フライングブルーのゴールド会員資格(2019年3月まで)の付与で話題になった三井住友クレジットカードの入会キャンペーン。
フライングブルー:三井住友クレジットカードの入会キャンペーンによせて - バス代わりの飛行機
対象となる入会期間はもう過ぎてしまいましたが、その後も話題提供してくれます。
キャンペーン自体はすでに別の方が綺麗にまとめているので、こんなのをやっているよ!という記事は書けませんでした。さりとてブロガーなら、関心があることは書かずにはいられません。そこでPechedenfer流の解決法。体験調査をしたのでした。
何をしたかと言うと、以下の調査。
「フライングブルーの現ゴールド会員であり、2019年3月まで資格延長が確定している会員が、このクレジットカードの新規申込みをした場合、何が起こるか?」
本音を言うと、純粋な探求心ではありません。1年強のゴールド会員資格付与という特典の前には霞んで見えますが、10,000円の年会費で
・もれなく商品券2,000円
・12月までに8万円利用したら、商品券6,000円
・フライングブルー特典マイル10,000 miles
がもらえる点も悪くありません。実質(確か年会費は税別表示だから)2,800円で、10,000 milesもらえるのですから。
またゴールド会員に対してゴールド会員資格付与の特典は無意味である一方、そこで何が起こるか?は重要です。記事が一つ書けますから。
それで、入会したらどうなったと思いますか?
しばらくして封筒がオランダから送られてきました。2005年からFBの会員をやっている者には、見慣れた封筒です。
中に入っていたのは、ゴールド会員カード。
つまり疑問に対する調査結果は、
「ゴールド会員カードの複製(duplicata)がもらえる。」
でした。
ただし期限は1年延びています。来年2月末に送られる予定のカードが、早めに届いたということになります。
送り状は、(紛失、破損により)新たに会員カードを請求した会員に対するテンプレート。全く場違いの文面です。この共同事業では、
(1) 三井住友カードは、キャンペーンに該当するFB会員番号をFB会員課に送る
(2) FB会員課は、その会員データをゴールド会員へアップグレード
(3) 同時にFB会員課は、キット(会員カードと荷札2枚)を会員に送付する
という手順で処理をしていたはずです。Pechedenferの場合、(2) の時点でFBの担当者は、
「何だこいつ、そもそもゴールド会員じゃないか。」
と思ったものの、処理スキームに準拠して仕事をしたのでしょう。何もしないと怠業に問われるかもしれないし...。しかしこんな特殊ケースに、テンプレートなんてありえません。どうせ意味不明な奴だからと、担当者は一番近い状況のテンプレートを使ったのでしょう。想像すると笑えます。
ビジネス文書や行政文書は見事に形式主義に陥っており、そういうフランス語を書くのは非常に難しいのです。そこでテンプレートが横行、内容がズレた手紙もよく送付されるのがフランス社会。ガチで書かせると、その人の教養や教育のレベルからは考えられないほどのひどい手紙ができあがります。つまり公用語教育が社会で要求される水準に達していません。この点では、日本の教育、日本人の方がしっかりしています。
普通のキャンペーンの利用者がもらった荷札2枚は、同封されていません。これは今年2月に送付したものと同じデザインなので、省略したのでしょう。やっていることが中途半端です。あるいは使えそうなテンプレートが見つからなかったからでしょうか。
もしフライングブルーが顧客志向の強いプログラムだったら、現在のゴールド会員、プラチナ会員にもクレジットカード入会キャンペーンを利用してもらいたいはずです。こういう「お得意様」の事を真剣に考えるなら、アイボリーからゴールドへの会員アップグレードと同程度の特典を付与するでしょう。すると今年稼いだ資格マイルの内、40,000 milesを年が変わっても温存するか、2018年4月に匹敵するXPをプレゼントするという処理が公平でしょうか。しかし、そこまで上級会員に配慮するほど立派なプログラムではありません。その辺はFBプロパーのクレジットカード(フランスやオランダで発行されるアメックスなど)ほどには考えられていません。
2月になったら、新しいデザインの荷札2枚と一緒に会員カードをまた送ってくることでしょう。FBゴールドカード2枚持ち。確かにバカバカしい気がします。
現在プラチナで来期もプラチナ確定している会員がこの三井住友の入会キャンペーンを利用した場合、何が起こったでしょう。体験した!という場合、ご一報を。