Alitaliaの搭乗前メール
また来ましたね。オンライン・チェックインではありません。有料アップグレードの提案です。エコノミーとプレエコノミーを合わせて、オーバーブッキングになったのでしょうか。それともビジネスクラスを予約しない限り、お誘いは届くのでしょうか。
よく見かける「濃い」男女のモデルはさておき、メールに表示されているのは、予約にある全ての便。欧州内の短距離も対象になっています。これらの便の予約状況とは関係なく、アップグレードのオファーがある可能性が高いようです。
上級キャビンになると移動が楽ちんという点は、どこの航空会社でも同じ。しかしAlitalia長距離便の場合、キャビンのデザインが圧倒的に美しくなり、機内食が地方料理で構成される点が興味深いのです。イタリアに少しでも関心がある客には、代えがたい魅力です。
Poltrona Frauに身を任せて、ローマ-成田間の12時間を移動。心惹かれます。ワインと機内食は、どの州が取り上げられるのでしょうか。興味深々です。
今回の原予約は、プレミアムエコノミー。ビジネスクラスへのアップグレードしかありません。入札価格は、欧州内が0~180 EUR、ローマ-成田間が0~420 EUR。逆経路も全く同じ金額です。90とか220 EURは目安。この初期値は、単純に経費と読むこともできますね。
どれだけ出せばアップグレードされるか、わかりません。でも220 EURあれば、FCOの免税店で結構な買い物ができます。迷うところです。
なおこのシステムは、Plusgradeという名前です。
以前Alitaliaのアップグレードを紹介した時に、マレーシア航空のMHUpgradeとよく似ていると指摘しました。その後MHからのメールを探し出して、チェックしてみました。こんなフッターが入っていました。
plusgrade.comですと。やはりAlitaliaとMalaysia Airlinesは、同じシステムを利用しているようです。
Plusgrade.comの顧客
それでこのシステムのサイトを訪問してみたのですが、利用実績がある会社は、なんと37社に及びます。
最近、Optiontownの有料アップグレードあまり聞かなくなったと思ったら、こちらのシステムが幅を利かせていたようです。
こういうシステム開発は、世界レベルで行われます。良いシステムは次々と採用されます。大変激しい競争です。また航空会社は、予想以上に「右に倣え」の体質なのでした。