PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ブリティッシュ・エアウェイズで起きた顧客情報の漏洩

British Airwaysのサイトにアクセスしたところ、顧客データ盗難というお知らせがトップにありました。今時どの航空会社のサイトでも行っているアラートを表示する場所です。

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航空会社によってほとんど違いがなく、世界がうまく機能している良い例となっていますが、そんなことよりこの種の知らせに軽視は禁物。きちんとfind out moreをクリックして詳細を見てみます。

 ビンゴ!でした。クレカ情報漏洩に直接関係することになったのは、初めて。個人的には不思議と British Airwaysで初体験が多いのですが、その伝説は続くのでした。

・初めての海外発券

・初めての国際線片道発券

・初めてのフルフラットシート

・初めてのプレミアムエコノミークラス

・初めてのクレカ情報漏洩

が加わります。

 

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2018年8月21日22:58 BST から 2018年9月5日21:45 BSTまでの間に予約を行ったり、変更したりした客は、クレジットカード番号、セキュリティコード、請求書宛先、電子メールアドレスなどの支払い関係の情報が盗まれたということでした。一連の作業で入力する情報ですから、該当期間にそのページに入力した情報がそのまま流れていたということでしょう。分かりやすいお話。それはともかく、この期間には覚えがありました。

 本当に自分の情報が漏洩しているのかどうかが、気になります。BAは 380,000 人が対象になると発表しています。

British Airways va indemniser ses clients après un vol massif de coordonnées bancaires

これはBAの年間旅客 45,000,000人の0.8%。該当期間は15日であり、一年の4%。予約や搭乗の変動を無視、全ての客が1席ずつ買うとすると、情報漏洩の対象人数は販売の20%となります。実際には数席まとめて買うことも多いので、38万人はこの期間にサイトを使った人間全てでしょう。

 

航空会社側は平謝りすると共に、

”We are contacting all affected customers to say sorry...”

と、該当者に何らかの連絡をするようなそぶりを見せます。連絡が届けば、自分が危機に曝されいる事が確定するからそれを待つかなと考えましたが、一方で

”We recommend that all customers who made bookings or changes to their bookings with ba.com or the mobile app, between 22:58 BST August 21, 2018 and 21:45 BST September 5, 2018, contact their banks or credit card providers and follow their advice.”

と、該当期間にBAのサイトを通して予約関連の操作を行ったなら、クレカ会社に連絡してそのアドバイスに従うことを勧めるとも言っています。

 

BAのアクションに期待して連絡を待つのもリスクが高そうなので、素直にカード会社に連絡して、カード再発行と相成りました。電話から新カードが届くまでこのクレジットカードは利用できません。クレカの担当者に電話口で謝罪されたのですが、悪いのはBrtitish Airwaysであり、クレカ会社には責任はありません。共感(同情)を示すことで印象を良くするのならわかりますが、謝罪は理解不能です。このズレに日本を感じました。

 

上に書いたように、こういう目に会ったのは初めてですが、結構面倒ですね。

 

1. 予約確認メールを探し、自分が情報漏洩の対象であることの確認をする。

2. そこで利用したクレジットカード番号を確認する。

3. クレカ会社に電話する。

4. 同時にカードの利用記録を見て、不審な支払いがされていないことを確認する。

5. BAのサイトを見ながら、クレカ会社の担当者に一部始終を説明する。

6. カード破棄、カード受取り

 

が一連の流れ。Flying Blueなら、会員レベルに応じたお詫びマイルが 1,000 とか 2,000とかありそうなところですが、 Executive Clubではそんなことはしないでしょう。

 もちろん BAの日本支社に電話して、「こっちは✖✖✖したんだ、誠意を見せろ」(✖✖✖の部分は何でもOK)なんて怒鳴る恫喝系乞食もいないでしょう。いかにも場違いです。

 

British Airwaysの社員は楽ですね。