バス代わりの飛行機

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2018年の上級会員トレンド(予言)

大晦日に「やるべきこと」は来年の見通し。公言すると予言になります。万民に強く関心のあることを予言して、もし的中すると後が面倒なので、極力小さい話にとどめます。それで表題のようになりました。「2018年の修行トレンド(予言)」でも同じです。

 

(1) 伝統ある上級会員制度

日本の空では上級会員の大多数は、ANASFC保持者またはJALJGC会員。共に年0~10回のご搭乗でしょう。これらの制度は日本独自のサービスで、旅行好きなら会員になっておくと絶対便利*。ANAは会員を絞っているようですが、JALはそれほどでもありません。人口減少時代にもかかわらず、共に会員人数は増えるでしょう。

*クレジットカード年会費が苦にならない場合は、という但し書きが必要ない日本。つまりこれらの会員資格は、年1万円以上の価値があるとの認識が普通。アメリカで言うmembership(お金で買える地位と大体同義)は、日本人も大好きなようです。

 

人数としては、ANAダイヤモンドサービス会員青ダイヤ)または JALダイヤモンド会員赤ダイヤ)が、たぶん次に来ます。後者はJGC Premierを含みます。出張が多い方が主体でしょうが、そうでない会員の方が発信力があります。来年もソーシャルメディアを通して、ANAでもJALでも、従業員・搭乗客の行動を面白おかしくレポートして欲しいものです。

 SFCJGCの人数が順調に増える他には、このカテゴリーでは大きな変化はないでしょう。

 

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(2) 拠点が日本にある複数FFPの上級会員

5年ほど前なら、SFC-JGCダブルホルダーという言葉が特別な響きを持っていました。さらにスカイマイル・アメリカンエキスプレスのゴールド会員になれば、全3大航空連合の上級会員。membershipを渇望する人たちには、エデンの園の住民票、保険証、マイナンバー。

 誰しもが感じている「SFC増殖の害」を除いて、この三冠王のメリット、デメリットは今でも変わっていません。が、世の中が慣れてしまったためか、最近は話題に上らなくなりました。

 替わって増えてきたキーワードは紫ダイヤ。初々しい青年は、「2018年はSFCJGCの獲得」という計画を立てません。「祝SFC!来年はJGC」のようなパターンになるため、(=+)修行はSFC-JGCとはやや縁が薄いのでした。これが紫色とダイヤモンドが特別に結びつく理由です。今では結構な数の人たちがその実態を発信しており、確実な流れとなっています。

 この傾向は来年さらに顕著になるでしょう。そもそも日本在住ならANA青ダイヤJAL赤ダイヤDelta灰ダイヤスリーダイヤが最強。来年は出現することでしょう。修行ブログを始めてくれると面白い**ことになります。

**紫ダイヤえんじ色(本当は夕日の色)のプラチナで台座を付けるような力技を見せた方なら既にいます。流行のさきがけというか、前兆現象というか。

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(3) 拠点が世界中に分散している複数FFPの上級会員

ANAJALも性に合わない、もちろん米系も避けたいなんて方もいます。こういう方々には、青ダイヤ赤ダイヤ灰ダイヤも価値がありません。そんな会員団体から、距離を置きたい外れ者***たち。それでも一定確率で上級会員は現れます。

 この集団の人数は少ない一方、上級会員の出現確率は別に高くなる理由がありません。したがって、営業的には無視して良いカテゴリーです。しかし発信力が高い人****も多いので、世の気分づくりには強く影響します。

 

この人たちの動向は予想しがたく、冒険的な予言は無し*****。あしからず。Executive Clubは安定の予想。Marco Polo Club復調は希望。Privilege ClubFREQUENT FLYERの発信が増えることも希望。その他のFFPについては良く知りません。

***Pechedenferも、外から見るとこのカテゴリーに分類されてしまうぐらいの自己認識は持っているので、つっこみ無用です。

****全くのアマチュアなのに、2 chで常に話題に上がるようなブロガーがぞろぞろいます。発信力の裏返し。 

*****自分自身について予言すると、行き当たりばったりになる2018年。A3, BA, AFの3会社とも無風・無変化という継続状態はないでしょう。

 

(4) ”ひたすら深化”を向くベクトル

それは拡大ではなく深化。通常のラインアップを越えた規格外会員への挑戦。この会員カテゴリーは、昔からわずかに存在します。LufthansaHON Circleと、Singapore AirlinesのPPS Clubが有名です。2016-2017年では、他社でもこのサービスが整備される傾向にありました。これはサービスの規格化、制度の明確化、広報のやり方などと企業として開発すべき内容がかなり多く、整備は一歩一歩進められています。

 2018年は実施拡大のフェーズに入るでしょう。身近なこととして興味を持つ客が増え、これらがソーシャルメディアで語られるようになり、実際に会員が増えるでしょう。

 幸いなことに、この傾向は(3)の方々の関心を買うFFPに多く見られます。人数は少なくても、詳しい様子がそこそこ発信されるでしょう。

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単年三大航空連合規格外会員達成の記録があれば、一つのépopéeになります。来年はまだ出現することはないと思いますが、可能かどうか、現在Pechedenferは研究中です。

 

(5) ホテルプログラムの統合

SPG/ Marriott/ Ritz-Carlton と Accorhotels/ Raffles/ Fairmont/ Swissôtel は、どう見ても統合に苦労しています。会員プログラムの統合は重要ですが、経営統合のごく一部に過ぎません。結局2018年もプログラムの一元化は完了しないでしょう。自分のプログラムがどうなるか心配な人も、様子見で良いと思います。

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(6) ステータスマッチの利用

2018年は下火になるでしょう。特に日本では関心が薄れます。何故かって?2017年に何が起きたか思い出せば、納得がいくのでは?

 

- Air Berlin (ステータスマッチ推進派) :会社清算中、会社消滅、会員救済無し

- Alitalia (ステータスマッチ推進派) :会社整理中、会社存続でマイル消滅通知

- Air France (日本でゴールド会員ばら撒きキャンペーン):間をおかずFFP金額制導入

 

ステータスマッチを含め、上級会員資格バラ撒きの後には、ろくなことが起きません。これは偶然やジンクスではなく、意図されたものです。ここまでリスクが顕著になった年は珍しく、旅行者も学習したはずです。本格的にFFPを乗り換える気がないと、ステータスマッチはうま味がない時代になっています。色々な会社のことを学べるとか、ブログが書けるといった程度のメリットしかありません。

 ステータスマッチに気前が良い会社で普通に飛ぶのは、Turkish Airlinesぐらいになってしまいました。リスクを理解した上で利用するのは、悪くないと思います。

 

(7) 最後に

未来のことです。予期せぬこと*も起きるでしょうが、修行する人、変態発券する人、無駄に搭乗する人にとって2018年が良い年になることを祈ります。

*この文脈では、欠航、ダイバートMCT割れ、機材変更などの意味です。当然ですね。