エジプト航空(Egyptair, MS)のマイレージプログラム(FFP)、Egyptair Plusについての続きです。
Star Alliance Gold会員になり、維持するのがもっとも容易という結論は動きませんが、間違ったことを書いてしまいました。
通りすがりの方からコメントを頂き、間違いに気が付きました。この方には大変感謝しております。
「こんなことがある!」的な記事は、たいてい多くの人の知る内容。情報を再構成する人が少ないだけということを再認識させていただきました。改めて調べてみて、Egyptair Plusについてあやふやだった部分を明確にできました。今日はその部分をまとめます。
私の間違いは航空会社のロゴをクリックしたことでした。ポインターをロゴ上にしばらく置いておくと、上のように表が現れます。
提携他社に登場した際のマイル加算率です。
(2bis) エーゲ航空(A3)、アシアナ(OZ)、トルコ航空(TK)についての比較
2015年版スターアライアンス・ゴールド達成、維持しやすいFFP - バス代わりの飛行機
に加えて検討する形になります。したがって、日本在住のEgyptair Plus会員なら利用するだろう航空会社のマイル加算率をまとめます。
一番身近なANAの利用から。
この加算率はTKのMiles & Smilesと同じです。エコノミーの安いクラスを除くと、大抵A3の方が多くマイルを稼げます。Egyptair Plusは、Asiana Clubよりはマシです。
次にUnitedの利用では
となります。今年3月以降にMiles & SmilesやAsiana Clubに加算した場合とほぼ同じです。Miles+Bonusではファーストの搭乗で300%、ビジネスで200%となっていますが、エコノミーの搭乗ではそれほど大きな違いはありません。
私が気にしていたタイ航空の利用では予想通りでした。
この航空会社は単純。エコノミーの中途半端なマイル加算はやらないように見えます。Webで売られる最安チケットは、V, Wという予約クラスで、マイル積算なしです。その上はQ, Hで100%加算。これを自社Royal Orchid Plusを含めた多くのFFPに強いているようです。これは潔いので、利用客には評判が良いのではないでしょうか。
Egyptair PlusはMiles & Smilesと全く同じ加算率です。したがってQ, Hクラスで東京ーバンコク年間3往復でStar Alliance Gold会員が維持できることが確認できました。航空運賃は合わせて20万円を少し超えるぐらいでしょうか。
年1回のBKK経由欧州往復でも、楽にGolden会員が更新できます。これは16~18万円といったところです。
夏のヨーロッパ:レガシーキャリアの運賃比較(その2) - バス代わりの飛行機
続いてエバー航空の利用を見てみます。
Miles & Smilesより少し悪く、Miles+Bonus並みです。BRをよく利用する人には、多くの点でMiles & Smilesの方がEgyptair Plusより有利です。
次はアシアナ航空を利用するとどうなるかと言うと、
安いクラスでは、Asiana Club, Miles & Smilesにやや劣ります。ビジネスやファーストではAsiana Clubよりマシで、Miles & SmilesとMiles+Bonusに並びます。ICN経由で欧州に行く場合だと、予約クラスはEが出ることが多いようですが、この場合は100%加算。がっちりマイルを貯められます。12,000 milesを超えるぐらいなので、あと少しでGolden会員更新です。
さて欧州直行では、スカンジナビア航空の利用も隠れ人気。Egyptair Plusでは以下の通り。
Oは2つ出てきて、100%と0%と大きく異なります。国際線と国内線の違いだと思いますが、不明です。それを除き、エコノミーの安いチケットでも100%加算されるのは、Miles+Bonusと並んで最強です。Golden会員更新を賭ける旅行の場合、スカンジナビア航空にするかアシアナにするかは、運賃次第です。
ついでにシンガポール航空についても調べてみました。
W, Lでは75%なのですね。ここはMiles+Bonus, Miles & Smiles, Asiana Clubでは100%です。ビジネス以上でのEgyptair Plusのマイル加算率は大きくなります。これは注目すべき点かもしれません。
結論からすると、スターアライアンス・ゴールドの取得と維持では、
「OZ, BRの格安航空券では、Miles & SmilesやAsiana Clubの方が容易になる可能性があるが、その他の会社の格安運賃の場合はEpytair Plusが有利」
になると思います。年間バンコク3往復で保てるなら悪くないでしょう。タイが嫌いな人はシンガポールでもマレーシアでも大丈夫です。この場合、距離が延びるので更新は楽になります。年度積算ではなく、更新日起算の良い点です。
タイ航空利用では、年1回の欧州旅行でもOKなので、割合気楽に更新できます。
有効な搭乗回数16回/年でも更新されるので、ANA国内線8往復でも良いわけです。国内線の予約クラスはよくわかりませんが、大抵の運賃は大丈夫なはずです。
私自身、A3 Miles+Bonusにいよいよ行き詰ったら、考えてみようかと思います。