バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

言語と速報性と書く現場

Pechedenferは他のブログで、記事が成立した背景が書いてあったり、そうでなくてもその人しか書けない理由が見えてくると面白く感じます。他の方はどうでしょうか。

 

なぜ仏語の元ネタが多いのか

このブログでもマスメディア発表にネタを探すことがあります。ブログは日本語で書かれているので、元ネタが日本語や英語なら、ブログ記事にする価値は小さいと言えます。元ネタを直接読める人が多いからです。日本語によるブログは異常に多いので、英語が苦手な人(TOEICがどうこうと言うより、英語で情報を得る習慣がない人)にも、誰かが日本語で書いてくれます。日本はmonolingue(単言語話者)には、良い国です。

 ブログでは独自性が大切。日英以外の言語が使えるなら、その言語での元ネタが多くなるのは当然の成り行き。そして元ネタは既に発信されているのですから、せめて日本語で書かれた記事として速報性を意識するのも当然の成り行きでした。

 

どうやら一番乗りだと納得すると、何となく良かったと感じます。完全に自己満足です。

 

ブロガーの中には記事が本当に早い方もいて、しかも毎日更新していたりします。並大抵のエネルギーではありません。情報を収集することと文章を書くことがそもそも得意で、活動に都合が良い環境にあるのだろうと想像します。そんな個人との競争を意識するのは、益より害の方が多い気がします。それでは記事の早さの基準は無いのかというと、そんなことはありません。

 事業として情報提供しているサイトを目安にすると、素人としてはやる気が出ます。航空関係のブログを読まれる方には、よく知られる「トラベルメディアTraicy」というサイトがそれです。航空業界の宣伝記事も多いのですが、ニュースも取り上げられます。本ブログも各社から届く宣伝メールを記事に作り変えており、活動内容がかぶります。もちろん向こうはプロ集団で、質も量も個人ブログより上。一般的に言うと、情報はそのサイトだけで十分です。

 しかしどんな個人ブログでもその個人にしか書けないことを提示する限り、情報空間では存在価値があります。このブログでは日本語以外、英語以外の言語の利用が、一つの武器となっているようです。

 

実際に意識された速報性

仏語に頼ると、当然ながら Air France や Flying Blue の記事、欧州での業界の動きなどが得意な分野と言うか、頻出する分野となります。例えば早く記事にできた例では、

迷走するアリタリアの処理 - バス代わりの飛行機

この話はイタリアの出来事ですが、Traicyより早かったようです。

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Alitaliaの広報写真より。どんどん拡散して欲しいようなので、勝手に拝借。

 

仏語でしかマスメディア報道がない場合、日本語では唯一の紹介記事となる可能性が高いので、これまた張り切って書くことができます。Air France関係のブログ記事が多いのは、こうした事情があります。たいていどうでも良い話ですが、AFに関心のある方には良いはずと、これまた自己満足の世界です。

 

記事にできたはずだし、知っていたら記事にしたはずだというニュースをTraicyで見つけた時は少し驚きました。それはAlitaliaのマイレージプログラム、MilleMigliaのマイル無効化の予告。イタリアの税制上、マイルには期限があり、こういうことが可能になる背景があることは知っていました。どうしてノーチェックだったか調べてみました。すると伊語によるメディア発表は数多くあったのですが、仏語、英語は出て来ないことがわかりました。情報空間の広さを感じました。

 表題はともかく、伊語の記事本体を実用レベルで読むことは残念ながらできないので、Google翻訳で仏語に変換*しました。Traicyのニュースどおりでした。

 *伊語と仏語は近いので、翻訳精度が高いだろうと考えたため。表現による細かいニュアンスは伝わりませんが、情報を得るには十分でした。

 ただ現時点では、機械翻訳は基本的に信用なりません。英独間の翻訳ですらひどいものです。以下は、ドイツ人を相手にしたジョークに使えそうです。

 どんな文句でも英語→独語、それを独語→英語と翻訳すると元の文句に戻るはずですが、Google翻訳で、

flighter F14 tomcat

(戦闘機F14 トムキャット)と入れて、この操作をやってみてください。

flighter F14 hangover

(戦闘機F14 二日酔い)に変わり果てるはずですから...。そうなるだろうと、狙ってやったのですがね。

 

Traicyにも伊語を使うスタッフがいるのでしょうか。アリタリア日本支社(本社との連絡は伊語で行っていると思います。)からの提供でしょうか。詳しいことは分かりません。今の世の中、誰が何語をしゃべりだしても驚きはありません。

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これもAlitaliaの広報写真より。

 

結論

こんな話に結論なんてあるのか?と言うべきところですが、傲慢な人間が居丈高な態度で大ナタを大上段に振りかざすと、それらしいものが何となく出て来ます。

 

現代を一世代前(30年前)と比較すると、

・あらゆる分野で情報アクセスが桁違いに容易になったこと

・multilingue, polyglotte(多言語話者)の数が桁違いに増えたこと

・個人からマスへの情報伝達が桁違いに容易になったこと

から、誰しもそこそこの情報発信者になれます。Pechedenferもその「そこそこ」を指向していますが、ブログの情報発信は気晴らし。こんな人間は恐ろしい数になるはずです。こういう分野でもプロの物書きは存続するでしょうが、読者にとって日本語のデキの優先度は下がる一方、日本語で書かれるブログの数は特異的に多いという世情。独自取材をしないライターにはつらい時代です。