Copenhagen空港での乗継は単純です。Schengen域内行きゲート(A2-A34, B2-B19)と域外行きのゲート(C15-C40, D101-D104)で空間が分かれています。両者を隔てるのは、もちろんパスポートコントロール。到着客と出発客は分かれていません。指し当たって注意するべきことは、
・Schengen域内行きの空間には、多数の店があります。SASのラウンジもあります。
・Schengen域外行きの空間には、7-Elevenとか小さな免税店があるぐらいで、ほとんど何もありません。ビールを飲むぐらいは可能です。
・乗継ぎではセキュリティチェックがありません。
という3点でしょうか。
一般スペースも優れています。腰掛けは、これ見よがしに北欧デザイン。
Andersen童話で有名になった方。港にある像と姿勢は一緒。
床には無垢材が多用されています。StockholmのArlanda空港も木材の床が印象的ですが、北欧趣味ですね。
3時間ほど乗継時間があったのですが、人ごみを思い出すとSASラウンジには行く気が起きず、一般エリアで過ごしました。Schengen域内行きのエリアでは、店も人も多く、見ていて疲れてきたので、思い切って何も無い、人もまばらなSchengen域外行きのエリアで過ごしました。
D101-D104というゲートは階上(4階)にあり、ガラス張りで視界が広がる通路に沿って、椅子が配置してあるものの、人はほとんど通りません。充電も可能でした。こういう空間も北欧的なものを感じます。北欧では、「人がいない=車を含めた物音がしない=静か」という等式が成立つ場所に簡単にアクセスできますが、そういう場所での感覚を思い出します。
時間が近くなってきたので、ゲートに。来る時に利用した機材と同じA340。
雨もいつの間にか止んでいます。ここではゲートを通過し、一度待合室にて待たされます。かなりの日本人密度。
その後ご搭乗。シートは往路と同じ23G。PYのすぐ後ろ。この23番の一列は、レッグルームが大きいのでした。
24番のシートはこうですから。
往路の反省から、出発前に英字雑誌をあさりに行きます。Fortuneがありました。ちょうどクルーがその場にいたので、「雑誌借りてっていい?」、「もちろん。でも日本語の雑誌はそんなにないと思う。」、「(皆無だろ!と言いたいところを抑えて、)英語の雑誌もでしょ。ほとんどデンマーク語じゃない。」などと会話をしつつ、もらってきました。Accorがテヘランにホテルを開業する予定だという意外な情報が得られました。
その後のソフトドリンクのサービス。なぜか3種類も。
SASのエコノミーでは最初のドリンクサービスで、コールドドリンクを配り、機内食と一緒には配りません。この時に、食前の消費用と食中時の消費用と2種もらうのが標準的な頼み方のようです。堂々ともらいましょう。
「矢継ぎ早」とはならず、少し間をおいた機内食の配膳。すでに深くロシアに入っています。
内容は、往路とかなり似ています。米に一工夫ありでした。
パンはこだわりの北欧調。パン好きの人は、北欧は不可避でしょうね。中欧とはスタイルが違う上、一般人のこだわりも強いようです。
機内食を片付ける前には、ホットドリンクのサービスがあります。
この便は午後に出て、夜を突っ切り、朝に着く便ですから、2食だろうと予想していたのですが、まさにその通り。朝になるまで何も出ません。夜眠れないエコノミー客は、機内販売を利用するしかありません。
食べる方は大したものではないので、注意。夜はかなり短縮されるので、心配するほどでもありません。
Eurobonusの隠れた効用です。この販売メニューの品はSASのマイレージ、Eurobonusのポイントでも購入できます。例えばCarlsbergの350 mL缶は1,100 ptsです。「あらかじめEurobonusに入会しておくと、帰国便でCarlsberg5缶を得られます」と言い換えも可能です。Eurobonusでは、格安エコノミーでも基本100%マイルが加算されます。NRT-CPHで何故か5,600 milesも付きます。
マイレージプログラムに関心がないか、Star Alliance系には貯めていない人がSASで欧州に行く時は、Eurobonus入会を勧めておくと喜ばれるのではないでしょうか。EBでのpoints加算には、3営業日は必要ないようですから、往路のポイントを復路で使えるはずです。「帰りの機中ではCarlsberg5缶無料です」は、国内パックツアーの宣伝文句のようです。その人がビール好きならなおさらです。
機内は、往路と同様静かでした。デンマーク人はどちらかというとおしゃべり好きなので、機内のどこを歩いてもデンマーク語が聞こえてきます。日本人の搭乗客の方が多いぐらいですが。それだけ静かな日本人が選ぶ航空会社ということでしょう。こんなにデンマーク語を聞く機会は、このマイナー言語を勉強する気でもない限りそうそうないでしょう。
そうこうしているうちに極東。
到着前の軽食が出現します。
食品の表示が判読できないのも、なかなかです。
日本海に出る頃には、片づけが終わっています。
何よりも冗談好きなデンマーク人。明るいクルーが多いことは間違いありません。AYの良きライバルですが、欧州内の路線網はLHとの協力関係が強いSASに分があります。一方で、ラウンジはCPHよりHELの方が、デザイン、広さ、提供物の全てについて勝っていると思います。
SKとAY、機内サービスはそれぞれフレンドリーですが、雰囲気はかなり違います。自分と波長が合うかどうかが決め手になりそうです。