PECHEDENFERのブログ

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スカイトラベラ―プレミアとエグゼクティブクラブゴールド会員の組合せ

スカイトラベラ―プレミアカードに関連して、どうでも良いような、等閑視できないようなことを。悪い話ではありません。

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今、成田と欧州一都市(例えばFRA)をLHR経由で購入したとします。諸経費別で往復77,000円からあります。これで得られるaviosを計算します。

・NRT-LHRが6,222 avos、LHR-FRAが500 aviosが基準

・economy格安運賃で25%、Gold会員ボーナスは基準値がそれぞれ加算

となるので、往復で基準値の2.5倍が得られるaviosとなります。すなわち16,805 aviosが獲得できます。一方、この航空券をスカイトラベラ―プレミアで購入すると、アメックスのポイントが3,850になり、これは3,850 aviosになる単純計算です。結局この旅行では、単純計算で20,655 aviosが獲得できます。

 21,000 aviosを購入すると603 USD必要です。約6万6千円です。スカイトラベラ―プレミアを持っているゴールド会員なら、85%がバックしてくる計算になります。無料航空券に替えると諸経費が掛かりますが、それは航空券購入にかかる諸経費とほとんど同じでしょう。そもそも規約上aviosは売れませんから、数字の上の議論にすぎませんが、少なくともaviosを購入するという気持ちは持てなくなります。

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JALやAmericanの利用でも同じ議論となります。南米ではリオデジャネイロへ行くフライトが比較的安いのですが、試しに調べてみると151,000円という料金で、NRT-MIA-GIG, GIG-JFK-ORD-NRTという経路がありました。フライトで29,250 avios、アメックスのポイント経由で7,550 avios(単純計算)、合計36,800 aviosが得られます。37,000 aviosを購入すると、1,068 USDになる(単純計算)ようで、これは117,480円ぐらいになります。78%が戻って来る感じです。

 

BAのプログラムは改悪により、「aviosを購入する料金で、ゴールド会員ならそのaviosにロンドン旅行を加えることができる」ほどのことはなくなりました。そのため、スカイトラベラ―プレミアを保有する価値が相対的に上がりました。ゴールド会員でさえ、その数字はバカになりません。

 

スカイトラベラ―プレミアは以下の航空会社のFFPへ、特別な料金なしで(年会費だけで)移行できます。

 

アリタリア、ヴァージンアトランティック、エティハド、エミレーツエールフランス・KLM、カタール航空キャセイパシフィック、シンガポール航空スカンジナビア航空タイ国際航空チャイナエアラインデルタ航空、フィンエア、ブリティッシュ・エアウェイズ

 

いろいろな航空会社で改悪がありましたが、現在移行先として魅力的なFFPはBAでしょうか。東京からのJAL国内線なら島嶼部を除き、片道4,500 aviosで乗れるし、20,000 aviosも貯めれば香港まで片道ビジネスクラスで行けるし、ワンワールド他社の無料航空券もそこそことれるしと優れています。他のFFPだと、SQも悪くないかもしれません。

 物の価値を量るとき、流動性は非常に大切。スカイトラベラ―プレミアでの14~15社のFFPに移行可能という性質は、ポイントの価値を大きく高めます。

 

こんなカードがあるから、マイルインフレが収まらないし、FFPの改悪が続くという見方も可能です。金融サービスなんて、そんなものですね。