PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH89:NRT-KUL ビジネス(その1)

早朝の成田空港。今日は草月流がお迎え。

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第2ターミナルの活花は力が入っているので、もっと話題になって良いと思うのですが、あまり聞きません。修行僧の方々も、ラウンジに出かける前に花を愛でる心を大切にすれば、イメージも変わるかと...。

 

と言った先で何ですが、今日の御目当ての1つはここ。JALファーストクラスラウンジ。

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ゲートに一番近いラウンジですから、ここに来るのは自然。ですが本日は年末年始のGrand Siècle提供日。どうしても期待します。

 恥ずかしいことにこのラウンジに乗り込んだのは1番でした。朝が早かったもので...。Champagneは昨夜の残り。Barons de RothschildとLaurent-Perrierが冷えています。これは予想していました。予想外だったことは、ラウンジに来る人来る人が、Grand Siècleのことをフロア係に尋ねていること。結局ほどなくして、グラスに入れて配って周っていました。

 内気なPechedenferは、勇気を出して訊くことが出来ませんでしたが、グラスはチーズと共にやってきました。

 

気がついたのですが、何が来るか客が分かっている場合でも、JALは「お持ちしてもよろしいですか。」で、ANAは「召し上がりませんか。」JALは控えすぎ、自然なのはANAに感じます。マニュアルの差でしょう。これは好みが分かれそうです。

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評価は別にして、このChampagne、味わえば違いは明らか。泡が細かく、樽が感じられ、高級です。さすがに皆さんがっつくことなく、一杯引っ掛けてお終いという感じだったようです。そういう形がスマートだし、外すとかなり恥ずかしいことになります。この辺は日本的な習慣と言うか、マナーでしょう。

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Perrier-JouëtのBelle Epoqueもそうですが、薄くなり、樽の香りを生かすようになりました。21世紀初頭までのGrand Siècleとは別物です。ブレンドが全面に出て、ブドウ本来の力とかクセは隠れました。当然これは収穫量制限の緩和と密接に関係しているはずです。供給者側が高級の概念を変えるしか、Champagneでは成長が見込めなくなったのでしょう。アプリオリには質の低下ですが、企業は利潤と成長が大切。客の持つイメージが保たれるなら、別に悪くありません。「嫌なら買わなければよい、飲まなければよい」製品です。消費者の方でも木目調の安テーブルには平気で、今日的なプレステージキュベに非寛容になる理由はありません。

 

クリスマス期間の提供は終了したので、逃した方は大晦日から三が日に是非。12月31日は年越しそばも出ると思います。

 

適当な時間に出て、96番ゲートに向うと、ちょうど優先搭乗開始時間。

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雲が地上に迫ってきます。高い建物がないので、都心にいる時とは世界が違って見えます。

 ワイドボディの機材。搭乗橋はビジネスクラスとエコノミークラスで別の通路に別れます。乗る人数も多いし、出入り口は2つあるのが普通。分岐点を運命の分かれ道と言うそうです。誰が言い出したか、冴えない名前です。せいぜい二番目のフィルター。

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96番ゲートはこの便の指定席。第2ターミナル最深部。使用料金が安いはずですが、このことは航空券価格に反映されています。もっとも空港が好きな人、飛行機が好きな人にはこういう遠いゲートの方が良いかもしれません。

 珍しく優先搭乗でエコノミーへ向う客が多いフライトでした。エコノミーもビジネスもレッドカーペットが敷いてあります。こういう区別はしないのが日本社会。

 

新しいA330-300になって、4度目の搭乗。最近マレーシアにも慣れてきたのでNew Straits Timesを貰います。

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何が起きているか気になっているということなので、これ以上引き込まれないように注意が必要です。

 

中国人は、冬至のお祝いをするのですか。初めて知りました。意外なことを知らないことが分かります。

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菓子があまり美味そうに見えないのは、マレーシアだからでしょう。一般に英語が公用語になると、GDPがじわじわ上がり、食の質がじわじわ下がる気がします。

 

C滑走路の離陸前に、筑波山が正面右側によく見えることも知りませんでした。

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なかなか良い風景。世界中のパイロットには、よく知られていることでしょう。