ターミナルDに到着。出発もターミナルDのはず。
意味の無いトリック
機材入れ替えって、2つのフライトの乗り継ぎとどう違うのか、なんて疑問に思ってはいけません。労力の無駄です。便名が同一で、通しで乗るとマイルも最短距離で計算。ただしNRT-SVO-CDGの距離とNRT-CDGの距離はほとんど変らないので、影響はありません。こんなところですか、注意しなくてはならないことは。
成田からの搭乗客のうち、SU261をパリ行きとして利用したのはごく一部です。たぶん1割ぐらいでしょう。ヨーロッパ各地への乗継もあるでしょうが、多数派はロシアに用があるようでした。Air France日本便で、仏語話者比率が異常に高いのと違い、ロシア語に堪能な外国人客は多くありません。というか、見かけませんでした。
この瞬間、SU261は出発と到着の両方に案内があるはずです。出発は17:55定刻、17:15搭乗開始予定です。ラウンジに行くのももったいないので、空港内観察をします。古くて暗いという前評判でしたが、特にそういう印象は持てません。
予告された22番ゲートには、すでに機材が待っています。
雨はやみました。ところが、いつまでたっても搭乗が始まりません。そして出発時刻の17:55になってゲート変更が告げられます。新しいゲートは5。またバス移動になりました。18:10に搭乗開始。
やれやれと。偉大なるロシアの大地に足を下ろす搭乗客たち。そして足早に立ち去りたい搭乗客たち。
階段をよじ登るのは、ヨーロッパ的です。
どうでも良いこととなりましたが、22番ゲートに止まっていた機材はどうなったのでしょうか。
機内
乗り込むと、近距離用ビジネスクラス。シートは少し大きく、椅子としての機能以外はありません。
隣では少し不穏な様子が。搭乗用の移動式階段に屋根があります。高級品ですね。
この様子を上から眺め、ウェルカムドリンクはChampagne Ayala。
今も昔もChampagneの良い顧客、ロシア。ドアクローズは18:33、18:38にはプッシュバック、18:50に離陸していました。特に遅れはなしです。
SVOーCDGは1,530 miles。近距離のフライトです。しかしアメニティは出ます。SVO発国際便で共通のようです。
どの航空会社でも女性のクルーを「商品化」していますが、Aeroflotは凄みがあります。IFEの案内は、NRT-SVO間とは異なるようです。
新聞にはフランス語もあります。これは電信版を印刷したものです。
有難く読ませてもらいます。ビジネスクラスで電信版までサービスするのは、珍しいと思います。
出発
ドアクローズは18:33、プッシュバックが18:38と、少し遅れます。(定刻17:55出発)離陸のために滑走路に向かう頃には、雨はすっかりやんでいます。
ここから離陸。路面も乾燥しました。
順調に高度を上げます。
いろいろあったけれど、モスクワよ、さようならと別れを告げます。
この機材には個人モニターが無く、保安の解説は生体実演です。とにかく遅ればせながら、セキュリティのチェック。
今日も西から昇る太陽
機体は安定しており、すぐに雲の上。
すぐにサービス開始。
もちろん、始まりはいつもの通り。音楽ではPreludeか、ouvertureか。
これはCortese。ワインリストは、NRT-SVO便と変らず。オードブルは鮭のマリネ。betteraveに漬けたと言うことで、赤色の鮭。こういう色彩感は全く日本人の趣味に合いませんが、味は別に悪くありません。
パンは外れがないようライ麦と小麦の混合を。NRT発と同じものです。パンはモスクワから運ぶようです。
これとは別に鴨のムネ肉、フォアグラ、柑橘類による味付けみたいな皿も選択できます。メインは仔羊を選択。
麦飯がロシア。しかし機内で骨付き肉は食べにくいのでした。
このフライト、実は「西から太陽が昇る」フライトでした。この原因は、おもに高度の上昇にあります。そもそも西に向かって飛んでいるので、キャビンからの観察は簡単ではありません。
ヨーロッパでは緯度の関係から、この超常現象に時々出くわします。南向きのフライトの方が観察しやすいのでした。もっとしっかり追跡できたことがあります。
AF6272:ORY-BODエコノミー 西から昇る太陽 - バス代わりの飛行機
今日のフライトでは、気が付いた客が他にもいました。
デザートはスキップしてコーヒー。
食事の締めに板チョコを配ります。香港ベースの某航空会社が失った、美しい習慣が生きています。