ラウンジの居心地の良さに搭乗を忘れては本末転倒なので、C64ゲートに向かいます。Cサテライトなので地下にもぐり、シャトルに乗車します。Terminal 5は思ったよりサテライト間の移動が多い気がします。
機材はA380なので、ゲート前は一杯です。
一面ガラス張りなのは、Terminal 5の他の建物と同じです。ホールの床の高さが計算されていて、航空機を見下ろす角度が独特です。そして外の光景が旅情を誘います。
無事にプレエコのキャビン、アップグレード無しでした。機内は結構混雑していて、エコノミーにはほとんど空席がなく、プレエコも2席しか空きがなかったようです。最前列でした。
搭乗券の段階で、予約時の指定とは異なる60Eという真ん中席を当てられました。なぜかなと思っていたのですが、どうもその時点で両隣が空いていたようで す。搭乗してみると60Dには香港人らしいお爺さんが。声をかけてみたところ、アップグレードの客のようでした。ドアクローズの後、客室乗務員に断って 60Fに移動しました。
A380も出口表示がピクトグラム、トイレ表示もJALと同じになっていました。今後はこれらのサインがどこでも見られるようになるのでしょう。
座席はこんな感じです。B777からの不連続な進化は認められません。
席の移動前に撮った60Fです。ビデオスクリーンは安全のビデオの上映のためクルーが機械的に出していったものです。
ところでA380に搭乗していると、キャビン内の振動やそれに伴うノイズが小さいことが体感できます。そのため長距離のフライトでも疲労が少ない ようです。内装のつくり込みとは別の話です。2重デッキのため共鳴を押さえこみ易いのでしょうか。B787ではそんなことは感じません。
また機体が大きいためか、気流による揺れも穏やかに現れるようです。いつもと同じキャビンクラスでも、良く寝られます。機体そのものの出来は、シートと同程度に重要なポイントだろうと思います。
長距離は飛べるし、乗り心地は良いし、乗客一人当たりのコストも小さいはずだったのですが、容量が大きすぎて客席を売るのが大変、航空会社に人気が無いと いうのは皮肉です。A380は古い技術の集大成のような機材だそうですが、工業製品はそういうものの方が使いやすかったりします。ちなみにBAのA380 は、LHRからLAX, SFO, IAD, HKG, SINに就航しています。
地図で遊べます。
どんな縮尺でも地図上の航空機は動いています。つまり拡大すると、街を横切る様子などもリアルタイムに見られるわけです。拡大しすぎると早すぎて追跡できません。こんなに大きくすると、追跡にしたとたん、どこかに消えます。
東西南北に加え、飛行機を見る角度を変えられます。地形は適当にデフォルメされて表示されます。HKIAを北側から見た様子。
トイレでこんなものを見つけました。
これは本来、壁の中に備え付けてあるものだと思うのですが、流しのテーブル上に無造作においてありました。乗客が持ち出すことがない限り、そちらの方が無駄が少ないかもしれません。このティッシュ、通信販売では売らないでしょうね。
機長挨拶になぜか香港の市内アクセスの詳細な説明がありました。BAの機長挨拶はかなり自由です。
到着は13:40。13:25が定刻だったので、気にならない遅れです。64番ゲートでした。
私としたことが、またもや食い物の写真を撮り忘れています。それどころか、何を食べたのかも覚えていません。数時間の間にイギリス文化にすっかり影響されました。