搭乗はバスで
キプロスみたいに実体と形式が解離する国では、出入りする人間をいちいち手作業で確認する必要があります。「そこ通ったら、次こっち。はい、さっさと乗る。」みたいなワケには行きません。いちいちチェックするためにバス移動となります。
夜は明けていません。太陽が沈むことのない帝国は、夜の明けることがない帝国でした。イギリスの版図にあった地域では、常にどこかで深刻な紛争や膠着状態を抱えていますね。
この移動階段は何機あるのでしょう。
入口では、女性客室乗務員が待ち構えています。grenade(ざくろ?)を配っているところが大晦日スペシャル。ギリシャの聖シルベスターは、grenadeを贈る習慣があるのでしょうか。いずれにしてもキリスト教世界で、間違いありません。
南の早朝フライト
定刻5:40で、5:32には" Boarding completed!" この便のチェックインに間に合った客は、朝早すぎて疲れているので、早く座りたかったのでしょう。時間より3分速い出発。離陸で待たされるはずがなく、5:50には空の上。
機内は夜の雰囲気。寝始める客ばかりです。ギリシャ語が圧倒的で、観光輸送というより地域輸送。
安全のビデオ別バージョン。一部の出演者は同じ。こういうビデオ作りに参加した社員は、その後どんな感じなのでしょう。乗務するフライトで自分が出演するビデオが使われたら、乗客の人気者になるのでは?
安全のビデオの後は、TV番組を流したりはせず、ギリシャの観光ビデオを延々と見せられます。ビデオ自体は、美しく出来ています。
朝食と朝のケーキ
1時間35分のフライトですから、さっさと機内食。寝る方が大切な客も多いのですが、数は乗客人数分搭載しているのでしょうか?無駄が多すぎると、お節介なことを考えてしまいます。
行きと同じ紙ケース。中身は全然違いました。
炭水化物と油が多い国です。カロリー過多の黄金パターン。揚げパスタとか揚げパンが、所得が大きくない国や地域で増えていますが、昔からやっているギリシャでは油の含有量は少な目です。
ビデオは続きます。知らない地名が次々現れます。
機内食のすぐ後には、スパークリングワインを右手に、大きなケーキを左手にした客室乗務員が後方へ向っていきました。ハネムーンフライトなのでしょう。こんな朝早い、しかも近距離フライトです。エーゲ航空はなかなかやります。
やがてMiles+Bonusの宣伝ビデオも。グラフィクスが面白かったのですが、どこかで公開されていないでしょうか。
あっという間のフライト。世界の首都アテネに向けて降下開始。
珍しく揺れが少なく、着陸は7:17。ほぼ時間通り。
不思議な運用の止むに止まれぬ事情
搭乗橋そばに停機して沖留め。訳のわからない扱いです。これは入国審査手続きが必要なためでしょう。空港の構造上しかたありません。アテネに来る時は覚えておいて良さそうです。
この機材の次のフライトでは、搭乗橋を使って搭乗が行われるはずです。
夜がすっかり明けている中、タラップを降りているように見えますが、これは自動露出のため。シャトルバスの中からとった東側の風景。
エーゲ海の夜明けです。