バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

迷走するアリタリアの処理

Alitaliaという会社は整理されることが決まっています。Pechedenferも6月に記事を一つ書きました。

今、世界から注目されている2社 - バス代わりの飛行機

冷静になると、「会社が消滅する可能性は低いけれど、今までの顧客には影響がありそうだ」という感じです。

 10月2日が買い手が処理案を提案する期限でした。イタリア政府はそれまで平常どおり営業ができるよう、今年5月に6億ユーロの資金供与を決定しています。ところが9月、この期限は10月15日まで延期されました。offre contraignante(binding offer)は、11月2日期限というカレンダーになっています。

 

直前になって短期間の延期ということで、話がまとまるかとPechedenferも身構えていたら、大きな動きがありました。状況は突然ひっくり返ってしまったのです。

 

イタリア政府が再度、資金供与をすることになりました。(10月13日 Le Figaro)

Alitalia: le gouvernement donne un nouveau coup de pouce

3億ユーロという新たな支援を追加(donner un nouveau coup de pouce)。これにて整理の道筋をつけるための期間が、2018年4月30日まで延長されます。

 

当初、12,500人の被雇用者を含めて会社を政府の保護監督下に置き、全体を丸ごとまたは2つに分割(飛ぶ会社+地上業務会社)して売る予定でした。これが今年の10月、11月に締切が設定されるシナリオでした。ところが今回の政府の発表により、引継ぎは最大2018年9月30日まで延長。3億ユーロはそれまで営業を続け、順調に業務を引き継ぐための資金です。

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Alitaliaのサイトから広報用写真。

 

まあどうなるのか、顧客、社会は心労が絶えませんが、当のAlitaliaは路線拡大を決めています。(10月14日 L'Aérien---上記記事より後ですが、記者は新しい政府支援を知らないようです。)

Au bord de la faillite, Alitalia étend son réseau | L'Aérien

 

こういう状況が新プロジェクトの立ち上げを阻止するわけでもなく、アリタリアは10月12日木曜日に2017-2018冬プログラムを発表、来年に向けての野心を露にしました。(...Mais ceci n’empêche pas la compagnie de faire des projets. Jeudi 12 octobre, elle a présenté son programme pour l’hiver 2017-2018 et dévoilé ses ambitions pour l’année prochaine.)

 

・冬スケジュールではカナリー諸島への路線を復活、FCO-Tenerifeを週2便運航。

・夏に就航したFCO-Kiev、ATH-Tel Avivの2路線の運航継続。

・FCOとNCE, ATH, BCN, PRG, SOF, ZRH間では便の追加。

・LINとCDG, AMS間では便の追加。

・国内線強化

 

がその内容です。さらにこの冬、

 

・FCO-DEL、FCO-MLEの新規就航

・FCO-LAXの運航継続

 

を予定しています。これらが全て実施されると、この冬の就航地は合計74(国内24、国際50)になります。

 

メディアでは、Alitaliaの危機は記事の前提。今日の常識。しかし本人は一見、元気いっぱい。こういうところがAlitaliaの魅力かも知れません。

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買い手の噂は、相変わらず絶えません。Ryanairが引いたと思ったら、今度はLufthansaが噂される始末。(10月12日 Le Figaro)

Lufthansa "intéressé" par Alitalia

騒ぎ立ててこそメディアですから、平常運転。まあ最終的にどうなるかわかりませんが、来年4月まではSkyTeam内で問題なく営業を続けそうです。航空券購入やマイル積算など、今まで通り行われると考えて良さそうですが、大胆なセールを行うほどの元気はないでしょう。魅力的な価格で購入するのは望み薄と、Pechedenferは諦め気味です。