PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

最近のメール広告から

今日は冬至。柚子スープに入ったかぼちゃ餃子とシャンパーニュでお祝いするのが、東アジア風でよろしいのではないかと...。ところで航空券、旅行を含め、小売業界はクリスマスが間近。つまり物が売れる時期のエンドポイントが控えています。冬至は、何とか数字の上乗せを図る時分なのでしょう。広告も盛んになっています。

 12月25日朝という臨界点に達すると、eBayへの出品が賑やかになるのが昨今の世界的現象。そんなご時世が感じられるかもしれない最近のメールを紹介。

 

(1) JALの背を追うANA

ANAは調子が良いには良いのですが、負債消滅したJALの身軽さには苦戦しているようです。新路線開設や企業への投資が多くなった結果、ハードへの投資が遅れ気味に感じます。JALでは定着している国内線Wi-Fiが、ANAでもようやく無料になります。2018年の4月からです。

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こういうサービスの拡大は、国内インフラ整備の意味からも重要です。JALを意識するのも良いのですが、高速鉄道網という強大なライバルを忘れてはいけません。特にサラリーマンを主たる客層とするANAです。Wi-Fiの整備は優先すべきだったと思います。

 salarymanは今や英語に取り込まれています。無教養、無教育な人には通じないかもしれませんが、日本語由来の英単語です。The Concise Oxfordにだってちゃんと載っています。

 

ANAの国内線Wi-Fiの宣伝では、テレビ番組視聴が大々的にうたわれています。NHKがまた吠えそうで心配です。

 機内でテレビ番組がそんなに必要とされるとは知りませんでした。空港待合ホールなどのパブリックスペースでテレビ番組が漫然と流されていることが多いのですが、見ている人は多くありません。そろそろ止めたら良いのにと思います。見ない人にはノイズですから。

 

(2) 何かがあったエーゲ航空

12月になってギリシャ語のメールが増えていると報告したAegean Airlines。その後もギリシャ語のメールしか来ません。12月は22日までに9通のメールが届き、内7通がギリシャ語というありさま。

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これは英語に翻訳していた人が退職したからでしょう。小さな会社なのでありそうな話です。今回は、言葉がわからない国の航空会社の会員になるリスクが顕在化しました。

 

(3) アコーホテルのLe Clubの拡大

知りませんでした。合併吸収から随分経つのに、まだ会員はそう扱ってもらえなかったなんて。

 AccorhotelsのLe Clubの会員は、2018年7月2日より、Raffles, Fairmont, Swissotelでも会員として扱ってもらえます。ポイント加算については、現行の10ユーロ当たり25ポイントがそのまま適用されそうです。

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Le Clubは2017年から上級会員の資格基準を変え、支払金額と宿泊数の二基準となっています。安いホテルばかりに泊まると、宿泊数の方が先に基準(Silver 10泊、Gold 30泊、Platinum 60泊)に達する仕組みです。

 しかし高級ホテルといってもAccorの場合、もっとも高い部類になるSofitel Paris Faubourg Saint-Honoréでも1泊4、5万円です。Biarritzのような高級リゾート地でも、Sofitelが2万円ぐらい。Gold会員基準でも、2,800 EUR(37万円)の支払いが必要ですから、相当な数の宿泊をしないといけません。Platinum会員は2倍が必要です。金額基準は、あまり機能していないと思います。

 来年7月から、ささっと滞在して会員資格を得ることが可能になります。例えばRafflesは一泊 6-10万円ぐらいですから、お金のある人には会員資格を上げるのは簡単です。

 もっともアコーの客とRafflesの客は重ならない気がします。Le Clubは金持ちを取り込めるでしょうか。

 

(4) DBのクリスマスプレゼント

10 EURのクーポン。ドイツに行くなら使わなくては損。空港アクセスのS-bahnにも使えるのでしょうか。まだ詳しく見ていません。

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