一つ一つは大したことではありませんが、書かないと心残りなので記録しておきます。旅の印象を決定づけるのは、細部の積み重ねだったりします。
デザートの和菓子
緑茶と一緒に何か出てきたのですが、何やら様子が変。ビニール袋に入ったままで出されるデザートというのは、エコノミークラス並の給仕。その割にはスプーン、湯飲み、菓子置きの容器はしっかりしており、バランスが取れていません。
乗務員からの説明は無かったのですが、これはその場で調製するのだろうとすぐ気が付きました。流動物を先に明けると厄介なので、焼いたモノの方からビニールを開けます。
開けてみたところモナカの皮でした。つまり流動物はモナカの餡のはず。食べる直前に合せると皮がよりクリスピーになります。その食感も楽しむという趣向。
完成版。スプーンを使う必要はありませんでした。最後に押さえつけて成型します。
コンビニおにぎりと似た発想ですが、地上では和菓子の潮流として定着しつつあるようです。知りませんでした。おにぎりの米と海苔の分離から、30年ほど遅れたモナカの皮と餡の分離。機内食にごく自然に取り入れられた和菓子の潮流。こういう機内食開発能力は、日系ならではという気がします。
水回り
つまり化粧室。資生堂製品が並びます。歯磨きセットは地上でも同じ JAL オリジナル使い捨て品。
この化粧室は、狭い方だったのだろうと思います。おむつ交換台は、これらのアメニティと干渉します。
交換台にはゴムの足がついていますが、流し台-物置台に置いたものはよほど背が低くないとつぶされます。
こういうマルチファンクションは、ANAのおかげですか。
機内布団
昼間のフライトなので、結局使いませんでした。ビニールを開けると、ボタンで留めてあります。その点が特徴ですが、何を目的とした工夫なのでしょうか。使い終わった後、降機前に畳む客が多いため?
極小サイズの物入れ
逆ヘリンボーン型のシートでは、顔の横に位置する物入。普通は扉が付いており、内側に鏡が張ってあったりします。
JALの「足クロスシート」では前後の間隔が狭いことを受け、この物入の容量は非常に小さくなりました。しかし無いよりずっとましです。あまり期待しなければ、便利さを感じられると思います。
ちなみに手元灯は、エールフランスと同様の埋め込み式。その下にIFEのリモコンが備え付けてあります。ゲームに熱くなるような御仁は別として、取り出して使う必要がないぐらい身体の近くに位置します。これはシートの占有面積が狭いことのメリット。
体験を総合すると、日本人男性客からは、第一に使い勝手が良いシートという評価になる気がします。二番目は足入れが狭いシートでしょうか。個人的には、給仕が大変そうなシートという印象が強く残りました。ソフトの上で工夫する必要がありそうです。