UKの国内線(扱い)
保安検査を通過すると、搭乗最終時刻まであと15分でした。いそいでゲートを確認すると、幸い乗り継ぎ便も母屋のA23。
建物の隅のゲートです。到着するとすでに搭乗が始まっていました。アイルランド線はリラックスしたものです。
隅のゲートは搭乗橋が長いので、機材が良く見えることが多いのが普通。世界中どこでもその傾向はあります。
見るからに小さいA319。
シートはアイルランド行きだからといって、特別にどうこうしていません。
再び非常口通路側席。中央はおらず、快適。A319は非常口席は一列のみ。A320に比べると随分小さい機材です。
M&S有料機内食は欧州線もアイルランド線も変わることなく、メニューは先ほどと全く同じ。
今度は違うものを頼んでみようと、いろいろ見てみます。もっともLHR-DUBは、MUC-LHRの半分の距離。時間も短いので、軽くてOK。サンドウィッチはそれなりに充実しており、£3.00 ~ 4,95(または375 ~ 625 avios)。ヘビーに見えます。
ビールはすべて£4.00(500 avios)。安いとも言えませんが、極端に高いわけではありません。
コーヒーは£2.30(または300 avios)です。機内価格だからそんなものでしょうか。結局、水だけにしました。BAの定番、Highland Spring。500 mLで£1.80または225 aviosです。
MUC-LHR-DUBの2区間で利用したM&S機内食は、あわせて1,375 avios。今回はMという予約クラスだったので、この区間の登場で得られるaviosは搭乗距離の50%。ゴールド会員特典のボーナスを合わせるとて1,617。機内食はそれ以下に収まっています。一律サンドイッチを「強制」、ドリンクの選択肢はわずかという以前の状態に比べると、選んでいるという気分が加わり、悪くない改革だと思います。機内食を貰う代わりに、搭乗で得られるaviosをほとんど返却したような形になりますが、良い使い方だった気がします。
ゴールド会員カードで周囲を威圧したいと考える方は、aviosで払えば、カードをさりげなく見せびらかすことが出来ます。
有料化に伴う気分の変化
不思議なことですが、無料で飲食が手に入らなくなると「同じxxxでも、〇〇〇で飲む気分は格別、〇〇〇で食べる気分は格別」という感覚が取り戻せます。
タダで全員共通で与えられると、何でも価値が暴落してしまいます。これは経済学の常識?です。強制、義務などと感じられることすらあります。非常に不思議な人間の性(さが)。
機内シャワーだって、もし搭乗者全員に時間が指定されて「浴びることが前提」になっていたら、喜んでEmiratesを選択する人はいなかったはずです。あのファーストクラスのシャワーは、他では出来ない組合せであり、「大空でシャワーを浴びる気分は格別」だから商品力があったわけです。
バーベキューや花見などと同じで、「同じxxxでも、〇〇〇なら格別」という気分を提供するところに意味があります。今の時代、食事やシャワーは日常という人がほとんど。日常の些事に多くの金を払う人はおらず、提供される時間と空間だけが価格を上げます。しかしながら中短距離便の機内食では、その気分はとうの昔に無くなり、いつの間にか日常側に移っています。長距離路線のように、「満腹にさせて暗くすれば、動物は眠るので保安上都合が良い」というメリットもありません。BAの行った有料化は正しい方向を向いていると思います。
とすっかり歓迎気分になっていると、着陸準備。LHR-DUBは、羽田ー伊丹と同じぐらいの距離です。
ケルトな島
到着はタラップ。大地に足をつけることができました。
徒歩でターミナルビルまで移動。
この空港、搭乗橋が見当たりません。徒歩でのアプローチは、雰囲気があって良好。
空港ですから公用語と英語の2言語表示。初めて聞くアイルランドゲール語。
公共交通機関の放送もちゃんとゲール語でなされます。いくら大多数の国民が英語しか理解できなくても、この国の公用語は英語ではありません。ケルトに関心のある人には、incontournableな(避けて通ることが出来ない)島。