PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

OU470:ZAG-CDG エコノミー

OUというコードとクロアチア航空を対応できる人は、かなり「アレな」人でしょう。保有機材は、A320が2機、A319が4機、Dash8が6機の合計12機。小さな会社です。しかしながらStar Allianceのメンバー。FFPはMiles & Moresであることから、Lufthansaの後ろ盾で安定した営業を続けられているのでしょう。フラッグシップキャリアですが、地域航空会社。Adria Airwaysと共に2004年にStar Allianceに加入しています。クロアチアのEU加盟は2013年。国民一人当たりのGDPは14,000 USDぐらいと、社会も経済も発展中。通貨はユーロではありません。

 

Zagrebは首都ですが、市内と空港の連絡は良いとは言えません。公共交通機関はバスです。バスセンターは市のはずれに位置し、かなり古い感じを受けます。

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空港シャトルバス。デザインとか機材には問題ありません。

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内部も問題ありません。

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30分の移動で料金は30 KN(うち税金が6KN)。1 KN = 17.7 JPYですから、この料金もまだ安く感じます。朝は4:30から。30分に1本の頻度でした。

 

空港はかなり小さく、出発と到着が同じフロアです。出発ゲートは国内用7、国際用10というところです。ターミナルからの搭乗橋は存在しません。全てバス移動ですが、距離はありません。駐機場は決まっているようで、機材から直接ターミナルへ徒歩で移動というパターンも無いようです。

 

早朝のチェックインホールの様子。

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皆さん早起きです。

 

クロアチア航空が、ほとんど全ての会社のチェックイン業務を代行します。国策でしょうか。Star Alliance GOLDは優先手続きを受けられますが、その他の航空連合だと上級会員資格は役に立ちません。もっとも利用者数と施設容量の関係には破綻がなく、スムーズに済みます。

 セキュリティと出国手続きを通過後、搭乗ゲートに向かう途中にup & downがあります。そのupしたところにラウンジがあります。

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Star AllianceでもSkyTeamでもoneworldでもPriority Passでも、何でもござれの雑居ラウンジ。小さいスペースですが、席は足りていました。ジュースの種類が多いのは、お国柄。クロアチア産ワインもあります。インテリアは冷戦時代の貴賓室を引きずっています。

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免税店で買い物をして、ゲートに向かいます。瓶詰め黒トリュフの値段が目を引きました。100gあたり35 EURです。なぜか免税店の値段表示はEURでした。

 

国際線ゲートの端。10から19番までしかありません。

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隣の国内線も1から7番まで。都市人口は80万人だそうですが、かなり小さい空港です。

 

普通にバスで搭乗機に向かいます。小さな機材が少ししか就航していない現状では、当然ターミナルのすぐ近くに止まっています。もう少し近ければ徒歩なのですが、この辺が中途半端。A319でした。

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前後から搭乗。3-3のシート配列で24列あります。19Fと後ろの座席でした。しかも窓側。私の予約した後、運航航空会社も機材も変更したようです。欧州内のフライトでは良くあります。文句を言うほどのことではありません。

 機内は至って普通の清潔さ。

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初めて見る機内誌。何が書いてあるかというと、Dubrovnik。この国はアドリア海しか売るものがないのでしょうか。食料品は結構良さそうですが、ガストロノミーもがんばったらと言いたくなります。

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窓から見た空港。

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この鄙びた空港も、近い将来大きく変わりそうです。滑走路の端の方に波のようにうねる屋根が建設中でした。高さは現在の倍ぐらいあり、建築面積はそれほど変わらないようです。新ターミナルに違いありません。そして新ターミナルが出来たら、国際線はそちらになるのは国際社会の常識。このターミナルビルの前には緑地というか公園まで整備されていているので、国内線用として継続使用になりそうです。

 

サービスも至って普通。クルーは英仏語をしゃべっていました。機内食

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中身は、大きめのサンドイッチ。

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素朴さが魅力です。

 

途中雲が切れたなと思ったら、右手に大きな空港が見えます。

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これは多分ZRHでしょう。

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最短経路だとBodenseeの上を飛ぶはずなので、ずいぶん南にずれています。

 

出発したZAGは天気が良かったのに、CDGの曇は厚く、相当低い高度になるまで地表が見えません。東側から入り、南滑走路に到着します。この空港はターミナルを挟んで平行滑走路が両側にあり、それぞれ離陸と着陸が同時にできます。しかし隣を離陸疾走する機材と並んで着陸したのは初めてです。さらに少し遠くに、北側滑走路から離陸したばかりの飛行機も見えます。混雑時間帯です。

この空港では、運が良いと着陸時、かなり長い間、平行して飛ぶ機体を見ることができます。同時着陸可能な空港のなせる技です。

 

AF機ではなく、出発地がShengen域でもないので、到着ターミナルは2Dでした。

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隣はFinnair。久しぶりに使う2Dですが、2A~2Dは構造にあまり差がないので珍しさはありません。

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