高級ラウンジ内「特別室」
Malaysia航空(MAS)の本拠地は、Kuala Lumpur International Airport。略してKLIA。一時期、高級を目指していたMASとしては、メディア受けするような工夫ではなく、地道に内容を整えています。ファーストクラスラウンジは地味ですが、「よく見ると所々高級」という内装で旅客を迎えてくれます。
マレーシア航空ゴールデンラウンジ・サテライト - バス代わりの飛行機
少し前に紹介しましたが、そこで仮眠スペースとして紹介した隠し部屋をひょんなことから利用することになりました。
朝と夜は空いているラウンジ
成田行きの深夜便MH88を待つため、Golden Loungeへたどり着きます。MH88より40 ~50分早い時間にJL724便成田行きがあるため、JALの客と一緒になることが頻繁に起きます。今日も男性2人組のJALの客がご一緒。
JALの男性客は2人で来ることも多いのですが、ガチホモ逃避行というケースは稀で、多くは仕事のようです。同僚ですからラウンジでは対面で座ります。すると声が大きくならざるえません。ノイジーなのは仕方ありません。個人行動か、プライベートの移動が多い、アンチJAL、アンチANAのアジア航空会社フリークが、JGC、SFCを嫌う理由はこんなところにあるのかもしれません。すると構造的なものであり、マナーや性格によるものではありません。PCから音声を流している何を考えているのか分からない孤独老人や、延々と携帯で話し続ける連中に比べれば、無問題に近い気がするのですが...。
Duval-Leroyは、酸が強烈でまずまずのセレクション。機内と同じChampagneです。
JAL客がラウンジを出た後は、静かになります。搭乗券に記載される時間が近づいてきたので、ラウンジを立ち去ろうとすると、おばさんマレジエンヌに、「あら、時間が変更になっているわよ。」と声をかけられます。もちろん、この方はラウンジの利用客がどの便に搭乗するか、全て把握しています。
利用者が少ないので、これだけのサービスが可能となります。ともかく23:35発のMH88は、4:40発に変更。5時間の遅延。catastrophiqueな展開です。
多頻度利用者にはうれしい提案
「ごめんなさいね。」なんて謝ってもらっても、この人のせいではないし、どうしようもありません。「どうする?仮眠を取ることも出来るけれど...」と特別室利用の提案があります。
KLIAにはトランジットホテルがあり、このラウンジからすぐの場所で営業しています。(ただし少し遠回りしないとたどり着けないはず。)しかし5時間の時間つぶしだと、移動やチェックイン手続きが馬鹿になりません。一方、このままラウンジのシートに座っているには長いので、お言葉に甘え、ラウンジ宿泊をします。
絵画が飾ってある壁は、一箇所奥に5つの小部屋を持っていて、こんな感じになっています。
この一つ一つが、宿泊室です。搭乗券と交換に鍵を受け取り、さっさと入室、寝ます。
シングルベッドの他には鏡ぐらいしかありません。簡素な一室。大きな半透明ガラスがはめ込んであるドアには鍵がかかり、完全に宿泊施設の一室。ゆっくり寝られました。
なおモーニングコールも行ってくれます。目覚まし時計ではありません。時間が来たら呼びに来ます。召使を抱えているようなものです。そんな贅沢が許される場所も、世界にはまだ存在するのでした。
一応朝
4:00に起こしてもらいました。ラウンジの空気は寝る前と変わっていません。
無人です。23:00の時点で、他に1名日本人のような客が居たのですが、彼はどうしたのでしょうか。
お礼を言って立ち去りますが、彼らはいつも通りの対応。別に特別なことをした意識はないようです。
Wifiが貧弱だとか、コンセントがマレー式だとかで評判が今ひとつのラウンジですが、かなり贅沢を感じさせるサービスもあります。いろいろな状況に対応できる能力は、実力を図る上で重要です。