PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

最近のアンケートから

前回の更新の後、中華航空のフライトについて書こうと思っているうちに、すっかり時間がたってしまいました。バンコクへのフライト(往復)を総括します。

・TPE-BKK間では、台湾人、アメリカ人が多く、日本人はあまり見かけませんでした。

・4フライト中、それなりの個別挨拶が3回ありました。

・1回は新聞を都合してくれました。Financial Timesを持って来てもらいました。

最後の二つは、SkyTeam他社の上級会員向けのサービスだと思います。Dynasty Flyerの会員でないとエコノミークラスの予約時に座席指定はできないとか、自社顧客びいきの華航ですが、他者Elite Plus会員にももてなす気は満々ですね。もちろんビジネスクラスでは、予約時に座席指定できます。

 

さて、その後いくつかアンケートの依頼がありました。力が入っていたのはCathay PacificとAir Franceです。Cathay Pacificは、Insightsのサーベイで長距離エコノミークラスの搭乗に関するものでした。

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「過去12ヶ月に長距離エコノミーに乗ったか?」が第一の質問です。ここで「いいえ」を選ぶとサーベイは終了でしょうが、面白そうなのでAYのNRT-HEL、JLのNRT-HAN、JLのNRT-BKK、SKのNRT-CPHの他、覚えている限りきちんと答えます。するとCXが興味を示したのは、JLのNRT-BKKでした。

 

日本市場では、CXはどうやら東南アジアを重視しているようです。日本-ヨーロッパ間の客は、端から諦めているのでしょうか。少なくとも、こういう旅行客への工夫は、優先順位が低いようです。香港乗継で、東南アジア(と恐らく大陸中国)へ向かう客を取ってくることが大切とは...。少し前に発表されたMarco Polo Club改革が、客層の変化をもたらしそうなだけに、興味深いサーベイでした。

 

Air Franceからは、こんなメールが。

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英語と日本語が少し違い、さらに言うと英語がなんか変("all information provided shall remain anonymous and respectful of all privacy rules"は素直に読むと、回答者の提供する情報がプライバシーの規則を尊重することになりますが...)な気がしますが、それはさておき、「回答する」の方をクリックします。すると日本語をクリックしたにもかかわらず、フランス語表示。早々と正体を現します。

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開始してすぐにわかりましたが、このアンケートの対象者は、HOP!Air Franceの最近の利用者です。私の場合、HOP!欧州便の利用なのでフランス語。最初からフランス語か仏英の2語でメールを送ればよいのに、妙な工夫をするAir France(の下請け)です。メールがフランス発信であることも、奇妙さに輪をかけます。サービスのパーソナル化が遅れているということでしょう。

 

言語の乱れは今に始まった事ではないので大目に見るとして、このアンケートは新聞・雑誌の無料サービスに関するものでした。私も機内でよく新聞を読むので、大いに関心あります。

 今やHOP!は、Air Franceの欧州便と国内主要路線の担当という位置づけ。機内エンターテーメントとして、新聞と雑誌のサービスはかなり慎重に扱う必要があります。紙版も今は無料ですが、タブレットを想定した電子版サービスも少し前から始まっています。搭乗の24時間前から無料で多くのタイトルを閲覧可能というサービスです。これを充実させ、紙版を廃止する方向のようです。環境意識の後押しもあり、大局的には反対は少ないでしょうが、各人タブレットを用意しなくてはなりません。こういう状況を踏まえてのアンケートでした。したがって普段および旅行中、どういうメディアを使うか、よく読むタイトルは何か、どういうデバイスを持っているか、タブレットを使う気があるならどういう理由によるのかなど、細かく質問されます。

 

紙版を廃止にした結果、客が遠のいたというシナリオは最悪なので、絶対避けなくてはなりません。しかし、メディアにとってはパラダイムシフトの時代。若い世代がこれを機にタブレットに移行する程度の影響は、及ぼすことができるかもしれません。

 

雑誌、映画、ビデオ、マンガ等の配信サービスの開発は、SkyTeamで連携して行うべきかなと思います。短中距離便でも長距離便並みのIFEを提供することは、技術的にもコスト的にも難しくないはずです。顧客のタブレットへの移行を上手に促せば、SkyTeamエコロジーという線で宣伝できます。共同ラウンジ整備も結構ですが、先進性を印象づけるサービスを展開できると、全体として高級感で劣るSkyTeamの印象も良くなります。