●Executive Club●
4月28日の予約分から、British AirwaysのExecutive Clubでのavios積算、tier points積算、特典に必要なaviosが変わります。エコノミークラスの特典航空券を除いて、公表される数字は不利になっています。駆込み予約しましょうと考えるのが人情です。
私もaviosの価値が暴落するのを眺めているわけにはいきません。まだ1年と少しなので大して貯まっていませんが、ファーストクラスの特典に必要なaviosは33.33%値上げ、Club Worldでは50%の値上げなのですから、強烈です。
そこで特典航空券です。
必要aviosは距離に応じた従量制ですが、これは1フライトに与えられます。旅程に与えられるものではありません。FRA-LHR-HNDという経路と日付を指定して特典航空券を探すと、複数の経路がキャビンクラス付で紹介されます。例えば、BA便のファーストを選ぶと、
・FRA-LHR Club Europe (650 miles以下のビジネスクラス:9,000 avios)
・LHR-HND First(6,500 miles以下のファーストクラス:90,000 avios)
などと出てきます。これを選ぶと、99,000 avios必要となります。
違うクラスが組み合わされると、一便ずつクラス別に計算されます。つまりファーストで指定してもFRA-LHRはビジネスクラスしか存在しないので、ビジネスクラスに必要なaviosが示されます。またFRA-LHRにはビジネスクラスがあるので、エコノミークラスを選択してaviosを節約することはできないようです。
この予約では、税金などJPY 43,970を取られます。片道に必要な費用です。
以下に少し注意事項を。
(1) Aviosが足りなくても、金額を足せば特典航空券はとれます。中途半端なaviosを持っている人が、安く旅行するのに向いています。使い勝手が良いと思います。
(2) 予約は1便づつ独立して取っても、特典に必要なaviosは変わりません。この点はだいぶ先の旅行計画を立てる時、便利でしょう。とりあえず欧州旅行を計画、出発日は確実だけれど、帰国日はまだ流動的とか、ロンドンは行くのは確実だけれど、他にどこに行くか迷っているとかいう場合でも、決まった部分から航空券を押さえれるのは大きなメリットです。
上の場合でもFRA-LHRをエコノミーにしたければ、独立して予約できます。この場合、4,500 avios節約できます。
●Aeroplan●
Aeroplanが恒例の変換ボーナスを行っています。毎年2回やっていますね。
3月31日に受信したメールによると、3月30日から4月27日までの期間に、レンタカーやホテルチェーンの会員ポイントをAeroplanのマイルに変換するとボーナスがつきます。
メールは私信と見なして、勝手に一部を貼り付けます。ボーナスは上記の割合に設定されています。SPGの40,000ポイント変換すると、SPG由来のボーナスが10,000マイル付いて、平時でもAeroplanの50,000マイル。キャンペーンを使えば、さらに10,000マイル加わり60,000マイルとなります。100円の利用=1ポイント=1.5マイルと相当な効率です。
気をつけなくてはならない点は、キャンペーン期間中に変換された総マイル数に対してボーナスが計算されることです。いくつかの会員プログラムから変換した場合や、複数回にわたって変換した場合でも合計マイルが問題とされます。これは会員に有利な点です。一方、ボーナスは期間終了後にAeroplanの口座に入ります。すなわちボーナスマイルの利用も、この期間の終了後です。
なおAeroplanで特典航空券を得る場合は、以下に注意する必要があります。
(1) 必要なマイルはブロック制で計算されます。東アジア・東南アジアとか北米とかのブロックが決まっており、ブロック内、ブロック間の2都市の旅行経路で必要マイルが決まります。途中ブロックの外に出る経路も許されます。以前は東京-欧州で北米経由が出てくることもあったようです。
(2) ウェブ上での検索は出発地-目的地と搭乗日、キャビンクラスを指定します。北米発着以外では、片道発券できません。キャビンクラスの指定は、エコノミーだけの予約を選ぶか、ビジネスおよびファーストを含んだ予約を選ぶかの2択です。
(3) 出発地と目的地で必要なマイルは決まります。フライトの数は関係ありません。また必要マイルは、その経路で利用したもっとも高いキャビンクラスで計算されます。少しでもファーストが含まれていたら、全区間でファーストに必要なマイルが引き落とされます。北米発着の片道発券を除き、往復の予約なので注意が必要です。
有名なのは、東アジア・東南アジア内(日本からタイ、ベトナム、シンガポールなど)の往復航空券で、ビジネスクラスで30,000、ファーストクラスで50,000マイルです。
ただし人気が高い航空会社、キャビン、機材は、特典の対象から外れています。上の数字は魅力的ですが、Singapore航空のA380のSuiteが50,000マイルでとれるわけではありません。それどころか東京-Singaporeでは、SQのビジネス直行便も出て来ません。一年前は出て来ました。古い機材のビジネスクラスでした。
東京-Singaporeだと、BKKまでTGのビジネス、BKK-SINでSQの777-200のビジネスはとれるようです。ANAのビジネス直行便などもとりやすいようです。
Aeroplanの特典になるかどうかは、座席を供給する会社の都合で決まるはずで、時々変わります。今はKIX-BKK間のTGのA380のビジネスやファーストがとれるので、キャビンを体験してみたい方には狙い目かもしれません。
Aeroplanに限りませんが、予約をとってもスケジュールが変更になることはよくあります。楽しみにしていた新機材のビジネスクラスが旧機材に変わるという悲劇も起きます。これを理由とした予約取消には、通常の手数料がかかるでしょう。(90CAD。変更も同じ。)
機材変更で予約クラスが無くなった場合は微妙ですが、私の経験では手数料を取られませんでした。これは親切だと思いました。予約便そのものが無くなった場合、おそらく手数料なしでマイルが戻ると思います。
予約取消しは通常Web上で可能です。ただしAeroplanだけの問題では無く、予約便の運航会社もブロックできるようです。(そういうルーチンになっているようです。)その場合は、Aeroplanに電話しなくてはならないかも知れませんが、時間に比例して料金がかかります。