変な話ですが、Pechedenferはバンコクが好きではありません。外国人にたかって*生きているように見えるあたりが辟易する理由。肌の色での差別が横行しているし...。変な話というのは、それでいて年に何回も来るからです。
*:冷静になって考えると、どこでも同じ。観光、貿易から始まって、経済活動の目指す先は、他人の財布の中身。人は持ちつ持たれつ。タイではそれが表れても気にしないだけ。
この地ならではの光景・出来事は、気に入っています。いろいろな言語が飛び交っている点も好み。この間も独仏カップルの場外戦のような場面に出会いました。
男女共に40代、2人ともインテリ風。息子2人が10歳前後という家族。Benchasiri公園に現れます。母親は執拗に仏語で、父親は父親然とした標準独語で息子たちに話しかけながら散歩。息子たちはあまり返答をしたくない感じ。この像の前を通った時、母親は ”Ah, jolis nénés!" と息子たちに声をかけます。「あら、綺麗なおっぱい」ぐらいの意味です。ドイツ人(を含めた大抵の人たち)には異質な世界。子供の美術教育なのでしょうが、nénés (=おっぱい) はちょっと...。坊やたちにしたって、街中でかーちゃんに「あら、おっぱいよ」なんて話しかけられるのはイヤでしょう。
この女性、この種の表現(néné、loloなどの赤ちゃん言葉=母語話者にはありふれていて、外国人には通じにくい言葉。)をあえて使っている感じがしました。フランス男と一緒だったら、オーソドックスに seins とか poitrine とかを使っていたでしょう。
と、タイだからこそ起きた**のにもかかわらず、タイの文化・社会とは全く関係のないヨーロッパのドラマ。バンコクはすっかり国際都市なのでした。
**:ほら、タイってやたらと造形物が多いでしょう。それが発端ですから。
アコモデーションは充実しており、都市生活を送るには問題ありません。
食は一流。東南アジアのトップランナー。
大気の質も評判どおり。PM2.5のレベルは長期滞在には向いていません。ちょっと調べてみると、こんなもの。
実は北京よりひどいと暴きたかったのですが、同時刻のPM2.5を調べると、北京にはまったく歯が立ちませんでした。
恐るべし中華帝国の都。最近あまり話題にならないのは、ニュースとしての新鮮さが失せたためであり、世界トップクラスは不動のようです。
脱線しましたが、バンコクは嫌悪感も魅力も半端ない都市なのでした。敬虔で低俗な都。両極端な要素が矛盾なく共存。誰でも居場所が見つけられそうです。
浮浪者ではない普通の老若男女が地べたで平和に昼寝しているのも、この都市の魅力。
全く肯定できないけれど、リピーターになっているPechedenfer。そういう人は多いらしく、どの航空会社もバンコク線は安定した基幹路線になっています。BKKは乗継ハブではなく、目的地になっています。
マレーシア航空は1日6往復、KUL-BKKを自社運航しています。シンガポール航空も同じ数の便をSIN-BKK間に就航させています。かなり高密度です。だいたい2時間のフライトですから、シャトル化した路線。こういう路線の良いところは、何かの都合で搭乗できなくても次の便があること。成田からKULへの便が遅れて、予約のBKK便に乗れなくても、ほとんどの場合、次便に振り替え可能です。安心便利。
MHの近距離線の機材はB737ですが、キャビン内装は数種類あります。どれが来ても、大した差はありません。古くて、評判はよくありません。ただし欧州内各社のビジネスクラスのようにエコノミー用シートではないので、悪く言う理由はありません。機内食も欧州内より、はるかにレベルは高いし...。
パンのように全般的に低レベルな品目もありますが、一般的には食に関して外れがほとんどありません。
実際のところシートは、JAL国内線のクラスJなみ。1A, 1Cは前の壁までの距離が極端に大きいことがあります。窓3つ分+α。
機内誌等を差し込んであるポケットが遠すぎますが、窓側からでも楽々通路に出られるのはメリット。
ビジネスクラスは個人用モニターも無かったりするので、時間つぶしのために本なり、iPadなりを持ち込むのが正解。慣れれば使い勝手が良い、KUL経由のMHのバンコク行きです。