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MH783:BKK-KUL

本と言えば、Hugh Johnson のポケットワインブックという意外なタイトルが、意外な場所で売っており、意外に安くて驚いたバンコク。しかし今回は考えていることがややこしく、さすがに期待薄。日本の街中でも見つけるのは困難なので、わざわざ海外にいる間に探しているわけです。

 

求める本はハラルの実用的な解説書。条件は、

イスラム教の外にいる研究者が、基本的な考え方から解説

ムスリムを相手に、それ以外の人間ができることに力点を置いて解説

 

街でムスリムを見かけるものの、敬虔な仏教国。そして出版物が手に入りやすいかというと、そんなことはない都市。いたずらに労力を消耗するだけなので、ほどほどにして諦めます。

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明日は、英連邦の重要メンバーであるマレーシアの首都クアラルンプールへ行くわけです。空港でだって英語の本なら手に入るでしょう。

 

端折って次の日。

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彫像前の記念撮影とか、免税店の列とか、搭乗時のマイルドな無秩序とかも端折って、機上の人に。

 

夕暮れが訪れます。

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いろいろ端折っても、忘れてはならないのが機内食バンコク搭載のものは、本拠地で搭載したものより質が高いと評判です。食の質の高さ、裾野の広さには文句がつけられないタイ王国

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もっとも今回に限って言えば、加熱により人参の表面が乾燥しています。質が低下しつつあるのでしょうか。

 アルコール飲料を除くと、マレーシア航空では機内食はハラルなのでしょうね。ムスリムは安心して口にできます。本を探しているためか、改めてそんなことに気が付きました。

 

さてクアラルンプール国際空港には、一般書を置いてある店が複数ありましたが、イスラム教に関する書物がほとんどありません。イスラム教が国教なだけにハラルは当たり前に実現していて、解説書を読む住民はあまりいないでしょう。街で探しても簡単ではない気がしてきました。

 

結局アマゾンに頼らざる得ないのでした。アマゾンを使うなら、オプションが増えます。その結果、ほぼ考えた通りの書物が入手できました。

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そもそも英語である必要はありません。ハラルの対象は、食料品、化粧品、医薬品、サプリといった商品やそれらを使ったサービスです。食文化の圧倒的な多様性、化粧品を幅広く利用する習慣、無闇に医薬品に頼る大きな人口を持つフランスは、ハラルの対象になりうるものの供給では大国です。さらにかつてはほとんどいなかったイスラム教徒が身近になっており、一般にもハラルの知識が必要になったという社会情勢があります。そういうことを思い出したので、英語より良書が見つかるだろうと、Amazon.fr で探しました。

 この本は、文化人類学社会人類学が専門の社会学者と著作が多い貿易の実務家の対話形式になっています。探していた本の条件に驚くほど合致します。探すのに3分、買うのに2分です。いつもながら、アマゾンはよくできていると感心します。

 

今回驚いたのは、配送のスピード。一番安い配送オプションでも、発注後 72時間で自宅まで配達されました。たまたま早かった可能性が高いとしても、強烈な印象を残しました。

 

世界中の本が簡単に見つけられ、選んだ本が 72 時間で手に入るとは良い時代になったものです。東京の書店で本を買う機会はほぼ無くなりましたが、こういう現実があるのでは自然なことです。今回探していた本の場合も、日本国内の書店では

①そもそも置いていない

②取り寄せようにも、何を取り寄せてよいかわかる人間がいない

③適切な品を見つけたとしても、流通が確保できない

という可能性が高いはず。つまり既存書店はアマゾンと比較すると、商売の基本が全く成っていないことを意味します。厳しい現実です。アマゾンの市場寡占がどれだけ気に入らなくても、消費者は使わざる得ません。