Bloomberg他の報道によれば、LCCによる世界初の汎地域航空連合が発足します。参加航空会社は
Vanilla Air(日本)
Tiger Airways Australia(オーストラリア)
Nok Air, NokScoot(タイ)
Cebu Pacific Air(フィリピン)
Jeju Air(韓国)
の8社。西はマレー半島をカバーし、東南アジア、北東アジアに西パシフィック~オーストラリアを加えた広い地域をカバーします。もちろんLCCの連合としては、世界最大です。狙いは当然、2社以上の接続による旅行を可能とすることです。
この連合の航路網を利用する航空券がひとつのウェブサイトから予約、購入できることができるようになります。追加手荷物、機内食、座席指定などの付加サービスも、もちろん共通のプラットフォームで予約購入できます。
結成メンバーのハブは17か所にもなり、昨年の実績では4,600万人運んだとのことです。保有機材は合計170機以上、就航都市は160にも及びます。
これまでLCCは2空港をつなぐ航路で、サービスを提供していたわけですが、今後はネットワークとして利用できるようになるので、大きな進歩です。
今のところ、IndiGo(インド)、AirAsia(マレーシア)、JetStar(オーストラリア)などという各100機以上保有するLCCの巨人は加盟していません。一方でValue Allianceの結成8社は、拡大の強い意向をもっているとのことです。
最近の広域航空連合の結成では、バニラ・アライアンスなどがありますが、性格がだいぶ異なります。
またLCCの連合としてはU-flyが先行しますが、中国をカバーするのみです。
初めての本格的なLCC連合は、今後どういう方向へ発展するのか大変興味深いところです。自分の居場所から目的地まで直行便がないと利用が面倒だったのがLCCですが、その制限は大きく緩和されます。レガシーキャリアへの強烈な一撃にもなりそうです。