バンコクの肺、ルンピニー公園の住民にお暇(おいとま)を告げます。バンコクらしい姿です。姿勢は犬と一緒。ベンチの上というのが犬と違う点。
寝ているのか死んでいるのか分からない犬や猫や人。この猫はハエがたかっていないので生きているはずですが、微動だにしません。この後散水車が通ると、急いで逃げ出しました。私も別の方向へ走って逃げました。不意に濡れるのを嫌うのは、人も猫も同じ。ちなみに犬と人は生きていてもハエがとまりますね。
さて8:30発のフライトともなると、宿泊場所によっては始発電車になります。今日はやや面倒な場所だったので、タクシーで到着。中華航空はずいぶん奥です。
CI66はAMSから飛んできた便で、CIの数あるBKK便のうち、始発となります。BKK-TPE間に搭乗する場合、朝5:30からチェックイン開始です。CIラウンジも朝5:30からです。
「ラウンジの場所は分かりにくいけれど...」と案内した受付嬢は、CIの制服を着ていました。紫~モーブの制服を着たSuvarnabhumiの請負人とは対応がまるで違って、親身になってくれます。
ラウンジはDセクションのはずれ、detaxのコーナーの手前のエスカレーターを降りるのですが、見つけにくいのと、降りた後の方向感がつかみにくいのが問題。
この空港は、とにかくラウンジを見つけにくいのが特徴です。
detaxのコーナーに一大変化が。窓口には係員がずらりと並んでいますが、客が来ません。少し前まで、早朝から列を成していたのがウソのようです。爆買いに急ブレーキがかかっているというのは、本当のようです。
誰がどう弁護してもバブル崩壊は確定的。かなり深刻であり、かなり力強い進行です。この先、相次ぐ会社の倒産、失業者の増大、金融機関の破たん、経済の低迷と進むのでしょう。しかしこれは規定路線。問題はどの程度の波及性があるかですね。
一月ぶりのラウンジ。サクララウンジのすぐ近くです。
本日の朝食。ヌードルバーもありますが、米と点心を。米は粥ではありません。お湯の中に普通の固さの米が浸かっています。青唐辛子、ナムプラーで味付けるのがタイ風。
搭乗はE5ゲート。搭乗開始は8:05でした。
機材はA340-300。機体が安定しているように感じられるところは、4発の良いところかもしれません。AMSから飛んできたはずですが、それらしい客は多くありません。
チーフかどうかわかりませんが、年配の男性客室乗務員が挨拶に来ます。「何か要望は?」と訊くので、新聞を持ってきてもらいました。
Bangkok Post。タイ航空が大赤字で、リストラ断行(予定)がトップで報じられています。記事で比較されていた会社と従業員一人当たりの利益(in USD, FY2014)を並べると、
KE: -19,237
TG: -18,691
SQ: 11,968
CX: 12,357
QF: 13,954(2015)
です。何がTGのライバルと考えられているか見えてきます。QFは危機を脱して、絶好調。一方でKEはTGよりも厳しい状況です。しかしなぜKEが出てくるのか、私にはよくわかりません。
TGは人員整理の他、LAX, MAD, JNB便を中止する方針とのことでした。ちなみに2007年の航空会社のランキングは2位(Skytrax)だったのですね。想像できません。
8:35には機体が動き始めました。時刻どおりの出発といえます。安全のデモがあります。1回目を中国語で行った後、2回目を英語で行うという、今時珍しい2回上演でした。離陸は8:52。まずは順調なスタート。
120分の映画を一つ見終わる頃、気流の悪いところでシートベルト着用サインが点灯。台北までまだ390 miles, 1時間あります。
機内誌Dynasty Magazineで確かめると、今、CIの機材は
B777-300ER 8、BC40/PY62/Y256
B747-400 13、C70/Y319またはF12/C49/Y314またはF12/C49/Y319
A330-300 24、C30/Y319またはC36/Y277
A340-300 6、C30/Y246
B747-F 21、cargo
ということです。やや古い機材という印象は、当たっています。A330によく出会うのも、保有数がもっとも多いので当然でした。
シートベルト着用サインが付いていたものの、ほとんどゆれはなく、とても順調なフライトでした。着陸は13:00。ほぼ時間通り。第一ターミナルA4ゲートでした。