PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

LH2041:TXL-MUC エコノミー(その1)

2つの「国」の首都間移動

1日8往復ある Lufthansa のベルリンーミュンヘン便。EasyJetも1日6往復を運航しています。あまり宗教を感じないプロシアの首都

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Staatsoper unter den Linden

から強烈なカトリック色をまとうバイエルンの首都

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Maximilianeum

への移動。たぶん連邦の重要路線の一つ。

 実はこの二都市間移動は人生初。TXL、MUCともに時々使う空港なので奇妙に感じられます。ドイツの国内線自体が意外なことに初めて。

 

国内線=ドイツの会社= Lufthansa。数年に一度しか使わない航空会社の利用と言う点でも異例。個人的には大変珍しいフライトとなりました。

 

ベルリンの歴史とバスアクセス

出発は Ku'damm。BVG 109 番の路線バスを利用して、数多くの停留所を経て空港へ向います。こういう空港アクセスは観光客はあまり使わず、乗ってくるのは住民と思しき客ばかり。気温が低く、粉雪が舞っているので来たバスに飛び乗った次第です。

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Tegel空港は 1948年 6月の西ベルリン封鎖打開のため、駐留軍により4ヶ月程度で整備されました。Tempelhof 開港後も、西ベルリンの空港として機能していました。その頃の歴史のためなのか、旧西ベルリンの中心 Ku'damm、動物園へは今だに多数のバスが運行されています。この辺のエリアは、空港アクセスが抜群に良好です。

 

Charlottenburg 宮殿とその庭園という大型観光施設の横を通り、空港へは30分ほどで到着。

 

ホリデーシーズンのテーゲル空港

小さな空港の唯一華々しい区画。バス降車場から空港ターミナルへ入ったら、すぐに現れるコンコース。クリスマス-新年向けの飾りつけも地味。

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空いています。

 

Lufthansaは、この近くにチェックインカウンターが 10 ほど並ぶ区画を維持しています。ガラス張りのWorldShop ブティックと First Class Check-in の掘立て小屋もあります。一般チェックインで操業中のカウンターは2つ。今の時代、欧州の標準。受付嬢(quadragénaire = 40代)は、とてもフレンドリー。ドイツ語で対応してくれます。

 

「ラウンジも忘れずに使ってね」とのことだったので、訪問します。「華やかな」コンコースと Lufthansa の占領地との間にある階段を登ります。大変分かりやすく、効率的な動線

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コンコースはターミナルビルの天井まで吹き抜けで、天井部分がガラスとなっていますが、その左右の2階部分には飲食施設が入る設計になっています。6、7年前は、コンコースの写真右側の2階部分が Lufthansa のラウンジでしたが、今は左側2階部分全体を利用しています。

 

スターアライアンス・ゴールドの資格で入場します。中は広々としており、非常に空いています。梁が建物の年齢を物語りますが、内装はそれなりに頑張っています。

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型通りの記録写真を撮影しました。こういうことは、空いているラウンジでしかできません。

 入口に近い大きな台にフルーツが置いてあります。これはラウンジを出るついでに持ち去る客向けの配慮なのでしょうか。

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さらに少し奥、中央に食物、飲料の置き場があります。多くの客の関心が集中する区画。調理不要なものだけが、整理されて陳列されています。

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ホットプレートはこの写真の右側奥にあります。4種類ぐらい。ストーブ鍋に入っていました。サラダ類もそこにあります。これは6種類程度。

 

フロアで働く従業員は、近年ドイツに移住してきたか、出稼ぎに来ていると思われるアフリカ系、アジア系の方々でした。一方、受付などではドイツの地に移住してきて、何代か経ている感じの人間が配置されています。大陸ですから、移民の時期、身体上の特徴、従事する職業に強い相関があるのは当然ですが、最近のドイツは露骨に目立ちます。80年代までこの国はあまり移民に積極的ではなく、急に増えたためかもしれません。東西分断で移民政策まで手が回らなかったのが、再統一後は他国並みにせざる得なかったのでしょう。

 

ラウンジのほぼ中央に Lufthansaの大きなロゴが入った太い柱があります。構造材ではなく、装飾に違いありません。Lufthansaラウンジでは御約束の表示。ロゴが銀色、背景は地味な中間色ですが、これも共通しているようです。

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ターミナルの商業施設ビルの最上部に占め、奥行きは随分あります。ラウンジ入口から向って右側は、コンコース上部にあたります。ガラス張りで行き来する人を見下ろす感じです。水平に外を眺めるとコンコース天井の飾りつけになります。日本でこれに近い感覚は、商店街アーケードの内側に面した2階部分の喫茶店

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逆側の窓は、バスや乗用車の乗降場側、空港へのアプローチとなる道路などです。高い建物がないため、遠くまで見渡せます。

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このラウンジは両側から天然光が入る構造となっています。今日は天気は曇り~雪ですが、ラウンジ内は明るく感じます。構造的にはなかなか恵まれているラウンジです。

 

Lufthansaロゴ柱に隣接して中央区画が方形に仕切ってあります。そこはトイレなどの水周り。その区画の外側の壁には、地味ながらラウンジ本来の機能が備わっていました。

 まずマガジンラックはドイツ語の新聞と雑誌ばかり。WorldShopの季節カタログもあります。新聞はおそらく3日分の特別版。クリスマス特集のはずですが、紙により趣が大分異なります。

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壁には Lufthansa の映像広告があります。焦点は東京でした。遠いエキゾティックな土地という感覚は、もはやなくなったようです。例えば、ロサンジェルスへ行くのと大した違いがないような気がします。

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出発便の表示と時計。お揃いで並べるところは、しっかりしています。時計はBosch

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つづきます。