PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CI106:TPE-NRT エコノミー

麗しの台湾は素通りし、NRTへ向かいます。到着ゲートはA2。桃園Terminal 1のピアAの先端部の3つのゲートのうちのひとつです。

 

まずは搭乗券を入手しないといけないので、華航のカウンターへ向かいます。表示案内で確認するとCI106はTerminal 2から出ると言っているので、Skytrainに乗ってT2へ行きます。

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ゲートまで確認すればよかったのですが、A8はT2にあるはずありません。T2のピアはCかDです。こういう大ポカを平気で行う桃園。何故こんな表示になっているかわかりませんが、おかげでSkytrainで往復という、その種の趣味がある人以外やらないことをやるはめに。

 

こうなったら、華航ラウンジを食い尽くしてやるわと、T1のラウンジに八つ当たりしに向かいます。往路でもお世話になったラウンジですが、今日はSkyTeam Elite Plusとして入室するので、ビジネスクラスラウンジです。いろいろな資格や種別があって、ばかばかしくなってきます。

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壁が天然石です。

 内部はファーストクラスラウンジより遥かに広く、食べ物の種類は2倍程度あります。使う人数が違うので、これは合理的。

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おそらく食べ物の質は、それほど変わらないでしょう。そういう方向で努力しない気がします。ただしアルコール飲料は、ファーストクラスラウンジが明らかに上です。

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Chablisこそ同じものでしたが、A. Robertの代わりにChianti Classicoがありました。蒸留酒はChivas12年などです。ファーストラウンジはJohnnie Walker Blue Labelがあったので、「違う」と言わざる得ません。

 

2つを選べる立場にあるなら、食べ物が目当ての場合、Business Class Lounge、酒が目当ての場合、First Class Loungeでしょう。

 

20分でラウンジの食べ物を空にできるはずもなく、A8ゲートへ。ここはピアAでも商業施設やラウンジに近いよい場所。待合スペースには巨大な漢詩壁画があるというprestigiousな空間。

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機材は特別塗装のA330-300。雲門舞集は台湾初の職業舞踏団です。

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久しぶりに最後方キャビン。優先搭乗で入ってきて、1番乗りです。

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間髪を置かず日本人CAが、「新聞をお持ちしました」と挨拶代わりに4,5種の新聞を抱えて来ました。ひとつ手に取ると、「新聞以外にも、何でもお持ちします。遠慮なく、おっしゃってください」とも付け加えます。「持って来てもらいたいものは、一杯ありますが、狭くて置く場所もありませんし、今は結構です。」と返したら、「それでは控えていますので、いつでもお呼びください。」と笑顔でどこかに消えました。

 CIのエコノミーに乗ると、時々日本人CAが「特別なこと」をするのですが、彼らは戦略的に動いているような気がします。

 こんなタイミングでエコノミーのキャビンに来るのは、SkyTeam上級会員。おそらくはDeltaのAmexの会員だろうけれど、リピーターになってもらえれば何でも構わないというところでしょう。日本支社としては、日本人リピーターを増やすことは重要です。エコノミーと言えどもツアー客ではないので、少しは収入に貢献するでしょうし。

 どのぐらい組織だって行っているのか、わかりませんが、客の印象に残るのはとても良いことなので、今後も続けてもらいたいと思います。また台湾に行くなら、Delta Amexや、status matchを利用してElite Plus会員になって、華航に搭乗することをお勧めしてしまいます。

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エンジンの後ろです。

 

16:10発の便ですが、扉を閉めたのが16:30。この時点ですでに遅れているのですが、さらに追い討ちをかける滑走路1本の悲哀。離陸前に30分ほど待たされます。CIの機長はMHと違い、「離陸待ち7機目、25~30分かかる」と正直でした。離陸する時は後ろに3機控えていました。

 A330の加速が悪いのは実感されますが、今回時間を計ってみたところ、MHのB737-800がTPEを離陸するのは20秒、CIのA330-300は33秒でした。1.6倍というところです。

 離陸後、シートベルト着用のサインが消えませんが、キャビンがかなり空いているので後ろの窓側に移りました。

 

機内食は、豚ごはん台湾風を選びます。

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味付けはともかく、粉をまぶして揚げた豚肉の塊に切れ目が入っていません。その下は米です。したがってフォークとナイフで上から押さえつけ、意味も無く米をつぶしながら切らないと食べられません。これはカツ丼のカツに切れ目を入れ忘れるよりも悪く、料理として失格ではないでしょうか。CIとしては珍しいことです。

 通常の皿でフォークとナイフを使う場合、硬い素材の上に柔らかい素材を載せるのであって、逆はありえません。世の評判が高いSQのエコノミーでは、そういう不良品を良く出す印象があります。CXでも去年この種のエコ食に出会いました。

 

素材そのものや熱の通し方など、その他の点については良好(というよりほとんどの航空会社の上)なので、この1点だけが残念です。

 

この便では常に気流が悪く、シートベルのサインは沖縄上空で少し消えただけでした。鹿児島県に入るか入らないかというあたりから、成田の第二ターミナルで停止するまで点灯したままでした。西風は比較的強かったのですが、到着は30分遅れ、21:00ちょうどでした。

 桃園の工事が主な原因ですが、CIはNRT-TPEを往復する夜便も運航しているので、遅れが蓄積しないかと心配です。