台北は桃園空港のターミナル1のメインビルから、A1~A9ゲートに向かう通路にあります。何だか達筆なのですが、日本人の感覚では不思議です。
「空港の歌」という漢詩。日本だと流行歌にもならないテーマ設定ですが、この辺のセンスからしてよく理解できません。日本でも波止場とか、港町はよく歌にもなるので、日本人の感覚の方が特殊なのかもしれません。
達筆すぎて、わからない字がかなりあります。
入国審査でいくら自分の名字を叫んでも、通してくれない時は通しません。フレンドリーな台湾でもそういうことはあります。という意味ではないと思います。
いつも思うのですが、この台湾、臺灣、台灣はどうやって使い分けているのでしょうか。「台灣、臺北」なんて表示も見たことがあります。
「脚歩放慢」ってどういう意味ですか。放慢脚歩?いずれにしても脚以外で歩くのは難しいのですが...。
こういうのは非漢字圏の住民にはどう見えるのでしょうか。見当もつきません。「夢ぐらいわかるよな」と言いたいところですが、私の欧州の知り合いはそろって零点でしょう。
この辺はリフレインです。どういう形式なのかわかりません。音楽もあるのでしょうか。
また「熱情的地方、名字叫臺灣」ですね。画数が多い字が少し大きくなるのはバランスの問題ですが、字を習い始めた子供も大きく書いてしまいます。つまり達人と初心者でスタイルの一致を見ます。奥が深いのでした。
出てきました、「再見」。この言葉なら知っています。私が発音しても、あまり通じませんが...。你的模樣は、あなたの顔色?外見?「牢記」って刑務所で面会でもしたのですか?
結語。これはわかります。Je te souhaite un voyage en paix.ぐらいに訳せるでしょうが、祈っているのは旅の安全のはず。自然な言い回しは、もちろんBon voyage.
何回かこの詩の前を通っているのですが、時々記念撮影をしている欧米人がいます。大陸から来た中国人と思われる観光客も同様ですから、まともな詩なのでしょう。子供に解説している中国人はまだ見たことがありません。
桃園空港には、無料の電子図書館もあります。
やはり勉強は大事ですね。ラウンジにも行かず、空港内をうろうろした結果、そんな当たり前の結論に辿り着きました。