日本でのスカイチームは、映画で言うと、台詞はとりあえずあるというレベルの脇役。東京に就航していないスカチー加盟会社は、35%にも及びます。これは東京の地位が低いためではありません。ワンワでは2社 15%のみが未就航。スタアラでも Lufthansa 組の極小会社(Adria, Croatia)含めて 30%、含めなければ 24%です。日本におけるスカチーの活動は明らかに不活発なのでした。
マイナーな話題が多いこのブログですが、今回ばかりは記事にして意味があるのかと、自問してしまいました。
3 アリタリア
経営破たんしており、会社整理が決まっているアリタリア。新制度下で初の総選挙により、イタリアの政治勢力図が大きく塗り替えられたためか、状況が少々変化しました。「国有化は無し。会社整理は進める。しかし、現在までに進められてきた切り売りは中止を検討している。」という新政権のステートメントがありました。
Lufthansa、EasyJet、Wizz Airは、アリタリアの一部の買取りに関心を示していたので、けん制された形です。この期に及んで国がそういう発言を行うとは、「アリタリアの消滅は許さない」という政府方針を示したも同然。買収は白紙に戻るばかりか、企業であろうが、他国であろうが、下手に口出しすると高額請求書が届く羽目になりかねません。アリタリアは、宙ぶらりんになりました。この感じ、感覚、いかにもイタリアです。
結局、微妙な延命が続くアリタリア。このまま10年ぐらい経過しそうな気もします。MilleMigliaをメインのFFPにして、下駄を預けるのは、遊びとしては面白そうです。
ANAやJALの会員として多頻度飛ぶ人が、「スカチーもわが手に」と考えるなら、この2社が順当でしょう。ご近所であるということ以上に、ニュースの入り方、理解のされ方も ANA、JAL に近いものがあります。一般の人が、経営陣がどうだとか、小さな事故がどうだと知っているなんて、外国の会社ではほとんど考えられません。例外が韓国と台湾の会社です。
情報は太く、日本の顧客向けサービスが充実しているので、FFP会員になることは有利なはずです。すでに上手に利用している方も多いのではないかと思います。
5 アエロフロート、ベトナム航空、ガルーダインドネシア、アエロメヒコ、厦門航空
これらの5社のマイレージプログラムに手が届く人は、以下のどちらかでしょう。
① 日本に居るより、これらの会社の本拠地に居る時間が長い人。
② 万事において他人と違う道を歩くことが普通になっている人。
生活に飽きた方、刺激が欲しい方には向いているかもしれません。これらのFFPを重点的に利用して、SNSで発信してくれると大変ありがたいのですが、これは勝手な夢です。極めて望み薄。
中国メインランドの東方航空と南方航空も同じですね。世界レベルで見ると非常に大きな会社ですが、中国語が良くできて、ディズニーランドよりメインランドが好きなぐらいでないと、入会しないのではないかと思います。
PechedenferもVNのロータスマイルズを除き、これらのFFPに関して調べたことはありません。ロータスマイルズは、ベトナム在住だと使えるかなという印象を持ちました。
デルタは改悪の象徴、AF-KLMは延々続く経営危機、アリタリアは未来の予想困難、大韓航空は経営陣の粗暴、中華航空はイメージ未だに良好と言えずという状況です。マイレージ的には、ウルトラマイナーなこれら7社。十分に目があると思うのですが、どうでしょうか。悪いニュースが伝わっていないだけと考えるのが普通ですか?
結論
癖のある会社が多いスカチー。日本においてスカチーのマイレージプログラムを積極的に利用する場合、自らの手による情報収集が欠かせません。それを楽しむぐらいの人には向いています。他の人と同じなんて、生きている意味がないという方は是非。