BA Executive Clubのオンライン雑誌は、The Club。毎月新号が出て、メールで案内が届きます。
もちろん外国旅行の記事が多いのですが、中でも日本は良く取り上げられます。格好の話題提供者のようです。本号も「東京に滞在する7つの理由」と来ました。
観光ガイドブックではなく、雑誌ですから、いわゆる有名観光地はほとんど紹介されません。都市滞在だと、ナイトライフだとか、ちょっと遠出とか、その住民でも楽しめるような内容が主体になるはず。しかしイギリス人の視点だから、日本の雑誌記事とは選んでいる材料が違うということで、興味を惹きます。
The Clubの選んだ東京7秘蹟は以下の通り。
1 Off the hookと言葉遊びで紹介されるのは、釣船茶屋ざうお。
博多が本拠地のチェーン店ですが、確かに店の中で客が魚を捕まえ、それを調理して提供するという趣向は、日本にしかないかもしれません。
2 フクロウカフェ。アキバふくろう。
Akiba Fukurou | フクロウ フクロウカフェ -
日本で発達したネコカフェ。商業的な成功の結果、パリにも作られる時代です。ネコ以外にも動物カフェが大流行。犬、ウサギ、雑多な小鳥、インコ、ペンギン、ヤギとあるので、フクロウは全くおかしくありません。が、こんなものは世界でも東京だけでしょう。記事では、癒し効果(therapeutic experiences)が強調されていました。
3 Cool Customersは、下北沢の紹介。HAIGHT&ASHBURYとか、札幌路地裏スープカリィ侍などと具体的な店も出ていますが、街行く人たちを見ろということでしょうか。
4 国連大学の週末市。そう来たかという感じがします。
もちろん市場は住民のためのものです。しかし観光客にも人気があるし、旅先では私もよく使います。国連大学の市場は、前を通り過ぎることは多いのですが、利用したことはありません。記事ではCommune 246も紹介されています。食うことばかりですね。
5 Be a day tripperは、川越。Daydream Tripperではありません。海辺の鎌倉より観光地化されていない(...Kawagoe is less touristy than the seaside city of Kamakura,...)と、東京の住民が言ったら皮肉かもしれませんが、そういう意図はないと思います。
6 ゴールデン街とのんべい横丁。焼き鳥レストランと古きバーが並ぶ小路で、edgyだそうです。どこをどう見たらedgyなんて形容詞が出て来るのか、記者の後ろについて行ってみたいものです。日本語を使ってみるのに理想的とも言っていますが、イギリス人の視点はよくわかりません。
7 A bird's eye viewは、いろいろ考えられます。ここでは、Lost in Translationで有名になったPark HyattのNew York Barに行ったことがあるなら、虎ノ門アンダースのルーフトップバーに行けとの教えです。柚子生姜ダイキリ、夕日、朝食がお勧め。ここのメニューには、Clos du Mesnil 2000があるのですね。まず良心的な価格なので、売り切れているでしょう。
東京の夜景を一望できる虎ノ門のルーフトップバー|アンダーズ 東京
雑誌は誰でも見ることができます。
http://theclub.ba.com/june-2016/en/
日本語版もありますが、この記事に関しては英語版が断然良い調子です。