バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

変な客たち

空旅行の愛好家たちのツイッター掲示板、ブログ等を読んでいると、

迷惑または悪いマナーという意味での変な客

が時々報告されます。ここで航空旅行の愛好家は、変態発券常習者、マイレージランナー、ポイント乞食マイラー、常食漢の単純肥満に限定されず、一般に飛行機の搭乗が多い人を指します。つまり多くの人が見ても、やっぱり変なのです。

 日本語で書かれたものに、日本人の変な客が多く登場するのは、もしかするとこの文化圏の特徴なのかもしれません。Pechedenferのように半分ずれていると、「決して行儀は良くないけれど、どうして皆そんなにうるさいのかと分からない」ということがよくあります。例えばバルクヘッドで前方壁に脚を掛けるという行為。相当嫌われますが、これは日本特有のことに思えます。アメリカでは、机の上に足を投げ出す行儀悪があまりにも多く、この程度は無問題という説はさておき、日本人には何か文化的な背景がありそうです。

 他にも頻繁に取り上げられる変な客に、大いなる勘違いがいます。自分は正当だと考えているけれど、客観的には全く不当な主張や迷惑な行為をわざわざ公にするケースです。こうした客がネットで愚か者扱いされるのは当然ですが、この種の勘違いは誰しもが陥りやすい罠です。

 

変な客は世界中で発生し、マスメディアの記事にもなります。出版物に載るほどの「選ばれた客」は違法行為と関係することも多いのですが、犯罪には達しなくても、ブログやツイッターで報告される人たちとは一味違います。

 

最新号のアジア・パシフィック版 Business Travellerには、何故か多くの変な客に関する記事がみつかりました。

 

大量の大人のおもちゃでターミナルを閉鎖した客

ベルリンの Schönefeld 空港(SXF)での出来事。X線透視のセキュリティが騒然としました。検査した手荷物に爆弾らしきものが発見されたからです。しかしそれは多量の大人のおもちゃでした。この影響でターミナルDがしばらく閉鎖されました。

 変な客がこの騒動の原因だったことは違いありませんが、何か問題があるならそれは Schönefeld 空港。

 ドイツの空港では、大人のおもちゃが引っかかることは多いのでしょうか。ドイツ映画で、キャリアウーマンが出張に自分の「おもちゃ」を持参しようと機内持込手荷物に入れていたところ、セキュリティで引っかかり、目の前で鞄を開けられ、係員に確認されたというシーンがありました。

 

ウミガメ密輸

密輸は結構な頻度で摘発されるようですが、これは変な客どころか犯罪行為です。しかし意外に多いのが、客室乗務員が運び屋になること。中国東方航空では2人の客室乗務員が、何ダースものウミガメを機内手荷物に入れ、Los Angelesから中国に持ち去ろうとしました。罰金刑です。誰もあからさまに口にしないでしょうが、ペットとして売りさばこうと考えていたのではなく、調(_)用(_)材でしょう。2つの空欄にそれぞれ漢字一字が入ります。

 これは変な客ではなく、悪い乗務員でした。

 

セルフアップグレード

先月、San Francisco 行の大韓航空機からアメリカ人女性が引き摺り出されました。エコノミークラスからビジネスクラス自分でアップグレードし、その席から元の席に戻ることを拒否したためです。

 こういう客は何を考えているのでしょうか。頭の構造がどうなっているのか分からないというか...。どういう主張をして抵抗したのか、知りたいところです。

 

GB版「意味不明な主張」

スコットランドからの投稿。今はそれほど頻繁に旅行することはなくなったが、1980年からエクゼクティブクラブ会員で、20年以上ゴールド会員を続けていた。当然、生涯ゴールド会員になるはずなのに、そうならないというブリティッシュ・エアウェイズからの回答を受けた。納得できないという主旨。規約を読んでもそうなるはずだという主張。

 それに対する BA の誌上の回答は、生涯ゴールド会員は2013年に設けられたが、tier pointsの合計が35,000に達することが必要であり、tier pointsの導入は1991年。したがって、この人間は該当しないというもの。

 

このスコットランド人は tier points のことは一言も触れず、搭乗が多いという履歴から全く正当であると主張しています。一方で生涯ゴールド会員の条件は tier pointsで明確に規定されています。どうしたらここまで勝手な主張を投稿できるのか不思議です。雑誌社に無料でネタを提供しているようなものです。きっと孤独な老人なのでしょう。 

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エグゼクティブクラブの歴史について確認できたのは、意外な収穫でした。個人の思い出ですが、2013年の11~12月にはいろいろなFFPを調べていました。生涯ゴールド会員の記述は、その時すでにありました。実は始まって間もない頃だったというわけです。

 また35,000 という数字も読めてきます。2013年に生涯会員を創設するに当たり、彼らが考えたことは、tier pointsの導入年(1991年)にゴールド会員になり、その時からこの会員レベルを連続して保つ基準、1,500 x 23= 34,500 ptsだったのでしょう。いろいろ想像も膨らみます。