PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

SU260:CDG-SVO/NRT ビジネス(その1)

パリ到着以降、間が空きましたが、Aeroflotの帰路編へ行ってみます。ロシアの航空会社は、まだまだ貴重。記事を書くことを忘れたわけではありません。

 

シャルルドゴール空港ターミナル2C

AeroflotはTerminal 2Cの利用。中東、インド、ロシアが会するCDG随一のターミナル。何が随一かって?カオスぶりです。

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隣の2Aは、BA, AA, CXなどのoneworldのエリートたちに、スタアラのACも紛れ込んでいます。合併吸収前のCanadian Airlinesの名残?こんな育ちの良いお坊ちゃまたちが集まる場所の隣を、カオスターミナルにしてしまうのですから、ADPもなかなかエグイことをやります。

 セキュリティと出国は2Aと2Cで共通ですからね。oneworld利用者もカオスの影響を受ける可能性があります。BAなんてホールの混乱がイヤになったのか、階下に籠ってしまいました。

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それから何故かTerminal 2Cには、AFの到着ラウンジがあります。AFの利用ターミナルは、2E, 2F, 2Gなので、ここから離れています。最低で徒歩20分というところ。このラウンジへの到達には2Cを縦断する必要があり、それが最大障壁になっています。

 

通常は何も起こらないので、心配には及びません。今回は、アラブの宗教指導者と思しき老人が出現し、大混雑・大混乱でした。写真では、遠景にその人混みが写っています。

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2A~2Dは、到着と出発を分離していないので混乱が起きやすいともいえます。

 フランスは(と言うか、極論すればあらゆる国は)一定の混乱を許容する社会です。抑圧し過ぎが原因で爆発的、革命的な変化が起こるのを避けたいのです。混乱の起こる場所や時間をコントロールします。Terminal 2Cには、同じ発想を感じるのですが...。

 

Aeroflotも晴れてカオス組に入れてもらえたわけですが、ロシアはヨーロッパでは異質、ヨーロッパの外から見ると、確かにヨーロッパの一員という立ち位置。このターミナルの利用には、必然性がない気がします。使用料金が安かったのでしょうか?

 ともあれ、チェックインカウンターはすぐ見つかります。Aeroflotでは、SkyTeam Elite会員も優先レーン、優先搭乗です。Flying Blueではシルバー会員でもOKということになります。

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Aeroflot Bonusの上級会員が少ないのでしょう。

 

カオス、カオスで思い出したことが...。たまにCDGで見られる悪しき習慣が、認められました。この空港で客相手をする職員は、英語ができます。客がフランス語を話そうが話すまいが、関係なく英語を使う係員も多いのでした。フランス人だろうがお構いなし。一方、英語しかできない客を見つけると、説明をフランス語で通す傾向があります。何かイレギュラーなことを抱えている客だと、その可能性が高いようです。英語でチェックインを済ませたければ、Bonjourだけは正確に発音できるようにしておいた方が良いという訳のわからないことになっています。こういう点では、フランス人も負けず劣らずカオスです。2Cで仕事をするうちに、こうなったのかもしれません。

 

ラウンジはフランス語ではサロンですから

BA, AA, CXの客とニアミスをして、制限エリアに抜けるといきなりラウンジの案内があります。中央にいくつか、左に1つ、右に1つです。中央はAA, CX, EK, EYのロゴがあります。右側が今日の指定ラウンジ。サロン・パリ。半世紀前には、世界中で濫用された名前。今でも、日本の田舎の「パーマ屋さん」で使っていそうです。

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どうでも良いのですが、エールフランスのオペレーション。ここもクセの強い方々がご利用になっています。

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飲料・食物は概ね2FにあるAFラウンジと同じ。食器でわかるAir France。伝統のタツノオトシゴ(hippocampe)印。

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チーズやヨーグルトも一応あります。朝飯時間帯でしたから。

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ビールはとり放題ですが、ワイン等はありません。トロピカーナのフルーツジュースはストレート果汁。ペリエもあり、ソフトドリンクは馬鹿にできません。

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最初大変混雑していたのですが、中東行きが出発する時間帯があるらしく、ある時刻に急に人が減りました。

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インテリアはそんなに悪くありません。AF調です。

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中東勢の出発を見計らって、ワインが登場してきました。イスラム教徒への「一定の」配慮ですか?

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ChapoutierのCrozes-Hermitage。だいたいAFのラウンジは、ビジネスクラス並みのワイン。朝から必要としないので、いちいち見ていませんが、白の手前はたぶんChablis。

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ここのところ、ワインの顔ぶれはあまり変りません。

 

Porte C85

ゲートに行ってみると、空いています。この便に限らず、搭乗率の割にはゲートで待っている人が少ない気がします。

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一方、搭乗前の列の形成は顕著。ロシア人もイギリス人並みに列を作るのが好きなようです。日本人らしき人もちらほら見かけます。

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SU260モスクワ/成田行き、いよいよ搭乗開始です。