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マレーシア航空昼便(MH89, MH70)エコノミークラスのパスタ

マレーシアが海外旅行客に人気あるかどうかは存じませんが、マレーシア航空は日本人によく利用されています。A380で頻繁にNRT-KULを運航するぐらいです。語源に近い意味で、エコノミークラスはビジネスクラスより圧倒的に人気があります。今は大衆文化の時代。民主主義の時代。機内食の情報はビジネスクラスより、エコノミークラスの方がずっと重要なはずです。

 

エコノミークラスの機内食には、普通パスタが選択肢にあります。イタリア料理は無難な食事の de facto 世界チャンピオンであり、パスタはピザより機内で出しやすいという事情が背景にありそうです。カッペリーニフェデリーニのような細麵は茹で時間が短く、自分で作る時は重宝しますが、機内では人気がありません。だいたいペンネ、ラザニア、タリアテッレのようにボリューム感があるパスタが重用されます。

 

しかし実際問題としては、地雷扱いされることが多い機内食パスタ。確かに「とんでもない物が出た」と感じることがあります。それなら意外性を楽しめばよいと発想を変えます。どうせ機内食。やれることは限られるので、良し悪し(=しょせん個人の好みで一般性はなし)は忘れて、驚きを楽しみにするのが宜しいかと。

 

そして皆さんよく搭乗されるマレーシア航空の NRT-KUL 便でも、パスタは搭載されています。

 

朝成田を出発して夕方KLIAに到着する MH89 便では、”Seafood Pasta”がありました。この言葉から想像される皿は、パスタソースとしては豪華なものに分類されるシーフードのソースで「味付けされた」パスタです。しかし出てきたものは、下の写真の通り seafood and pasta でした。

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シーフードはクリームソース、ペンネはトマトソースと、それぞれ特徴的な味付けがなされています。これを見た時、めまいがしました。パスタは専用ソースをまとって独立した皿である(メジャー)か、特別の味付けはされず付け合せになる(マイナー)かでは?異質な世界観を感じました。

 

日本のお母さんが余り物をかき集めて詰めたお弁当なら、いわば第二の活躍の場ですからこんな構成も許されますが、最初の登場でこういう組合せとは...。ハイブロウな人、ポッシュな人、ドグマティックな人は否定しそうですが、自由な発想が光ります。

 

さて帰りの昼便(MH70)も、朝出て夕方着くというパターンが MH89 と同じ。パスタはあるし、同じく昼食の位置づけでしょう。帰りでも期待するのが自然ですが、定石に近いものが出てきました。

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オリーブオイルと細かく刻んだパセリ?をまとったペンネにトマトソース。ここまでは平凡なパスタの性質を持っています。しかしよく見ると、ソースのかかり方が不思議です。形を持ったトマトとソースになったトマトは由来が大きく違い、仲が悪そうです。ソースの量も少ないし...。何がやりたかったのか、やはり分からなくなります。

 

Narita発はユニーク、Kuala Lumpur発は安心の外れぶり。共に独自性を発揮してくれ、搭乗客に新しい世界を見せてくれました。

 

以下はオマケ。

 

エコノミークラスのカトラリーは、他社同様プラスチック製の使い捨て。マレーシア航空では、少し良いものでした。食器は食事の質を左右するので大切。

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欧州はこの種の使い捨てプラスチックを全く使えなくするようですが、機内食の食器はどうなるのでしょう。機内では安価で軽く、重宝される使い捨てプラスチックが禁止されると、代替素材の開発に投資がかさみ、企業は大変です。しかしマクロに見ると、こういうことが広範囲に起こるわけですから、大きなビジネスチャンスが到来します。雇用も生まれます。結局、地球環境は錦の御旗に過ぎず、真の狙いは経済成長と地域内雇用創出という「ありがちな」屈折した政策なのでしょう。

錦の御旗=その地の大規模な人権侵害の排除、真の狙い=その地の資源の確保、政策=軍事行動なんて、欧州政権がよくやる手ですが、それと比べればはるかに問題が少なく、文句は出ないでしょう。

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オリンピック実施にかこつけて必然性の乏しいサマータイムを強引に実施し、企業に内部留保金を吐き出させようと躍起になっている某国よりはるかにスマートです。某国政府が国民を思い、懸命なのはよく理解できますが、無茶ぶりにその知性のほどが現れます。もっともこの状況の責任はどこにあるのかと突き詰めると、某国企業の総体ですから、国民は非難の矛先をそちらに向けた方が世の中うまく回ると思います。