搭乗記には、通常バイアスがかかります。
xxxなんて、いちいちちょっかい出してきたくせに、半年会わなかったらBathで結婚しやがったとか、△△△はBangkokに帰ったとたん急に冷たくなったとか、Torinoのxxxは少し別の女と話をしたからといって怒り出すしとか、こういう個人的な体験がBA, TG, AZの搭乗記に微妙に影を落す可能性は排除できません。(たとえ話です。たとえ話!)しかしながら、Pechedenferはロシア人にも、ロシア文化にもまったく馴染みがありません。Aeroflotの体験は、ニュートラルに報告できると思います。
「露助なんか知らねーよ。」と稚内の人が叫ぶのは尊重されますが、日本全体ではアメリカ、中国と同程度に意識すべき国であることには変りありません。少しは理解する必要があるはずです、酒の飲み過ぎで若死にする男が多いとしても、女は美人で働き者ですから... enfin, si elle n'est pas très grosse.
死んでいる時間
食事が終わったところで、こんなところを飛んでいます。日本時間で14:50ぐらい。ここで時計をモスクワ時間に合わせます。8:50です。
キャビンが平和になる時間です。
この後、少し昼寝。起きたら11:40。ここで初めて保安パンフを見ます。
「機内ではウォッカを飲みすぎてはならない」とか、「乾杯のためにシートベルトを外してはならない」とかを期待したのですが、ありません。残念。それはそうと、ナッツの配布が始まります。選択肢は3つほどありましたが、適当に選んだドライフルーツ+ナッツ。
基本的には、呼ばない限り客室乗務員は来ない、静かな時間。
機内誌表紙は、LEXUSで一番マッチョなLX。
ロシアの大地には似合いそうと、勝手なイメージを押し付けます。IFEの情報は独立した立派な冊子になっています。これはSQと同等。
もっとも画面が遠く、あまり積極的に見る気にはなれませんでした。 どんな航空会社でも、機内映画はエコノミークラスでもっとも重要。このシートでは、読書、睡眠が多くなる気がします。
機内ショッピングにも、当然立派な冊子が用意されています。カタログは大変分かりやすく、国際線、国内線の違い、飛行時間の違いで搭載賞品が違うこともはっきり示されています。フラグランスでは、男性用、女性用の違い、ウッド、柑橘系、花の香り、東洋の香りなどがイラストで示されてます。
国際線で6時間以上があるのはともかく、 国内線でも6時間以上という分類があるのですね。ロシアは広大。
機内サービス再開
機内サービスの休止時間は約4時間。13:00にコーヒーか茶かで、後半戦が始まります。
"Are you ready for dinner?"と聞かれた時、まだウラルに達していません。
この後は、夕食です。朝食はコース料理ですが、夕食は実質ワンプレート。13:35。夕食ねぇ、という感じの食事。茄子とチーズのオーブン焼きは、それなりに。ディルの葉先を良く使いますね。この食文化は、ゲルマンからスラブに広がっています。
サワークリームやカッテージクリームにディルの葉先という組合せは、素朴で、Gewürztraminerとイメージが重なってきます。
30分もかからずdinnerは終了。ちょうどウラルの山の上。
その後またコーヒーかお茶。お茶を頼むと、Cream? Sugar?と訊かれますが、ジャムはなし。
今度は、ジャムを持参することにしましょう。
全部終わって後1時間30分残っています。幸い活字は多めに用意したので、退屈することはありません。(Deltaのラウンジで新聞をもらいました。親切!)機内Wifiもありますが、有料です。試しませんでした。
最終体制
15:10には降下開始。元祖赤い国の帝都が近づきます。
母なる大地か何か知りませんが、ずいぶん緑が多く、住環境は良さそうです。モスクワの郊外ですね。
15:45に着陸。定刻は16:10だったので、順調。はじめて来るSheremetyevo空港。(Международный Аэропорт Шереметьевоと書くらしいのですが、この際どうでも良いのでした。英語表記もしっかりありますから。)
雨が降っています。バスでした。ちょっとばかり、最悪です。
面構えは相変わらず不敵。Vladimir Poutineを思い出してしまいました。