PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CI018:TPE-NRT エコノミー

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TPEにはターミナルが2つありますが、建物の幅がほとんど同じ、駐車場を2つはさんで並んでいます。2本のSky Trainがターミナルビルの両端どうしをつないでいます。ターミナルの制限エリアをつなぐ2両編成のシャトルです。

 

ターミナル間の乗換えの場合、通路を通ったり、広場に出たり、免税店が点在していたり、Sky Trainに乗ったりと、変化にとんだ空港内散歩となります。建築家は意図しなかったことでしょうが、退屈しないtransferができます。

 途中、CIのデスクで搭乗券をもらい、セキュリティを通過します。LHRのT3からT5へのtransferと違い、あちこちで行列ができていることもなく、楽しい移動でした。

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ターミナル2ではリラクゼーションエリアに出ます。そのまま長いすに寝そべり、仮眠を取りました。このコーナーは視線が届きにくい構造になっているので、だれた姿を晒すことは無いのですが、防犯がやや気になります。幸い、無くなったモノはありません。さすがに朝から寝ている人は他にいません。基本は活動的な台湾人。

 寝転がりながら見える光景はこんな感じです。

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台北桃園空港では、乗継ぎ時間が長い搭乗客に無料の半日ツアーを実施しています。午前の部、午後の部それぞれ18名限定です。午前の部は8:00までに申し込み、空港に戻ってくるのが13:00前です。実は今回、参加可能だったのですが、道中寝てばかりでは失礼なので止めました。

 

華航ラウンジはD4ゲート近くにあります。お世話になる日本人も多いと思われます。搭乗する便の出発ゲートはD4なので目の前。このTPE-NRT-HNL便は最高のゲートから出発するのでした。

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Champagneとチキンカレーという無謀な夜食の後ですが、せっかくだから、ブランチをとります。麺

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と点心

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が、やはりラウンジの華ですね。もっとも料理のレベルが高いかと言われると、そうでもありません。小籠包は、一応スープが液状でしたと言う程度。

 

このラウンジはワインが立派で、Chablis 1er Cru(Moutard-Diligent)A. RobertのChampagneなどが置いてあります。これらは華航のビジネスクラスで提供されます。ワインに関しては、ファーストクラスラウンジ並みなのでした。10月にCIのビジネスに搭乗した時、気になったこのChablis。いざ味見(dégustation)です。酸がいきり立つようなタイプではなく、厚みを感じさせる造りでした。Champagneの人たちがChablisを造ると、過度な酸を避けたくなるのでしょうか。まろやかな方向へ傾きすぎる気がします。もちろんChablis 1er Cru=酸という方程式が先入観に基づくものなので、機内のChardonnayとしては穏やかな造りが良いことは言うまでもありません。

 

ワインにまつわるような話はどうでもよく、にぎやかなのは中華風。活気があって良好。

 

ゲートはD4からD5に変更されました。ゲートに向かうとちょうど搭乗が始まるところです。TPEへ来た時と同じタイプの機材。さっさと乗り込みます。

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本日もエコノミー。台北-東京は3時間弱のフライトなので、気楽で結構。料金もJL, NHの東京-那覇間と変わらないか、むしろ安いぐらいです。

 

座席は9J。エコノミーの前から3列目通路側です。

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往路もそうでしたが、早く乗り込むとIFEが作動しており、Beethoven Piano Concerto No.5が迎えてくれます。EPIC SONYとMASERATIの表示があります。この曲は台湾では人気が高いのでしょうか。

 その後の自動再生では、2月に導入された777-300ERのキャビンの紹介。ビジネスクラスは、逆ヘリンボーンの全通路アクセス型、プレミアムエコノミーもエコノミーも大きな個人画面が提供されます。3-4-3のシート配列のエコノミーでは、NZのスカイカウチと同じ3席からなるフルフラットベッド、ファミリーカウチを設定。意欲的なキャビンです。新しく開設されたTPE-JFK直行便で運用されているようですが、詳しくは華航の発表から。

Boeing777-300ER - Customer Services - China Airlines

Starting In February, China Airlines Will Provide New Services With 777-300ER In Its Taipei-New York Route - China Airlines

 

機内誌にもニュースとして出ていました。

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この新キャビン、なかなか良さそうに見えるのですが、日本では聞きません。どうして?と思っていたら、4月1日にはWebで公開されていました。

新777-300ERのご紹介

中華航空にもJAL, ANA, Cathay Pacificのように熱心なファンが多ければ、もっと話題になっているでしょうに…。中華航空を良く取り上げる著名ブログもあるにはあるのですが...。

 

話は、A330-300に戻ります。

 隣は日本人で学生のようでした。2人組の台湾旅行という様子でしたが、離れて座ったところを見ると座席指定ができる航空券ではないことがわかります。それで前方7K、9Kが当てられたということは、個人予約する人は相当少ないと推理できます。

 

ほぼ時間通り、14:42にドアクローズ。14:47には動き出しましたが、空港が混雑しており、滑走路前で6機も離陸待ちができる始末。離陸を開始できたのは15:20でした。

 

機内食は、以下の通り。

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冷凍ミックスベジタブル(人参、馬齢著、グリーンピース)解凍品とマカロニをマヨネーズで和えたサラダにハムとトマトが添えてあります。メインは豚肉としめじが生姜と醤油で調理されています。ブロッコリーが添えてあり、台湾風の味付け。米も台湾産でしょうか。CIらしいふわふわで頼りないパンが添えられます。豚肉の量がしっかりしていたこと、食べやすい厚みと大きさだったことから、まずは好印象。白ワインはスペイン産。食事との組合せでは白でも赤でも良さそうですが、赤のSicilia IGTを試すべきでした。

 

マイペースなサービスで、少し間延びしていました。16:50に片付けが終了。豊後水道南方を飛んでいる最中です。

 追い風165 km/h。順調に飛び続けます。17h30に座席ベルト着用の指示があります。

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18:00には着陸しました。

 

今回は個別挨拶はなく、平和なキャビンでした。個人的には往路が過剰でした。日本支社の試みでしょうか。

 ツアー客より、個人客の方が会社の収益に貢献します。日本でもっと個人客を呼び込みたいなら、JLやNHがやっていることを倣うのも効果的でしょう。挨拶も好きな人は好きですし。

 日本の個人客を惹きつけるため、デルタ航空は国内線500マイルを止める気配はないし、JGCSFCに対抗して、クレジットカードに上級会員資格を与えています。こういう即物的な手段もありますが、CIは別の角度でサービスに新機軸を打ち出してくれると面白くなります。上級会員やFlexを買った客を対象とした個別挨拶も良いと思います。

 

私は遠慮したいのですが、「ビジネスクラスだと目立ちませんよ。恥ずかしがり屋はビジネスクラスへどうぞ」と言われそうで、結局個別挨拶は収益に貢献します。客が好きでも嫌いでも効果的なのでした。