Charles de Gaulle空港の敷地内のホテルは、うかうかしていると満室という程度には混んでいたのですが、最近Accorhotelsグループから2つホテルが開業しました。少しは混雑も緩和するでしょう。既設のホテルの名称変更もあり、少しややこしいので整理します。
空港ホテルは周辺地区を合わせて、概況を昨年6月に記事にしました。
シャルル・ド・ゴール空港(周辺)ホテル: 4つのカテゴリー - バス代わりの飛行機
その後、空港敷地内のホテルに変化がありました。すべてターミナル連絡鉄道CDG-VALの駅から徒歩で辿り着けます。
駅は順に、
Terminal 1 、Parking PR、Terminal 3 / Roissypole、Parking PX、Terminal 2
となっており、3つのターミナルと2箇所の駐車場および空港オフィス街(Roissypole)を結びます。CDG-VAL開業時、アコーホテルはRoissypoleすぐにIbis、やや離れてNOVOTEL、Parking PRから5分以上歩くところにSofitelがありました。
このSofitelは、そのブランドにふさわしいハードだったのでした。CDG-VAL開業前はどのホテルもターミナルからシャトルバスで行くしかなかったので、他のホテルと差がなかったのですが、CDG-VALの経路・駅設置がSofitelに明らかに不利に働き、Pullmanブランドの立ち上げ時にPullmanに変わってしまいました。空港ホテルでは、アクセスが宿泊価格の決定に非常に重要なことを思い出させてくれるできごとでした。
ところが、最近Roissypoleの駅近くに
Hotel Pullman Roissy CDG Airport(153 EUR)
Ibis Styles Paris CDG Airport(85 EUR)
が開業しました。駅直結のIbisほど近くはありませんが、Novotelよりは近いはずです。
地図では、駅右手の
Ibis Paris CDG Airport(68 EUR)
のさらに右側の建物にHotel Pullman Roissy CDG Airportがありますが、同じかあるいは続きの建屋がIbis Styles Paris CDG Airportです。CDG-VALの線路をはさんでIbis Paris CDG Airportの反対側に
Novotel Paris CDG Terminal(99 EUR)
があります。
その右側には、ストライキで散々顰蹙を買ったAir Franceのパイロットが加盟する労働組合の本部があるようです。
Parking PR駅を利用していたPullmanは、廃業?売却?と心配していたのですが、改装して
Hotel Mercure Paris CDG Airport & Convention(105 EUR)
となり、再出発することになりました。
地図で見ると駅(Parc de Stationement PR)からだいぶ遠いことがわかります。実際結構歩きます。CDG-VALの開業時に「不便になったから、少し安くなっただろう」と考え、宿泊したのですが、スーツケースを引きずって駐車場を横切り、さらに歩くのは辛かった記憶があります。ただ部屋の内装には天然石パネルが多用されており、遮音は完璧。完全に高級ホテル仕様でした。
Accorhotelsのサイトで確認すると、建物のリノベーションを行い、内装は変わったようです。建物の構造上、部屋面積を小さくすることは難しいはずで、改装後もIbisと比べると、はるかに余裕があるはずです。プールやフィットネスも引き続き営業しています。場所の不利をカバーすべく、20分おきにターミナルとの間にシャトルバスも運航しています。(毎日5:30-24:30、時間外はリクエスト。)結構、お得なホテルなのでした。この空港近くで、宿泊時間に余裕がある場合は、第一に考えていいかも知れません。
新しいAccorhotelsのフォーメーションでは、Pullmanが高級ビジネス客、Novotelがシティホテル客、Ibis Stylesはやや金まわりが良い(か、他が満室で払いたくない金を払う)個人客という感じでしょうか。Mercureは設備ですね。
これまでNovotelには特に不満はないものの、Ibisはあまりよくない客層で混んでいて、旧Sofitelはガラガラと、ブランドや設備の運用がよくありませんでした。今の5つのホテルはうまく使い分けられそうで、グループとして機能的な感じが出てきました。
上記の価格は、ある日の部屋の最低宿泊価格で、宿泊費の目安になります。