PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

AZ332:FCO-CDG エコノミー

NRTからの便は、Roma空港のターミナル3に到着。長距離便用のターミナル。入国審査を終えると、Schengen域内のフライト用のターミナル1へ行かないと何も出来ません。

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これはシャトル列車のホーム。

 

私にとっては、久しぶりのRoma Fiumicino。2年半のご無沙汰です。確かパリ便はターミナル1のBピアからの出発。これは以前と変りません。一番奥にメルセデスカフェがある建物です。しかし今回のB04ゲートには、Mercedesが吹き飛ぶほど趣がありました。気取った新車発表会のようです。

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これはB04ゲートのためだけの待合スペースです。地味なRenaultが頑張って、イタリアの首都空港で新車の展示。モーターショーのようなコスチュームではありませんが、若い女性の説明員もいます。それはともかく、ピアノの生演奏です。空港の制限エリアで生演奏を行うことは、無い話ではありませんが、さり気なく高度なことをやっています。一般人でも、特別な機会には簡単に質の高いものに接することが出来る国、イタリア。

 

ちなみにピアノはこんなプログラム。

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イタリア国民が対象のようですね。パンとサーカスという言い回しを思い出します。

 

予定時間を10分過ぎて搭乗が始まりますが、結構な列ができていました。ここはAlitaliaの本拠地だけあって、優先搭乗ゲート(SkyPriority)でも並びます。

 

プレミアムエコノミーと同時に予約すると、欧州内はエコノミーフレックスになっていました。しかしアップグレードがあるわけではなく、09Cのシートのまま搭乗します。乗り込むとA319。

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何の変哲もない3-3の配置。フランス語の新聞もありました。

なおAlitaliaは、日本からの欧州往復でClassica Plus(プレミアムエコノミー)を予約すると、経由地になるFCOかMXPから先の欧州内のフライトをビジネスクラスにすると発表しました。今から発券する分は、すべてそういう予約になっているはずです。プレミアムエコノミーはBA, AF, LH, SKなども供給しているので、そこそこ競争があるはずです。Alitaliaはライバルを出し抜きました。

 

セキュリティの説明は実演。

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機内食も出て、サンドイッチ。

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これがイヤなら、袋菓子です。このハムの品質は高く、断るのは歴史や文化に背を向けるような後ろめたさが付きまといます。

 

サービスはフランス語でした。確かにキャビンにはフランス人と思える客が多かったのでした。私の隣もフランス人。

 

このフライトは1時間50分ぐらい。私はほとんど寝ていました。到着は幸運なことにターミナル2F。

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このターミナル、竣工当初は長距離国際便に使われており、日本便も長い間ここを利用していました。現在は主にAir Franceの(比較的大きい機材による)欧州便に利用されています。そのため搭乗客の数に対して床面積が大きい、構造が最適化されておらず、閑散とした印象を受けます。その一方で混むところは普通に混みます。ターンテーブルはところどころ瞬間的に混むといった具合です。

 

ここは2Eのように肥大化していないけれど、何でも揃っているので大変使いやすいターミナルです。世界の主要空港の中で、恐らくもっとも複雑奇怪なターミナル2の全体構造に慣れていればという条件付ですが...。

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この空港はターミナル1だけを使っている分には、大変分かりやすく、初めて訪れた個人客でも難なくパリまで移動できるはずです。仏語なんか全く分からなくても、近郊鉄道でパリまで行こうなどと考えない限り、多分大丈夫。遠くからパリへ来る場合、デフォでStar Allianceを使うとするのが賢いかもしれません。フランスに行くのにANAを使う日本人の知り合いが多いのですが、理由はターミナル2の絶望的な複雑さにあるのかもしれません。