PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

JL751:NRT-HAN エコノミー

結論:空いているキャビン。飲料や食事はエコノミーのものですが、サービスの密度と応対は他社ビジネスクラス並み。

 

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さて成田空港第2ターミナル。乗り込むのは、ハノイ便のSS6、Sky Suite。Sky Suiteの機材は増えてきたので、JALはいろいろな路線で活用しています。試行錯誤しているようにも見えます。ハノイまでは2,300 miles弱。香港より遠く、バンコクより近いという週末アジア向けの都市です。JAL便は時間帯が非常に良く、

JL751:NRT発18:55、HAN着22:15

JL752:HAN発00:05、NRT着7:30

と、少し時間休が必要かもしれませんが、通常の週末で50時間の滞在が可能です。ハノイに家族を置いて、東京に単身赴任だって出来てしまいます。しかも航空券は、全て込みで往復¥52,470でした。これはLCC並みですが、

・座席は、2015年のSkytrax世界一の原因となったSky Wider。

・受託手荷物は23 kgが2個。

・事前座席指定可能。

・マイル積算(BA Executive Clubで多分50%=Gold会員なら150%)

などのメリットがあるのですから、かなりお得。oneworld上級会員だったら、ラウンジが使えるとか、非常口席を指定できるとかの特典も付いてきます。所要時間は行きが6時間、帰りが5時間30分ですから、ビジネスクラスもそれなりに価値があるのですが、エコノミーのお得感がだんぜん際立っています。

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18:05に優先搭乗開始で、18:23にはドアクローズしていまいました。混んでません。搭乗率50%ぐらいではないでしょうか。安いのは利用者が少ないからとなると、そう喜んでもいられません。

 

東京からベトナムハノイへの直行便は、JL, NH, VNが持っていますが、このJL751を除くと全て昼のフライトだったはず。どうしてこの便がこんなに空いているのか不思議です。観光にも効率よいはずなのに。ホーチミン便はNH831が同じように使いやすい便です。

JL79(HND1:25発SGN5:15着)も、単純な週末で土曜5時から日曜22時まで現地に居られますが、この日程では割引運賃がありません。

 

Sky Widerはシートピッチが大きいのですが、この席は特別。ここまで広い必要はありません。

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B767の非常口2つ+窓1つ。何インチあるでしょうか。

 ただしSS6のSky WiderはSS7に比べ、横幅は明らかに狭いのでした。B767で2-3-2のシート配置ですから、普通のシートより広げるのは不可能です。今回は、隣がブロックされていたので全く問題ありません。

 非常口シートということで、注意事項を読むようにベトナム人(だろう)客室乗務員から日本語で指示されます。Safty Instructionsにも目を通すように言われます。

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何となく予想していたのですが、成田の離陸ラッシュに遭い、管制塔からなかなか出発の指示が出ません。結局、離陸できたのは7時20分。客が居眠りを始めるには十分な時間が経っていました。離陸まで時間がかかるので、IFEを肘置きの下から出して見ていても良いですよと、件のベトナム人(?)乗務員が親切にも個人用モニターを引き出してくれます。外国人でもすっかりJALのおせっかい型サービスが身についています。これは良くも悪くも日系の特徴ですね。

 

離陸後、サービスが始まったのは標準的な頃合ですが、客が少なかったこと、寝ている客が多かったことから、テンポが速く、何度も巡回に来て、至れり尽くせりでした。客が少ないとサービスレベルが上がることからみて、みんな仕事熱心です。

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ナシゴレンを選びました。マレーシア航空のビジネスクラスナシゴレンと比べては、かわいそうですが、黙って出されたらナシゴレンとはわからず食べていたでしょう。

 

アイスクリームも出ます。

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蓋の表示も省略されている簡易型ハーゲンダッツでした。私はこの大きさが気に入っています。

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片づけが終わると直ちに免税品の販売に移ります。久しぶりにJALの機内販売を利用してしまいました。

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ワゴンを押していたクルーも外国人だったのですが、日本語は十分上手。しかし、通りがかった先輩クルーに、品物の渡し方がなっていないとダメ出しをくらっていました。それで私相手に練習。完全に研修モード。何だか貴重な体験をさせてもらいました。

 

この先輩クルー(日本人)は、もしかして「名物」とか「伝説の」とかの枕詞が付く「個性派スッチー」だったかもしれません。おしゃべり好きで何回か私のシートで会話をしてくれました。反対側の非常口席の客も、会員資格は同じ様なもののはずだから、会員レベルに応じたサービスというわけではなく、このクルーにとって話しやすそうな客だったのでしょう。

 

この方とは別に、名前を呼んでサービスをしていたクルーもいました。キャビンに客が少ないと、結構なサービス密度です。

 

中国人らしい客も乗っていたのですが、免税品も飛ぶように売れるとはならず、五島列島付近を飛んでいる時、一通りのサービスは終了。キャビンは暗くなります。

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飽きもせず機内誌Skywardをぱらぱらやっていたら、先ほどの「先輩クルー」が、何か新聞をお持ちしましょうかと声をかけてくれました。多分前の方から持ってきてくれるという意味でしょうが、お願いしても積んでいない可能性があります。2つ、3つ候補を上げて無かったら気まずいのでお断りしました。

 

キャビンは静かでした。ウイングレットの前側全体が光るように照明が付いています。

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B767は登場してからずいぶん経ちます。航空機は、こういう風に日々改良を重ねているのですね。キャビンが暗いので星が良く見えましたが、雲の上なのでおびただしい数です。

 

時間帯を考えると寝る必要はない気がしますが、2時間程度は暗かったでしょうか。この辺で照明が付きます。

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広州を過ぎています。後1時間ほどで着陸との機長アナウンス。ジュースのサービスがあります。天候の理由でゆれが予想されるとか、空港付近に積乱雲があり、上空待機する可能性があるとか注意を喚起されますが、特別なことはなく、無事着陸。しかし成田の出発待ちは回復できず、到着は22:50頃となりました。

 

ハノイのNội Bài空港は、国際線ターミナルが出来たばかり。まばゆいばかりのターミナルでした。というか、今までが小さすぎ、古すぎだったので、ようやくまともな空港になった感じです。

 入国審査は全く混んでおらず、23:05には外に出られました。一昨日にDriving Blueで予約したタクシーの運転手が私の名前を書いた紙を手に待っています。道は空いていたものの、市内のホテルでチェックインできたのは、ほぼ0:00でした。