AlitaliaのClassica Plusの特徴は、正式にはウェブサイトで謳っている通り、
- 無料受託手荷物が多いこと(2×23 kg)
- 専用チェックインカウンターを利用できること(成田も優先チェックイン)
- 優先搭乗(成田では誤った案内があった)
- シートは最大約120度のリクライニング。足元のスペースも最大40%広く。
- ナイトキット & アメニティキット
ということです。
その他に、搭乗してみて気が付いたことを並べます。つまり公式なサービスとされていない部分が含まれます。
(1) 欧州乗継便がビジネスクラス
3月、AlitaliaはClassica Plusで成田からFCOまたはMXP経由で欧州を往復する場合、欧州部分のフライトをビジネスクラスにすると発表しました。これから発券される分については全てそうなっているはずです。欧州便用の機材は、一昨年から内装を新しくしたようでした。
欧州のレガシーキャリアどおしの競争が激しいところですから、Alitaliaも懸命です。FCOやMXPから先が、ビジネスクラスというのはなかなか良いのではないでしょうか。
(2) キャビンでの特別なサービス
エスプレッソを頼むことができるとウェブサイトにも書いてありますが、実際に頼むと、食器がRichard Ginori。
長距離便ビジネスクラスがGinoriの食器を使っていることは知っていましたが、そのおこぼれに預かります。食器が変わると満足度が全然違うので、これは大きなポイント。
空きがある場合に限りますが、機内で880 EUR払えば片道アップグレードできます。
東京からの往路は午後2時ぐらいに出発します。家を出るのが朝のラッシュアワーが終わった頃という人が多いのではないでしょうか。そういう意味では楽な出発です。ローマ・ミラノ到着が日本時間で午前2~3時とはいえ、昼間のフライトで、基本的には寝る必要がありません。したがって往路はベッドにならないシートで十分です。
しかし帰路は現地午後2~3時ごろの出発で成田到着が午前10~11時。夜を越えますし、大抵の人は睡眠を取りたいでしょう。帰りだけビジネスクラスのフルフラットという選択も可能なのはうれしいオプションではないでしょうか。
(4) Flying Blueへのマイルの加算
Flying Blue会員に限りますが、マイル加算率が150%となります。今回の欧州便部分はエコノミーでしたが、フレックス運賃扱いで100%の加算でした。今だと150%以上になるはずです。いずれにしても往復すると20,000 miles前後になります。これは資格マイルであり、上級会員へのボーナスは含まれません。
実はAlitaliaのビジネスクラスを利用してもFBでの加算率は同じです。これは特異的に加算率が高い例なのでした。欧州2往復すると、ゴールド会員でElite Plus。今時珍しい上級会員到達への容易な道でした。
(5) Paris CDGでの扱い
人件費削減の結果、欧州の空港では航空会社の案内が極端に少なくなっています。本拠地となる空港以外には係員がいないどころか、案内窓口すらない場合が増えています。大空港の場合、どのターミナルから出発するか知らないとチェックインもできません。
現在CDGでは、AlitaliaはTerminal 2Fを利用しています。その2Fにも航空券の予約発券カウンターがあるだけ、無愛想な係員が一人いるだけです。さらにこのターミナル、Air Franceのチェックインカウンターしかありません。ではどうしているかというと、チェックインはAFのカウンターで行います。業務提携会社の客はすべて、AFの客、Flying Blue会員と同じ扱いを受けます。そして業務提携の会社かどうかは、客の方で知るわけないという、フランスの香り。
何も知らずにパリに行くと、帰りはパニックになるかもしれないので注意が必要なところです。
FBの会員には良い点もあります。FBの会員カードを提示すると対応が変わることです。いきなり係員の態度が柔和になることが多いようです。「今回はAZしかとれなかったので残念。」というような態度を見せると尚良いかと思います。別にFB会員でないからぞんざいに扱われるわけではありませんが、AF地上係員の表情は明快に違います。
なお価格の方ですが、今回私は総額14万円で往復できました。
3月31日までの購入、4月1日から9月30日までの搭乗でヨーロッパ99,000円からというキャンペーンを行っています。
プレミアムエコノミー サマーキャンペーン 99,000円から
諸税、サーチャージが別ですが、かなりお得な旅をすることができそうです。ちなみにローマ、ミラノ直行だと、それらを経由して他の空港に向かうより、最低金額は高くなります。ミラノにいく場合、MXPに直行するより、FCO経由でLINへ行く方が安いなります。ベトナム航空のようなことをしています。