PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

アリタリア B777-200ER ポジターノ

Positanoに搭乗

とある日のFCO-NRT便(AZ784)は、長距離国際便にもかかわらずバスで搭乗。しかしイタリアの青い空なら、タラップで乗り込むのも苦ではありません。機体はPositanoという名前でした。Positanoは、costiera amalfitana(アマルフィ海岸)を構成する美しい町。

f:id:PECHEDENFER:20170104181241j:plain

機体のタイプはB777-200ER。AlitaliaのAの文字の下方、緑の横線の下部に小さくPositanoと確かに書かれています。

 

ちなみにPositano自体はこんな町。ネットで拾った写真を貼り付けたではなく、少し前に自分で撮影したもの。何が言いたいかというと、撮影スポットでなくても、容易にこんな風景が拝めます。

f:id:PECHEDENFER:20170105201505j:plain

 

アリタリア航空ポジターノ号。残念ながらキティジェットと違い、Positanoが機内にあふれているわけではありません。もし名前とキャビンに関連があるなら、Pechedenferが持ち込んだACQUA DI PARMA Blu Mediterraneo FICO di AMALFI 75 mLだったことぐらいでしょう。

 Alitaliaの化粧室には、ビジネスクラスでもフレグランスはありません。だから持ち込みました。なおBlu Medierraneoシリーズに、Positanoができても不思議ありません。

 

Amalfiとか、Capriとか、Sorrentoは逆ナンが多いことで知られますが、"Positano" の中でも女性が声をかけてきます。

 

日本人客室乗務員に、突然「前にお会いしたことがあります。」と声をかけられました。さっぱり記憶がないので、「すみません。全く覚えていません。」と白状したところ、「1年ぐらい前でしょうか。この便はよく使われるのですか?」

 ストレートと言うか、フレンドリーと言うか、てらいがありません。この方も、メンタリティがイタリア化しています。Alitaliaのイタリア人乗務員はすかしているので、どちらかと言うと日本人乗務員の方がイタリアの街中の雰囲気があります。変な会社。

 心中では何と答えるべきか、かなり逡巡しました。過去1年で、東京-ローマはたった3往復...何かやらかしてマークされたか?全く覚えがない...さてはブログでも書いているのではないかと疑っているのかも...それは少しまずい...そんなことより、大物女性マイラーが搭乗しているのは知ってるのか...あそこのほら、マイラー席の....某FFPタグをバッグにつけていたから間違いないし、MilleMigliaに引きずり込むチャンス...うるさいだけで金を落とさないPechedenferなんか相手にしていないで、向こうで営業、営業...といろいろな言葉は頭の中を巡るのですが、どれも口にするとますますマークされそうです。そこで、「ええっと、最近3往復ぐらいしましたから、少し多いかもしれません。」とやり過ごしました。

 覚えの無い客室乗務員に「また会いましたね。」と言われても、何と応答して良いか困ります。先手をとった方がやりやすそうです。

 

大物女性マイラーの搭乗は本当。同じ便に搭乗できて光栄。でも何故アリタリアの長距離路線をご利用?ステータスマッチでFreccia Alata Plusになられ、維持を考えていらっしゃる?本気で某FFPには見切りをつけて、MilleMigliaに移籍される?謎めいています。

 

機材による差

ポジターノ号は、イカした名前の割にはIFEがボロでした。Alitaliaの新しい標準。

f:id:PECHEDENFER:20170107204557j:plain

Positanoはこんな感じ。

f:id:PECHEDENFER:20170124202109j:plain

差は一目瞭然。

 

キャビンは完全に新しいタイプなのに、IFEシステムだけ古いのは腑に落ちませんが、そういうことでした。

f:id:PECHEDENFER:20170108022821j:plain

イタリアですから。一見、訳が分からなくても、ちゃんと「どうでも良い」理由があるはずです。

 

ちなみにPYは、最前列よりも2列目、3列目が良いかもしれません。シートがシェル構造をしており、前の座席は倒れてこないため、大きなデメリットが解消されています。1列目と2,3列目の長所を列記します。

 

1列目長所

・窓側や中央席でも通路に出るのが容易。

 

2列目、3列目長所

・個人モニターが大きく、見やすい場所に位置する。

f:id:PECHEDENFER:20170108023314j:plain

・テーブルが大きい。

f:id:PECHEDENFER:20170108023324j:plain

・足置きがある。

 

なおPYのキャビンでは、機内食のリクエストを前方から取ったり、後方から取ったりします。3列しかないので、順番を周期的に変えているのではなく、適当。品切れが起きる確率は、どの席でもあまり変わりません。強いて言うと、同じ列では女性が先に訊かれるため、女性の方が好物にありつける可能性が高いことには要注意。ここは、地中海性マッチョ気質。

 メニューは、生姜の香りがするとろみがかかった鶏肉(和食)

f:id:PECHEDENFER:20170108023648j:plain

または、ラザニア(イタリアーノ)

f:id:PECHEDENFER:20170108023723j:plain

です。

 ラザニアの方が美味そうだって?それはそうでしょう。しかしいつも同じ味なので、たまには和食も悪くありません。ちなみにグラスが違うのは便が違うためですが、考えてみれば必然性はありません。この辺もAlitaliaは謎。

 

アリタリアはイタリア

Alitaliaの日本便にも、日本人女性客室乗務員が必ず搭乗していますが、いろいろです。イタリア語ができない人もいます。Alitaliaでは、しゃべれなくても良いようです。全般的にAlitaliaの日本人女性FAは、おしゃれで化粧が上手です。

 

Etihadの資本を受け、ハードソフト両面で抜本的な改革を進めたことが見えるようになったと、何回か記事にしました。今年の夏ぐらいまでは、顕著な違いが分かりました。ポジターノ号で気がついたことは、Alitaliaが元のAlitaliaに戻っていること。

 

Pechedenferが発見したAlitaliaのリバウンド。

(1) PYのアメニティバッグが無くなった。

(2) 夜中のバーに食べ物が無くなった。

(3) 女性客室乗務員の化粧が徹底しなくなった。

(4) PYでGinoriによるエスプレッソが無くなった。

(5) (記憶違いかもしれないが、)ペットボトルの水が配られなくなった。

 

とりわけ(3)はがっかり。少なくとも半年前までは、diego dalla palmaとの提携により、クルーの化粧が徹底していました。そのため美人ぞろいだったのです。元のブ×に戻ったとは言いませんが、「つくりもの」感が消えたことで、特別感もなくなりました。一人一人の乗務員の負担は大変だと思いますが、アリタリアに乗るという特別感がせっかく定着しそうだったのに、残念です。

 (4)はたまたまの可能性が捨てきれません。場合によっては、まだ継続されているかもしれません。

 

熱気が冷めたのか、良くも悪くも元の雰囲気に戻りました。