PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

で、購入

冬の風物詩、悪臭

東京では、臭い人の出現が冬の到来を告げます。男性は中高年。加齢臭を発散、周囲の鼻つまみ者になっていても、本人は気が付きません。裸になるのは寒いとか、汗をかいていないとかの理由で入浴をさぼっている場合は、言い逃れできません。そういう人は、自分が廃人への一歩を踏み出したと認識した方が良いと思います。

 臭い女性は髪の長い若者。洗髪すると乾燥に時間がかかるので、寒さの影響は他の人より甚大。トリートメントを念入りしないと冬場は髪が悲惨なことになるので、面倒さに輪をかけます。これが、長い髪に臭気発散者が多い理由。ロングヘアが可能なのは、白髪出現まで。これが若い女性に多い理由。臭いのを責めるのは少し気の毒ですが、背の高い男性の距離が季節変動することに気が付いているのでしょうか。

 

臭気を発する人も、言い訳は可能です。「体を洗うのは健康によくない。」これです。ウソだと思ったら、免疫学か感染症学の先生に聞いてみると良いと思います。科学を語り、言い訳に逃げるのは簡単ですが、言行一致のため、夏も風呂に入れなくなります。健康はともかく、臭い上に、言うこととやっていることが違うとなると、社会的に問題を起こします。

 

新時代の修行僧へ脱皮?

科学的なフランス人。風呂嫌いは有名です。自他ともに認めるステレオタイプとなっています。アメリカ女との濃密な夜の翌朝、搭乗に遅れそうになり、オードトワレのスプレーを浴び、”Douche française.” (英語直訳すると "French shower.")なんて言って、さっさと出かける、そんなシーンが「愛と乱気流」という映画では見られます。

www.allocine.fr

はっきり言って、現代日本では香水類は必要なく、日本人も体臭を消すことに熱心です。ところがあまり一生懸命になると、皮膚科や精神科に通院する羽目になるので、ほどほどが重要です。適当さ、いい加減さはいつも重要なのですが、そこに付け込む余地があるのが、日本におけるフレグランス。

 長時間体を洗うことができないし、生活パターンが乱れ、入浴をスキップするのが飛行機を使った旅。体臭は、修行僧も関心を持つべき問題なはずです。ラウンジのタダ飯よりも、機内販売や空港免税店のフレグランスにもっと関心を持ちましょう。

 

機内食やラウンジ飯はブログネタとして取り上げられ過ぎ。そして問題を起こしがちです。地のブタ、世のデブと、応酬が飽和に達している感があります。独自性が気になる当ブログでは、味覚から臭覚へシフトしたのでした。

 

前の3記事は人気製品とその価格の調査。最後は、実際に購入を検討した話です。

 

ゲランの新製品

L'Homme Idéal は2014の発表ですから、2年前。しかしGuerlainの長い歴史と息の長い製品のリストを見れば、まだまだ新製品です。Guerlainの2年は、iPhoneの2週間。歴史の重みというイメージが、価格を押し上げます。

 

香水なんてイメージです。コマーシャルは

・わけのわからない映像、脈絡のないイメージ、人気俳優を使った印象的なシーン

・音声は、もったいぶった発音による短いメッセージ、製品名、社名

という組合せになるのが普通。Terre d'Hermèsが売れていることは知っていますが、コマーシャルが古臭いので、ブログ的には没にしたい気分になりました。

 

このL'Homme idéal のコマーシャルは、

・ハリウッドだったとしても、バカバカしいコミカルな映像

に対して、音声は変わらず伝統的な

・もったいぶった発音による短いメッセージ、製品名、社名

ギャップが可笑しく、吹き出してしまいました。Guerlainは初めて一族以外の調香士に任せたらしいのですが、イメージ一新を狙ったのでしょうか。そういうことですから、言葉が分からなくてもフランス語バージョンがお薦め。

L'Homme Idéal Cologne GUERLAIN - YouTube

Making of もあります。

GUERLAIN - L'Homme Idéal Cologne Making Of - YouTube

この宣伝の製作には、気合が入っています。

 化粧品のコマーシャルは妙に優れたものがあります。Vanessa Paradisが出演しているChanel Cocoのコマーシャルは、Institut National de l'Audiovisuelのアーカイブになったようです。凄すぎます。


価格

日本円に換算してあります。

 まずはフレグランスのチェーン店。どこでも見かけるSephora。ネット販売でのEDTの価格は、

Sephora ¥8,581 (50 mL), ¥11,402 (100 mL), ¥13,861 (150 mL) 

EDPも扱っています。

Sephora ¥9,317 (50 mL), ¥12,629 (100 mL): EDP

Guerlainは香りが強く、持続性も高いので、EDTでも十分注意して利用した方が良いと思います。Bangkok Suvarnabhumi空港の免税店では、Sephoraより安くなり、

Suvarnabhumi  ¥10,871 (100 mL)

機内販売だとさらに安く、Air FranceとAlitaliaのEDTの扱いは、

AF, AZ   ¥9,200 (100 mL)

Qatar AirwaysはEDPしか扱いがありません。

QR  ¥12,811 (100 mL): EDP

 

免税販売が街中より高いのでは意味がないので、Qatar Airwaysには退場して頂くとして、残りがショッピングの候補となります。ここは、バンコクで買ってみました。もちろんSuvarnabhumiの免税店は大きく、各種のフレグランスを扱っています。フランスでの人気No. 1のTerre d'Hermèsの価格と、L'Homme Idéalの値段がAF, AZの機内販売では同じなのに対して、Suvarnabhumiでは異なります。前者は¥12,079 (EDT 100 mL) と少し高くなっています。売れ筋を高く売り、そうでないものを安く売るということでしょうか。

 さらにPechedenferが購入を思い立った日には、割引券のくじ引きをやっていました。引いた割引券は、2,000 THB以上の会計で200 THB割引という内容でした。多分末等です。それでも6%ほど安くなるので、購入へ背中を押してくれました。

 

結局、日本円にして¥10,218で購入。

f:id:PECHEDENFER:20161223092426j:plain

すぐに欧州に行く予定があるので、それまで待っていてもよかったのですが、ブログ記事を書くついでに購入。実践しないと、記事がだんだん薄っぺらくなりますから。

 

Suvarnabhumiの免税店は、King Power。政治との癒着は問題になりましたが、観光立国で西欧人も多いので、商品は大丈夫だとは思います。

 化粧品は、昔からまがい物のターゲット。ChanelのBleuでは、贋物の見分け方が報告されています。あまり安い商品には気をつけた方が良いと思います。たとえ偽モノでなくても、確実にワケありですから。