本日、日本の朝5:00頃に発表されました。8月に開始する Marriott と Ritz-Carlton と SPG の統合プログラム。紹介文は、英語版も日本語版も同時に発表されたようです。
未定のこと
既存会員が最も気にする事柄は、漏洩していた情報通りでした。しかし未定事項もいくつかあります。例えば、
・プログラムの名前が決まっていません。笑ってしまいました。2019年前半には決まるようです。
名前が後なんて、お国柄なのですかね。
・各航空会社での優待は調整中のようです。SPGは Delta, Emirates, China Eastern などで優待特典がありました。Marriottはよく知りませんが、Unitedと仲良し。DLとUAのバランス、どうなるか見ものです。
・ポイントを変換できる航空会社は40社以上に広がりそうです。SPGとMarriottの長所を足したような形になりそうですが、まだリストは完成していない模様。
・ホテルカテゴリーが再編されます。8ランクになりますが、どのホテルがどこになるかはまだ未発表。
変化の内容
さて新プログラムの内容ですが、このブログではポイント-マイル変換に注意せざるえません。SPG会員に関しては改善、Marriott会員に関しては大幅改善だと思いました。ホテル宿泊1USDあたり、10 pts加算され、3 pts=1 mileの割合で各社FFPのマイルに変換できます。さらに60,000 pts一括変換で25%のボーナスが加わります。計算するとわかりますが、現状のSPGゴールド会員、プラチナ会員を基準にしても獲得マイルは10%増えます。平会員だと65%増しの大幅改善。
一方で上級会員制度は少々渋くなりました。滞在数という概念が無くなり、宿泊数だけで評価されます。一番影響を受けるのは、年間25滞在でプラチナ会員になっていた人でしょう。新制度では25泊のゴールドエリート会員となります。
旧プラチナ会員の優待内容は、ほぼ新プラチナエリート会員で引き継がれます。そしてプラチナエリート会員になるには、年間50泊が必要です。
特典内容に細かい差異はいろいろできますが、年25泊しかできない会員は新プログラムで、
・ルームアップグレードはあっても、スイートは除外
・無料朝食は無し
・無料ラウンジアクセス不可
・レイトチェックアウトの期限が16:00から14:00に変更
となります。
ショックを受けた人もいると思います。 なおポイント関係では、ゴールドエリート会員でも25%のボーナスがあると大判振る舞い。旧プラチナ会員を続ける調子で宿泊利用する会員は、新プログラムではマイルが37.5%増になります。(これとは別にある滞在ごとのポイントボーナスには変更ありません。)
何だか陸マイラー向けになってきています。
今後どうするか
SPGに関してはサイトが乱立しており、オーソリティーが大勢います。そんな中では他人にアドバイスするほど偉くないので、自分の話をします。
Pechedenferはプラチナ会員5年目です。年30泊程度です。現在の会員レベルは来年まで保たれるはずなので、半年ぐらいは新プログラムでもPlatinum Eliteになるはずです。
そのままの宿泊ペースだと、2019年以降はゴールドエリート会員。問題は特典削減を考えた時、利用する価値があるかどうかです。そこで4年間のSPGホテルの利用を改めて振り返ってみました。
・スイートへのアップグレードは、遅い時間に到着した場合には半々。しかし、どうせ昼前にチェックアウトするので、それほど有難みはありません。
・ホテル朝食をとる頻度は、年1~2回。朝食ビュッフェを見ると、よく平飼い養鶏場を思い出します。様子を見て、中に入ることを止めたことも多々あります。
・ラウンジ利用も年1~2回。あんな猿山のような場所にいくなら、部屋でルームサービスでも取ります。
・レイトチェックアウトは滅多にしないのですが、したとしても14:00ぐらい。長居すると飽きて来るのです。
あらためて反省してみると、プラチナ会員の特典の大部分に価値を感じていないことが分かりました。新制度のゴールドエリートで十分です。
実は、統合プログラムの内容が自分に合わなければ、accor中心の生活に移ろうと考えていました。Mercure, Novotel, Sofitel のフレンドリーな感じがとにかく魅力なのです。SPGのブランドで比較しうるのは、Le Méridienぐらい。
まあどれもフランス起源ですから。しょせんフランスの影響から自由になれないPechedenfer。
正直なところ、自分にとってSPGは面白みのないホテルの集合体。経験のため、ブログ維持のため、マイルなり aviosなりを貯める必要があり、使っているようなものです。そして到達しうる会員レベルでも特典は十分で、マイルやavios獲得の点では改善されます。すると会員を継続、積極的な利用を続ける他ありません。
今年はホテル利用でも大展開があるのではと、少し期待したのですが、儚い夢でした。