Alitaliaのお話。この「航空連合」で、最近Pechedenferが利用した航空会社はAlitaliaだけですから。
Alitaliaからのメール
形の上ではMilleMiglia入会の勧め。その実は「航空連合」の宣伝。
こういうメールをさっと見て、PARTNERSHIPがSkyTeamのことだと考える人はもはやいないでしょう。本文を読むまでもなく、Etihad Partnersのことに決まっています。資本提携以来、べったりですから。
メールに張られるリンクへ移ると、Etihad PartnersがAlitaliaの立場から説明されます。大雑把なウェブサイトの運営を行っている印象の強いAlitalia。宣伝は熱心です。それはそうと、このデザインは気に入りました。客室乗務員の商業利用としては、しっかり各社の個性が表現されている一方、品良く感じます。
MilleMigliaの会員ではないので、詳しく内容は読みませんが、説明にかなり力が入っていることは間違いありません。ネットワークの検索ができるルーティーンも立ち上げています。
Etihad Partnersの着実な歩み
Etihad Partnersは、airberlin, Air Serbia, Air Seychelles, Alitalia, Etihad Airways, Etihad Regional, Jet Airways NIKIの8社からなります。色分けができて、
・親玉:Etihad Airways
・小規模:Air Serbia, Etihad Regional(旧Darwin Airlines), Air Seychelles
・資本提携:air berlin, NIKI, Alitalia
・独立系:Jet Airways
世界レベルで動向が気になるのは、3番目のカテゴリーでしょう。airberlin(NIKIは100%子会社)とAlitaliaは、それぞれoneworldとSkyTeamの有力メンバーです。共通するところは、アライアンスに加盟した後に経営困難に陥り、アライアンスの加盟会社は助ける余力がなかったことでしょう。共にEtihadから資本注入を受けています。
Alitaliaが資本提携する時、EtihadからもAlitaliaからも、SkyTeamとの関係は変わらないという声明が出されました。確かにその言葉の通り、SkyTeamのメンバーとしての提携は全く変わっていません。しかし会社の宣伝や紹介では、Etihad Partnersが優先されるように変わっています。そしてその傾向は、時と共に顕著に。これはEtihad との契約なのでしょう。
今後どうなるかは、興味の対象です。Etihadとの関係が質的にさらに良くなった上、SkyTeamとの間に問題が起きると、SkyTeam脱退も考えられます。
airberlinはさらにEtihadよりだと考えられています。もともとLCCなのに、フルサービスに近いという会社。ドイツでは、フルサービスでは巨人Lufthansaが、本格的なLCCのGermanwingsを保有しています。サービスのレベルでは、上からも下からも挟み撃ちになっているような状態です。経営は芳しくなく、リストラに迫られています。
金余りの中東会社のネットワークが、ありがたい提携先になるというのは、素人でも理解できます。airberlinのサイトでも同じデザインのモザイクが使われます。
ただし、個々の説明は独自に開発したものを使っています。
airberlinの場合、AYやBAとは競合関係にもなりえます。oneworldが益より害になるなら、加入している意味はありませんし、そうなりやすい気がします。その場合はEtihad Partnersの欧州内の有力会社として活躍するはずで、oneworld脱退はAlitaliaのSkyTeam脱退より、可能性が高いように見えます。