何となく予想していたのですが、この便はATR72なのですね。プロペラ機で、搭乗橋は使いません。そのまま地上から飛行機に乗り込むのは、風情があります。左舷後方にだけ階段があります。非常時には他の3つの扉も使いますが、飛び降りることになります。
AFのコードシェア、HOP!(A5)のオペレーション、運航はAirlinairと言うことです。昨年のAirlinair搭乗時に比べ、あらゆる説明でAirlinairが引っ込んでHOP!が前面に出てきています。Brit AirやRégionalと共にHOP!に統合されるかも知れません。どちらにせよ親会社はAFです。
時間を遡ること2時間。この便、Orly OuestのHall 4からの出発でした。
このHall 4というのは曲者で、建物の端にあるのですが、妙に工夫しすぎて奇妙な構造になっています。新しいキヨスク(la borne)を発見したので、使ってみました。液晶画面がタブレット並みにがっちりしていました。
出発ゲートは、セキュリティより華やかさを狙ったものと思われます。通過時間が表示されます。近距離便だからぎりぎりに来る客も多いのでしょう。地上の交通機関との競争のため、こうした工夫も欠かせません。
奥に地上係員が偶然写ってしまいましたが、立っている時の姿勢がまさにフランス人女性です。
Parisなら、AFある所どこにでも存在するSalon d'Air France。ドアクローザーが安物感を演出します。
とはいうものの、内部は清潔で普通。パリによく来る人は、クレジットカードででもステータスマッチででも、とにかくSkyTeam上級会員になると良いと思います。
国内線の場合、大した物があるわけではありません。飲食物、雑誌などはJAL国内線のサクララウンジより少しましなぐらいです。
一般の待合ホールはいくつかの空間に別れていますが、わざと複雑な形状にされているようです。
ベンチもいろいろ置いてあります。ピアノもあります。
充実したキッズコーナーもあります。ところが居心地が良い空間になっていません。こういうのは実際に搭乗を待っている客の表情に表れます。
40Eから出発。ゲートから機材まで直接歩きます。
前方の入口は荷物収納庫。キャビンの荷物入れがA320などに比べ小さいので、機内持込みサイズのトロリーバッグが収納できません。途中で荷物の大きさのチェックがあり、収納庫への預入れを勧告されます。 「飛行機を降りたら、ターミナルに行く前に回収してね」と指示されます。
プロペラ機は宣伝の必要があるのか、丁寧な説明パンフが入っています。500 kmまでなら、乗客一人当たりの燃料消費量が乗用車より15%小さいというデータは意外でした。500 kmを超えると逆転するわけは、燃料の重量でしょう。
巡航高度が7,600 mとかなり低く、地表の様子がよくわかります。ジェット機に比べて、飛んでいる実感が強いのは、プロペラ機の良いところです。
フランスは農地ばかりです。森は土壌流出を防ぐために存在するのかと考えてしまいます。
機内サービスもあります。フルサービスキャリアですから。
離陸35分後には、降下が始まります。Clos Sainte-Odileの畑が見え、そこからはAéroport Strasbourg-Entzheimに一直線に向かいます。
晴れています。ここでも徒歩でゲートに。良いパターンです。
2008年に新しいSNCFの駅ができました。空港から歩道で接続しています。途中駅通過する列車だと、8分でStarsbourg中央駅に着きます。料金2,60 EUR。運転間隔は日中10分~15分です。非常に便利な空港になっています。
Train(仏語)が2つにZug(独語もしくはアルザス語)が1つと奇妙な表示です。後から、下のTrainは英語だと気づきました。しかし、それなら何故Zugだけイタリックなのでしょうか。
アルザスは妙に日本人受けする観光地です。今回はParisから来たのですが、日本からこの空港へはKLMのAMS経由で来られます。Strasbourgへは、AFのCDG経由、TGV利用、LHのFRA経由、LHバスの利用という手もありますが、移動の容易さではKLMが一枚上手です。