PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

今年の自分を振り返って

1年のブログ維持を振り返って、反省してみます。

 

自分で一番気に入った記事

これは秋分の日の山形市滞在記。

pechedenfer.hatenablog.com

滞在といっても12時間以内です。観光目線での訪問は初めてでした。驚くような発見がありました。先入観なしでよく知らない土地を訪ねると、こういうことは時々起きます。観光は、その時々の感受性が左右することが良くわかりました。

 

自分で一番気に入らない記事

すでにダメ出ししましたが、Champagneのグラスに関する記事。

pechedenfer.hatenablog.com

このブログ本来のテーマだと、一記事をほとんど 2,000 ± 500字に収められますが、この記事は圧倒的に長くなってしまいました。書きたい事柄を整理する感覚が全く出来ていません。知識だけではダメだという例になってしまいました。

 

日本の霊感で一番気に入ったもの

ニッポンの霊感を自称する訳の分からない集団。涸れることのないネタの泉。ソーシャルメディア界のミューズ、ANA。このブログもいろいろとアイデアを頂きました。感謝する次第です。

 自分で一番気に入っているのは、彼らのA380の姿が明らかになったことを機に書いた記事。

pechedenfer.hatenablog.com

日本人が開拓した観光地とも言われるハワイ。そのツーリズムに新風をもたらすと同時に、A380についても新風となるキャビン構成。大人気となりそうですが、ANAならではのドタバタもパワーアップしそうです。そちらも新風になりましょう。真面目な話をすると、JALへの揺さぶりは、消費者にとって利益になります。いろいろな観点で何が起きるか楽しみです。

 

自分で一番気に入った搭乗記

毎年かなりの数の搭乗記をポストしますが、今年一番気に入ったものはこれ。

pechedenfer.hatenablog.com

ここ2,3年気になっていたのですが、ついに機会は巡ってきました。機内ではシートが良いことに驚きました。個人的には同じ BA の Premium Economy より疲労が少ないと感じました。機内食の牛肉は成形肉のようでしたが、真実はいかに。

 

もっともページビューが多かった日

12月18日の12,513 PV/day は記録です。それまで1日あたりの PV の記録はせいぜい 6,000 だったので、大幅更新。

f:id:PECHEDENFER:20181225135140p:plain



この日に大きな数字になった理由は不明。どこかで炎上しているのではないかと、インターネット上を調べても見つかりませんでした。1週間ぐらい記事をサボっていて、それからほぼ毎日1つずつポストするようになり1週間経過というような状況で起きています。

 炎上でもない限り、このブログを知る人が急に増えるはずはありません。あまり更新されないから離れた人が多く、そうした方々が久しぶりに訪問、新記事が並んでいるため、まとめ読みが起きたのでしょうか。それでもPV が一気に8倍になる説明には苦しい気がします。何か補助的な要因も加わったのでしょう。そうでなければテクニカルな異常です。

 

これを機に整理して考えたら、ある事実にヒヤリとしました。12月の状況を分析すると、更新を1週間サボっていても1日約 1,500 程度のPVがあります。そして記事の投稿を連続すると、その期間中は 3,000ほどに増大します。これは毎日チェックして下さる方が 1,500人弱、記事をほとんど読んで下さる方が 2,000人 ~ 3,000人ということでしょう。

 

記事の向こうに千、二千という数の人々がいるなんて、今まで意識したことがありませんでした。改めて想像すると怖いものがあります。今まで以上に慎重になる必要を感じました。

 

最も印象深かったフレーズ

街で見かけるフレーズに敏感になったのも、ブログの副産物。直接取り上げたりはしませんが、そのセンスは自分のものにしたいと思います。

 一年間で目にした言葉、耳にした言葉でもっとも印象に残っているのは、Komische Oper Berlin の外套預かりのホール(Garderobe)にあった

 

Wer in die Oper geht, küsst besser !

 「オペラに行く者は、より上手にキスをする。 」

f:id:PECHEDENFER:20181229083622j:plain

意味がなさそうで、ありそうな文句。何と言ってもオペラです。客層にはよぼよぼの老人も結構います。そうした人たちには洒落た言い回しになっている気がします。(注)

注:これでは分かりにくいのでやっぱり説明します。Googleで lebensfreudeまで入力すると、lebensfreude widerfinden が検索用語の候補として一番上に示唆されます。「生の喜びを再び見つける、取り戻す」という意味ですが、「生の喜び」は「再び発見する」ともっとも関連しやすいのでした。キス=親密な人の存在と人を愛する感情=Lebensfreudeで、人生の活動的な時期を思い出させます。オペラはドラマですから、忘れつつあるこの感覚を呼び起こすに効果的です。多分にロマンティックな言い回しです。

 こんな感覚に縁が無い子供たちには不思議なフレーズですが、それが故にかえって心に残るでしょう。それはここに来る様な階層の教育として歓迎されます。(このフレーズは格言や教訓のような響きを持ちます。なおベルリンのオペラでは家族向けの公演もかなり用意されており、子供は重要な顧客です。そうでもしないと、オペラなんて伝統芸能はジリ貧になります。)

 Garderobeの一面の壁は全体が鏡であり、そこに直接書いてある点も洒落ています。記事にしてから気になったので、このフレーズで画像検索をしてみたら、この鏡の写真が結構表示されます。自分と同じ印象をもった人が大勢いることに驚きました。

 

界隈の状況

このブログを始めてもうすぐ5年になりますが、その間に「界隈」は大きく変わりました。何といっても、ブログが減りました。著名ブロガーの方々が活動の軸を Twitter へシフトしている傾向は、はっきりしています。速報性もソーシャルメディアとしての機能も twitter はブログを凌駕しそうですが、そこに魅力を感じる人は多いはず。仕方がありません。

 ブログという媒体は時代から取り残されそうな気配ですが、TVの登場で新聞がなくなったかと言うとそんなことはなく、ソーシャルメディアの興隆でTVがなくなると予想する人もいません。それなりにブログも残ると思います。個人的には文章の練習が目的で、twitterへのシフトはありえません。