国の勢いのバロメーターになりそうな、路線別
どちら側の便が多い?
ですが、次は国際編です。便数の極端に多い、東南アジア路線から。
香港(104)-バンコク(98)以遠権フライト24
バンコク(154)-シンガポール(130)以遠権フライト21
シンガポール(89)-香港(56)以遠権フライト7
シンガポール(28)-ロンドン(14)以遠権フライト5
バンコク(12)-ロンドン(7)以遠権フライト7
香港(33)-ロンドン(21)
シンガポール(7)-パリ(7)
バンコク(7)-パリ(4)
香港(9)-パリ(7)
都市の後の数字は、その都市側の航空会社が運航する週当たり便数です。HKG-BKKやSIN-BKK間で多い以遠権フライトは、どちら側にも入りません。
香港-バンコク間ではキャセイの63便に対して、タイ航空の35便。キャセイ人気は日本だけではありません。香港側は他にも香港航空41便があるのに対し、タイ側はオリエントタイ21便、タイエアアジア42便で、LCCで気炎を揚げる状況。棲み分けが出来つつあります。
やや劣勢のタイもバンコク-シンガポール線では、強さを見せます。タイ航空とシンガポール航空は拮抗していて42便ずつ持っていますが、LCCではタイエアアジアがBKK, DMK共に42便ずつ持っていて健闘。他にタイライオン航空も加勢し、スクート、ジェットスターアジア、タイガーエアの3社からなるシンガポール隊は及びません。
強さ番付は、香港>バンコク>シンガポールかと思いきやそうならないのが面白いところ。シンガポール-香港間ではシンガポールの圧勝でした。レガシーこそキャセイの56便はシンガポール航空の49便に勝りますが、LCCシンガポール隊(スクート、ジェットスターアジア、タイガーエア)に対して、香港は何も策がありません。ゼロです。物量に負ける香港。
香港は高級なのでした。
東南アジア―北米は遠すぎるので、欧州便だけ比較してみました。欧州勢とどちらが強いか見てみます。
ロンドン線は予想の通り、アジア勢の圧勝です。これらすべてがレガシーキャリアで、HKG-LHR線にVirgin Atlanticが7便持つ他は、イギリス側はBritish Airwaysです。オリエンタルスマイルは、イギリス人を篭絡するには十分でした。
一方、パリ便はそこまで差はありません。バンコク―パリ間はかなり差がありますが、シンガポール―パリ間は拮抗しています。香港-パリ間も2便違いがあるだけでした。これら3路線は双方から毎日1便ですから、人気を知るには、運んだ人の数で見ないとわかりません。
さて、やる前からわかっていますが中東路線。ざっと見ると、
シンガポール(0)-ドーハ(12)
バンコク(0)-ドーハ(28)
香港(0)-ドーハ(14)
シンガポール(17)-ドバイ(28)
バンコク(7)-ドバイ(42)
香港(14)-ドバイ(20)
香港(0)-アブダビ(7)
とまあ、ドバイ線以外は完全敗北でした。もちろんドバイ線もEmiratesの圧勝。SQ, TG, CXの中東路線全部を合計しても、EKのBKK-DXB便の数にすら及びません。
中東3都市の合計では、
シンガポール(17)-中東3都市(47)
バンコク(7)-中東3都市(98)
香港(14)-中東3都市(41)
考えてみれば、中東は長い間「石油以外は何もない」ところだったので、乗継以外の利用者は少ないのは当然。規制が完全撤廃され、外国の航空会社でも路線開設自由になると話は変わるかもしれませんが、今のところ本拠地がある会社以外は活躍できません。