バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

空港ホテル(6):MIRACLE Transit Hotel Suvarnabhumi Airport

このシリーズもパリの呪縛から解放されます。第6弾は、みんな大好きバンコクの玄関、Suvarnabhumi空港。制限区域内にある「乗継ホテル」です。

 

こういうホテルはトランジット時間が長くて、それが寝る時間にあたる時には重宝します。こういう状況に陥る旅客は、一見限られるように見えます。しかし機材整備で予期せぬ遅延が起きることはよくあり、それが夕方や夜なら、急遽人を集めて、急遽部品を調達して、急遽関係各所に連絡して...ということを会社はやりません。真夜中の出発便では、小さなトラブルが起こると出発が翌日の昼近くになることが珍しくありません。

 こんなことは、Global Elite Executive Premium Travellerの皆様なら何度もご経験のことでしょう。世界中のtransit hotelに馴染み深いものと拝察いたします。

 

このSuvarnabhumi空港、夜明かし不可避になっても、

(1) 出発コンコースにシートが数多くあり、しかも寝転がれるタイプです。寝心地は良くないかもしれません。搭乗ゲートに近い3階には、長椅子もあります。

(2) 24時間営業のラウンジもあります。Star Alliance関係では、エバー航空のラウンジが朝3:30まで営業しており、タイ航空のラウンジは朝5:00から営業を始めます。

と、サバイバル派やバックパッカー経験者には問題ありません。しかし訪問者数世界一、世界の都の表玄関。制限区域ホテルの整備は、都市ブランドを向上させるためにも必要でしょう。

 Global Elite Executive Premium Travellerたる者、万全な体調で事に臨むのは自己の存在意義にも関わること。休息にも完璧を要求して当然。だらだらビールなんて飲んでいる場合ではありません。良質な睡眠時間の確保に動くわけですが、空港外のホテルを利用するためには、入国審査、移動、出国審査で1~2時間は余分に必要。6~8時間の接続時間なら、トランジットホテル宿泊の一択です。

 

さてこのMIRACLEホテル、Gコンコースの真ん中付近にあります。よくこの空港を利用する人はご存知のはずですが、3、4階が出発階の制限区域。4階は、ターミナルビル中央部分に設置される商業エリア。その下の3階には、航空会社ラウンジが並び、ショップや食堂はわずか。A, B, C, E, F, Gコンコースでは末端部分にゲートが並びますが、この部分は3階までしかありません。

 本日ご紹介するホテル、Miracle Transit HotelはGコンコース4階の末端部分から入場します。

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Gコンコースの商業区域の先、4階の端のホールに立つと、3階へ降りるエスカレーターがありますが、間にMiracle Loungeのガラス壁を挟んでずっと右側に通路があります。暗いと目立ちませんが、実は大きな案内板があります。探す人には見つけやすく、知らない人には目に付かないという絶妙な表示。写真の右側が通路入口。

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3, 4階を使った大型ラウンジMiracle Loungeの裏手にあたります。経営は同じで隣接していますが、別エリアとして営業しています。それぞれの入口はかなり離れていますが、ホテル入口に近いラウンジ裏口も設置されています。

 

これがホテル入口。

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ホテルはラウンジと同様、3, 4階を占める二階建て。全体の雰囲気がMiracle Loungeと同じです。受付は安宿のカウンターと変わりませんが、きびきび作業をこなします。デポジットを取られます。タイバーツで預けるのがもっとも低価格。200 THBで済むところが、米ドルだと10 USD。日本円は確か2,000 JPY。信用されていない日本円。

 

飲食スペース。朝食はここで食べられます。観察しませんでしたが、Miracleラウンジで取る朝食と同じレベルでしょう。たぶん。

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3階「ホール」。

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3階の廊下。

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客室はダブルでした。机の大きさがランプシェードに合っています。机上のミネラルウォーターはMiracleブランド。この空港では、時々機内に持ち込む人を見かけます。

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あっさりしていて驚きがなく、何事も地味なインテリア。

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収納は十分です。支度する時間が少ない一方、インテリアに気品や落ち着きを求める人は少ないでしょうから、クローゼットは開放型が正解。

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予約にはバス付とありましたが、シャワーブースだけ。

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惨めなシャワー。ラウンジで浴びた方が良いでしょう。

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水周りは安宿。これは文化の違いも大きいと思います。

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テーブルの上の飲み物は一泊に対しては十分。

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この下は冷蔵庫となっていて、少量の飲み物が冷えています。

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価格表が無かったことから、タダでしょう。このホテルを使う客の多数派は、ラウンジも使うでしょう。タダの有り難味はないと思います。

 

窓の外の風景。ターミナル建屋のガラスチューブの中にいることがよくわかります。

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何も頼まなくても、朝にはモーニングコールがありました。録音ではなく、タイ女性の生の声。タイ女が好きかどうかはともかく、人海戦術がタイらしいところ。現代ではうれしいサービス。

 

本当に泊まっただけした。デポジットは出発時に返還されます。渡したものと同じbanknotesが還ってきました。

 朝食も付いて2,100 THB。たぶん8時間までの滞在です。他のラウンジが使える場合、冷静に判断して自分の好みのパターンになるよう熟考する必要があります。何せこの空港のラウンジはバラエティに飛んでおり、何かの上級会員なら複数の可能性が出てくるので。

 

当然のことながら、乗り継ぎの場合でも空港の外に出るためには入国が必要です。そして再び出国する際に700 THBの税金(おそらくエコノミークラス)を取られます。長い乗継時間がある場合、この点にも注意して総合的に判断することになります。