国外からの宿泊客が、昨年ついに年間2100万人を超えたバンコク。これは Parisを凌ぎます。世界レベルの一大観光地です。そして、たいていの人にとってバンコクの入口となるのは、Suvarnabhumi空港。今、行くと大規模な工事をしているところが見られると思います。ターミナルビルや滑走路とは関係ない部分ですので、旅客は影響を受けることはありません。
おびただしいクレーンの数です。これは現ターミナルビルの少し南側の土地。ターミナルビルと同様、2本ある滑走路にはさまれた区画です。第二ターミナルでも建てているのかと、調べてみたら、サテライトビルでした。
空港による公式の告知です。
ターミナルと比べると小ぶりですが、それでも
・A380が駐機可能なゲートが8
・B747が駐機可能なゲートが20
と大型ターミナル。ゲート数28もまずまずの規模ですが、それぞれが大型機用ですから、人数ベースにすればかなりの規模となります。建物は現ターミナルビルと同じ4階建てとなり、216,000平方メートル、駐機スペースは960,000平方メートルにもなります。
現ターミナルとは、自動旅客移動システム(Automated People Mover, APM)で接続しますが、このために700 mの地下トンネルを建設します。
現ターミナルも少し拡充するようです。
これらの空港整備は、2011-2017年度の6ヵ年計画でした。しかしながら2017年1月の時点で、クレーンは建ち並ぶものの、建設現場はほとんど更地。それが普通ですが、建設計画は遅れています。当初の予定では、2014年には建物の建設が始まるはずでした。
こんな空間が出現するというイラスト。どれだけ遅れるか分かりませんが、できたら実物と設計を比べてみてみたいところ。
当初計画は公表されていますが、進捗状況の報告にはあまり熱心ではないSuvarnabhumi空港当局。
http://www.suvarnabhumiairport.com/en/801-airport-deverlopment-project