PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

エールフランスの使いやすさ

修行僧の皆さん、ゴールデンウィークも後半になりましたが、有意義に利用できていますか。今日は修行僧の健闘をたたえ、解脱の心象と名づけた写真をアップします。

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この像、Kaiserschnittの跡*が生々しいのですが、作者が気づいていたかどうか、例によって不明です。バテシバの乳がんよりはっきりしている**と思いますが、専門家(この界隈には、Dr K先生もいらっしゃいますので...)のご意見も頂いた方が良さそうです。

 

*:仏語だと cicatrice de césarienne。よく耳にしますが、外国人が使うと驚くのは何故?と書こう思い、裏を取るためにGoogleで熟語として検索したら、"...De plus, la cicatrice de césarienne pourra facilement être cachée par les poils pubiens." なんて文が目に止まりました。表現される肉体とは裏腹に女性の世界観には色気がありません。しかし、のん気にそんなこと言っていると母親に叱られること間違いなし。

**:Bethsabée au bain tenant la lettre de David, Rembrandt. ルーブルで確認してきましたが、本当に乳癌なのか、よく分かりませんでした。なお、翻訳なしでわかりにくくなったことにはお詫び申し上げるしかないのですが、理由があります。

 

自信はないものの、AF修行へ情報提供がこの記事の目的。昨年のクレカのキャンペーンで、フライングブルーのゴールド会員になった方の大部分は、会員資格を死蔵していると思います。しかし来年の継続を考え、欧州の空で修行するなら、GWはチャンス。ニッポンの AF-KLM 修行僧が AF の A320 にいれば、面白い光景です。AFだって歓迎するでしょう。

 今はSNCFがやらかしていますが、労使間の混乱が一段落ついて、安定して営業ができる道が何とか見えてきた AF。部分的にまだゴタゴタしていますが、とりあえずは安心して利用できそうです。Pechedenferは退屈しのぎに冒頭の像を見に行こうと、欧州便に搭乗しましたが、改めて使いやすい航空会社だと感心しました。

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CDGのラウンジにて、炭水化物山盛朝食。今回の旅行で一番驚いた瞬間。何とナイフがChristofleでした。

 

ハード、ソフト共にシステムが優秀なことは、意外でした。

 

欧州の空でも提携が深化、拡大しています。

・AF の航空券

・AFが就航しない都市から AMS 乗継で CDG へ行く旅程

・KLM city hopper - AFという運航便の組合せ

なんて事態は珍しくありません。自動発券機のチェックインでは、KLM分、つまりAMSまでしか搭乗券が出なかったりします。有人なら対応可能でしょうが、最近は人件費削減のため、瞬間瞬間をみると、機能しているチェックインカウンターなんて例外的。すっきり全行程の搭乗券を発券して欲しいものですが、提携の関係で中途半端なことが起きます。

 紙派は、生きるのがどんどん困難になる21世紀。アナクロぶりを悔い改め、デジタル派に改宗するか、担当かどうか関係なく、地上係員にゴーマンぶちまけ続けるか、決断の時は迫っています。

 

時刻どおりに到着すれば、AMSの自動発券機で AMS-CDG 分を発券できます。アナクロ紙派が生きる余地は、確かにまだ残されています。

   しかしフライトは予想に反して遅れ、接続時間が30分未満、しかもバス移動なんて事態になったらどうします?Schipholですから、ターミナルから遠い場所に小型機がひしめく駐機場です。JALだったら、到着ゲートに並走要員が控えている場面。

 

この事態にまさに出会いました。それでどうしたかというと、改宗に甘んじる道を選びました。

 

ターミナルへのバスの移動中、 バス内Wifi に接続(=AMSで可能な KLM のサービス。ターミナルの無料 Wifi とは別のシステム。)、Air Franceアプリを立ち上げ、アカウントにログイン、搭乗券を iPhone の Wallet に移して、ものの2分で準備完了。慌しい改宗(terms and conditions承認をチェック。アーメン。)でしたが、おかげで優先搭乗中のゲートへ到着できました。

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初の事態です。初のアプリ利用、初の電子搭乗券。しかし機動性に驚きました。アプリとインフラの連携がよくできています。紙にこだわらなくて正解でした。

 

さらにサービスのソフトでも協同作用がありました。AFではなくて KLM の手柄です。機内放送による乗継客のゲート案内というバックアップが有効でした。

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その日の航空券で一部でも搭乗券が発券されたら、データ上チェックイン済み扱いなのでしょう。それでそのデータを乗務員が持っていたわけです。AMSのサイトで出発前に確認したゲート番号と同じでしたが、AMS到着後にゲートを確認する時間を節約できました。

 

パリ到着後、次の朝を待つまでもなく、搭乗は総て記録済み、マイル加算も済んでいました。仕事が速いAir France。

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礼を失することはないものの、親しみやすくフレンドリーなサービスは相変わらず。加えて食は一流。チーズやバターの質で他社が挑むなんて想像すらできません。適当な熟成具合、適当な温度を外すことがありません。惣菜に過ぎない機内食は、慣れているので感慨がありませんが、他社のフライトで出たら、びっくりする質の高さです。

 

言語、文化に慣れがあり、バイアスがかかっていることは重々承知。しかし、久しぶりに利用すると他社にない凄みを感じます。新しいフライングブルーのデザインが最低だからといって、縁を切るのは容易ならざることだと思い知らされました。

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最後に修行の小道具の話。

 

パリを起点に AF 修行するなら、Navigoはお勧め。Roissybusが使い放題。Paris-Opéra と Charles de Gaulle 空港をいつでも、何回でも往復できます。月曜~日曜の週間料金(22,8 €)が、Roissybus(片道12 €)の往復より安いのです。RATPのこのパス、パリ市内は(おろか、ゾーン1-5で)乗り放題。たまたま通ったバスにひょいと乗る気軽さは、街歩きにも便利。もちろん地下鉄、RERも乗り放題。Orly往復もOKなはず。

 外国でタクシーを使う人の多くは、その都市が珍しいから。羽田を利用する東京の住民があまりタクシーを使わないのは、東京を良く知っているから。今上映中の TAXI 5 を Champs-Élysées のGaumont にわざわざ見に行くほどタクシー好きならともかく、浮いた車代でワインでも買った方が、フランスならではの体験になると思うのですね。