またバリに来ていますが、マイルが目的では決してありません。「マイルだけが目的だったのね。他の男と一緒だわ。」なんて非難されないよう、真心を見せましょう。
こんな魅力的な島、到着したら、急に冷たくなり、黙って去ってしまうなんてありえません。
TG432は夕方の出発です。ラウンジはどこを使うかもう分かっており、早く行っても仕方ありません。食事も海辺で済ませます。
料理でバリ風と言うのは、どのぐらい独自性があるのでしょうか。よくわかりません。この土地のワインも結構あります。
2002年、2005年の2つの爆弾テロ以来、観光客が減って戻らないとのこと。仕事が少ないというタクシーの運転手の愚痴を聞きつつ、空港へ。確かに街の整備の感じと比較して、道行く外国人は少なく、寂れた観光地という印象を受けます。
テロの頻度はそんなに高いわけではありません。全世界で年間1万人も被害者がいるわけではありません。日本国内の交通事故の死亡者数の方が大きいはずが、やはりイメージは大切です。ちなみに遠景にはZIKAウィルスへの注意喚起が見えます。これもSingaporeで流行、現在Bangkokへ感染が広がってる状況。
チェックインカウンターに行くのに、爆発物や火器等を持っていないかセキュリティチェックがあります。それを過ぎると、本日出発の旅客しかいないはずの空間。タイ航空のカウンターは適当に混んでいます。この程度なら問題なし。ビジネスクラスには、列がありません。
この後、セキュリティと出国審査がありますが、今日は空いていました。混む時間帯は決まっているようです。すぐにPremier Loungeへ。男女とも従業員が非常に若いラウンジです。
ネット環境もよくないので、最低限のことを行い、後はゲートへ。
このpintuという単語は覚えてしまいました。Kuala Lumpurでも同じですから。
本日の機材。コメカミの青筋は顕在。
ゲートで、Galaxy Note 7を持っていないかどうか、チェックがありました。持ち込めないわけではなく、
・持っていたら電源を入れてはならない
・充電してはならない
という注意を受けるだけのようです。本日から開始したためか、チェックインカウンターでの
・受託手荷物へ入れてはならない
という注意はありませんでした。ちゃんとBangkok Postにもタイ航空の対応が記事になっていました。
来た時と同じ、2-3-2のシート配置。古いタイプのビジネスクラス。昼間のフライトですから、閉鎖空間に傾きがちな新しいタイプのキャビンより、むしろ良好。claustrophileではありませんから。
もっともIFEに関して、画像の荒さだとか、画面までの距離は少々問題があります。もう過去の配置となりつつあるので、今さら改良はありえません。一時代を成したシートとして記憶に残るのでしょうか。シートのコントロールも、各社大差がなく、簡単。
ChampagneはVeuve-Clicquot。メニューとドリンクリストは去年から変っており、垢抜けたものになりましたが、回収が徹底しています。
東京ーバンコク間はまともなグラスを使っていますが、この路線では汎用の背の低いグラスで、変っていません。
20分早い出発となった1,800 milesの旅、機内食の存在感が大きい距離。が、はしょっていきましょう。まずはお約束のナッツはアーモンドだけ。
英語圏の客だとハードリカーを合わせる場合も多いようです。ちなみにこのキャビンでは、ウィスキーはJohnnie Walker Black LabelとJim Beam Black Triple Agedの2種しかありません。oneworldとは違います。
最初の皿。オードブルの皿は、本来の食品が何らかの理由で取り除かれていたようです。全ての皿が、左隅の部分でラップがはがされ、写真と同じように拭き取った跡がありました。
(Modenaのバルサミコ+extra virginオリーブオイルの)ドレッシングはイタリア製、ビスケットはUK製、バターはデンマーク製、チーズはオーストラリア製。全てTGの就航地ながらも、国際色豊か。フォアグラがまずまずのデキでした。
メインはタイ料理のはず。海老のフリット。
白米で野菜と動物性タンパク質を分割するというパターンは、ビジネスクラスの1つの型になっています。
この後、気流の悪い空間に入って、しばらくサービス中断。
隣の列は、デザート終了、片付けも何とか終了したのに、こちらはまだデザートが配られていないというバツの悪いことになりました。気流が安定する頃、左半分は寝ているキャビンで、右半分はこんなデザートを。
本日の配膳担当は、優秀ですね。この後は特に中断も無く、順調に照明が落とされます。タイ航空では、真っ暗にはしません。
2時間強がこの状態。途中水のサービスがありました。
タイ航空のワンポイントエッチングが印象的。
トイレは飾り気がありません。
フラグランスは路線により微妙に異なります。
到着前のビデオは、税関に関する注意に加えて、出入国管理に関する注意があります。これは東京からBKKに着いた時と同じ。
着陸は20:38。予定時間より10分以上早い到着です。
搭乗橋が付けられましたが、ターミナルビルへ向かう通路は、綱でブロックされています。すぐ左側に普段気にもしない通路が。地上に降りる羽目になります。まさかのバス移動。この空港では初めての体験。
このフライト、機内サービスはタイ語と英語だけでした。メニューもそうでしたが、インドネシア語は一切なし。機内の言語サービスは、簡単になりつつあるようです。英語が不自由な旅客が減ってきているので、そろそろ見切りをつける時代ということなのでしょう。使用言語を減らすのは、コスト削減に結びつきます。近年タイ航空はリストラを敢行し、直前の四半期では利益を確保したという記事を思い出しました。
キャセイも何となく英語以外は排除する方向になってきています。この傾向が続くようだと、英語が不自由な客は、自国の航空会社を利用するしかなくなります。業界全体としてのサービスの低下、内容の低下には、寂しいものがあります。