British AirwaysのFirst Class。搭乗記も数多く書かれているのでよく知られていますが、シートは広くありません。十分ですがそれだけです。贅沢な余裕はありません。前後をもう少し詰め込むと、ビジネスクラスの全通路アクセス型、逆ヘリンボーン配置のシートになります。
右を向くとこんな感じ。
左を向くとこんな感じ。
お籠もりするような感じです。搭乗時のキャビンは真っ青。ナイトクラブ風。
「場末の」とか、「下品な」とかいう枕詞をつけられないのは、搭乗客とクルーのおかげです。行儀が良い客に対して、親しみやすくも品の良いクルー。このキャビンは敷居の高さを感じさせませんが、そこそこ上品です。ハードではなくて、人の問題です。
キャビン別にあるシートの取扱い説明書。キャビン別にクルーの取扱い説明書もつくると面白いと思います。
なぜかClub Worldのシートの取扱説明書も入っていました。
安全のしおりは共通。キャビン別には、命に差をつけないのが建前ですから。
ナイトクラブ風に飽きてきたので、電動スクリーンを上げます。手前の個人灯のシェードがよく考えられており、おもしろい効果を出します。
男性パーサーから個別挨拶+握手がありました。これはキャビンクラスのためではなく、Executive Club上級会員向けのサービスです。他にも挨拶を受けていた人がこのキャビンには1人か、2人いました。
10:43に動き出します。「さらばTerminal 5。また来るけれど。Gold維持かかっているし。」と心の中で挨拶。
セーフティ・デモンストレーションはビデオで。「スクリーンは片付けて」という指示と違うので、クルーがいちいち出してくれます。Firstでは何でもクルーがやってくれます。客は寝たきり老人になる日の予行演習ができます。
離陸が11:10になったのは、やはり混雑のため。離陸待ちの列は3機でした。
離陸後、有名なイラストのメニューがもらえます。
ドリンクサービスがあり、早速入国書類が配られます。どこからボールペンを持ってきたのか一目瞭然。
このChampagneは、Marion-Bosserの1er Cru, Blanc de Blancs, extra brut, NV。酸が強力で、昔風のChampagneです。ちなみにテーブルは右側のカクテルテーブルに垂直に収めてあります。水平にした状態で、前後にスライドします。折りたたんだ状態だと、皮調の上張りが張ってあり、やわらかく仕上がっています。広げると、固い面が出現します。
ガジェットではない細やかな工夫は、うれしく感じられます。税関書類は固い面でないと書けません。
機内誌、HighlifeでBAの動向を機内誌でチェックします。
LGW-Valencia(VLC)線が11月開始
LHR-Salzburg(SZG)線が12月5日開始
GLA-Salzburg(SZG)線が12月12日開始
LGW-Porto(OPO)線が2月11日開始
LHR-San Jose(SJC)線が5月4日開始
LGW-San José(SJO)線が4月27日開始
LGW-Lima(LIM)線が5月4日開始
と新規路線就航のオンパレードでした。
CaliforniaのSan JoseとCosta RicaのSan José。間違える人が絶対出ますね。それを恐れてでしょうか、ロンドンでの発着空港が異なります。野次馬根性でワクワクと言うところですが、BAは冷や冷やしているはずです。少し前に、思った場所と違う所に連れて行かれたと訴訟を起こしたアメリカ人歯科医師がいましたね。
食事の前に、配布された「機内スーツ」に着替えた方がよいだろうと、トイレへ行ったのですが、エコノミークラスと同じ広さのトイレ。狭いので着替えるのはやめました。一般的なエコノミークラスと違うのは、白い薔薇が飾ってあること。
それから機能が不明な室内灯があることぐらいです。
大部分の女性客は離陸前に着替えていたのですが、この狭い空間は何とかして欲しいところです。